
日本の昔ながらの遊びの「めんこ」
地面に向かってめんこを投げて、ひっくり返して遊びましたよね。
他にも遊び方があるのでしょうか?
今回は、めんこの遊び方やひっくり返すコツをご紹介します!
「めんこ」とは?
「めんこ」は、厚紙などで作られた、手のひらサイズの四角や円形をした薄い板状の玩具です。

漢字で「面子」と書き、「小さな面(めん)」という意味から名付けられたといわれています。
もともと、江戸時代に粘土を焼いて顔や紋様をかたどった玩具(泥面子)があり、顔が描かれていることから「面形(めんがた)」といわれていました。
また、地面に打ち付けて遊ぶことから「面打(めんちょう)」と呼ばれていました。
やがて、末尾に「小さいもの」や「かわいらしいもの」を意味する愛称の「こ」を付けたことで、次第に「面(めん)+こ=めんこ」という呼び方が定着しました。
これは「犬っこ」や「豆っこ」のような感覚の言葉選びであり、親しみを込めた「めんこ」という名称が、全国へ広がったといわれています。
東日本では「めんこ」ですが、西日本では「めんこ」のほかに「パッチン」「パチ」ともいいます。
これは、めんこをパチッという音を立てて叩きつける遊び方から、つけられた名前です。
めんこ材質は、
- 厚紙で作られた「紙めんこ」
- 粘土や土を焼いて作った「泥面子(どろめんこ)」
- 鉛を型に流し込んで作った「鉛面子(なまりめんこ)」
などがあります。
現在は紙めんこが主流です。
また、ダンボール、牛乳パック、紙パック、折り紙などを用いて、自分で作ることもできます。
作り方は後ほどご紹介します。

めんこの表面は、その時代に子供たちが夢中になったものが描かれています
- 飛行機や自動車など乗り物
- アニメキャラクター
- 俳優やタレントなど
- 力士やプロ野球選手など
- 映画やドラマのワンシーン
- 恐竜や怪獣

めんこの裏
めんこの裏面は、無地や単純なデザインのものが多いですが、
- じゃんけん(グー、チョキ、パー)の絵
- トランプの模様や数字
- 点数
- サイコロの目
などが描かれているものもあり、自由に遊びをアレンジできるようになっています。
めんこの歴史
めんこがいつ誕生したのか定かではありません。
最も古いめんこは、直径約2~3㎝、厚さ数ミリほどの「泥面子」だといわれています。
泥面子は、粘土を平らな丸型に成形したあと、筆や棒などで絵を描いて焼いたものです。
「泥面子」には、虫や動物、人の表情、家紋などが描かれており、絵の部分が凸凹しているのが特徴です。

江戸時代(1603年~1868年)後期の京都・大阪・江戸の風俗などを記した書物『守貞謾稿(もりさだまんこう)』には、「穴一(あないち)」の遊び方が紹介されており、この遊び方がめんこ遊びの起源ともいわれています。
穴一とは、
①地面に直径10㎝ほどの穴を掘る
②一定の距離から、穴にお金を投げ入れる
③穴にお金が入らなければお金はそのままにして次の人が投げる
④穴にお金が入れば勝ちで、投げたものと穴の外にあるお金を全部自分のものにできる
というものです。
明治時代(1868年~1912年)の初期頃に、鉛で作られた厚さ1mm程の薄い「鉛面子」が登場しました。
「鉛面子」は「泥面子」と同じように、虫や動物、人の表情などが描かれていました。
しかし、鉛が人体に有害であることがわかり、製造が禁止されたため、鉛面子はやがて姿を消していきました。
このころ、子どもたちは鉛面子で遊ぶほか、紙を何重にも重ねて自分たちでめんこを作って遊んでいました。
そして、明治10年代には商品としてボール紙で作られた「紙めんこ」が登場しました。

「紙めんこ」は大正時代(1912年~1926年)から昭和(1926年~1989年)の初めにかけて大量生産されるようになりました。
力士やプロ野球選手、アニメや特撮のヒーロー、時代劇など、その時代のスターが描かれた紙めんこが大量に作られるようになり、好きな絵柄を集めるというコレクション要素を持つようになりました。
昭和後期以降は、テレビゲームの普及や娯楽の多様化によって、昔ながらの遊びが衰退していき、紙めんこの販売数も激減しました。
現在もめんこで遊ぶ人が減っていますが、保育や教育現場では伝統的な遊びを後世に残そうとしており、子供たちにめんこ遊びを体験する機会を設けています。
めんこはどこで買えるの?
めんこを買える場所はいくつかあります。
- 雑貨屋
- 駄菓子屋
- おもちゃ屋
- 100円均一
- ホームセンター
- ネットショップ など
めんこの作り方
めんこは自分で作ることもできます。
ダンボールや牛乳パックなどでめんこを作る
①ダンボールや牛乳パックを、円形や四角形などに切る
②薄い場合は、何枚か重ねて糊やテープなどで固定する
③好きな絵を描いたり、シールを貼ったりする
折り紙でめんこを作る
めんこの遊び方!
めんこの遊び方は、地域や世代によっていろいろありますが、定番のものをご紹介します。
めんこを地面に叩きつける遊び方
基本の遊び方1
自分のめんこを地面に叩きつけて、その時の風圧や衝撃で相手のめんこをひっくり返します。
①最初に手元のめんこの枚数を決める
②参加者全員が、一枚ずつ地面にめんこを置く
③じゃんけんをして、順番を決める
④一番目の人が地面に置いている自分のめんこを拾って、他の人のめんこをひっくり返すように地面に叩きつける
⑤ひっくり返すことができたら、それを自分のものにできるまた、他の人のめんこの下に自分のめんこを滑り込ませることができたら、上にあるめんこも自分のものにできる
⑥失敗するまで続ける。失敗したら次の人に交代。自分のめんこはそのままにしておく。
⑦地面に自分のめんこが無くなったら、自分の手元にあるめんこを一枚地面に置く
⑧最後に一番多くめんこを持っている人が勝ち
※細かいルールは自分たちで決めましょう。
基本的な遊び方2
自分のめんこを地面に叩きつけて、その時の風や衝撃で相手のめんこを決められた範囲から追い出します。
決められた範囲とは、「地面に描いた円や四角形」「ダンボールの上」「新聞紙の上」などです。
①参加者全員が、めんこを一枚ずつ決められた範囲の中に置く
②じゃんけんをして、順番を決める
③一番目の人が地面に置いている自分のめんこを拾って、他の人のめんこを図形から追い出すように地面に叩きつける
④図形から追い出すことができためんこを自分のものにできる。
⑤失敗したら自分のめんこは決められた範囲の中に戻し次の人と交代。
⑥最後に、一番多くめんこを持っている人が勝ち
※一緒に遊んでいる人たちでルールを変更したり追加したりして遊びましょう。
めんこの描かれているもの利用する遊び方
めんこの裏面に描かれている絵を利用して遊びます。
●じゃんけんの絵を利用して、じゃんけんをする
●書かれている数字を利用して、数の大小で勝敗を決める
●サイコロの目を利用して、数の大小で勝敗を決める
ひっくり返すコツとは?
斜め上からまっすぐに叩きつける
めんこは、風や衝撃を利用してひっくり返します。
めんこを斜め上からまっすぐに叩きつけることで、めんこと地面の間の空気を横に押す力が大きくなり、相手のめんこをひっくり返しやすいです。
真上から叩きつけた場合、空気を横に押し出す力が弱いため、相手のめんこをひっくり返しづらいです。
相手のめんこの横を狙う
相手のめんこに自分のめんこを真上から叩きつけても、風や衝撃を利用できずにひっくり返すことができません。
相手のめんこのすぐ横の地面を狙って自分のめんこを叩きつけることで、相手のめんこの下へ風を送り込んでひっくり返すことができます。
重くて大きいめんこを使う
めんこはすべてが同じ重さ、大きさ、形ではありません。
相手よりも重くて大きなめんこを使うことで、大きな風や衝撃を起こしてひっくり返すことができます。 
めんこの遊び方、わかりましたか?
最初はなかなかひっくり返せなくても、何度か挑戦するうちにコツがつかめると思います。
めんこはご家庭にあるダンボールや牛乳パックを使ってすぐに作ることができます。
お子さんと一緒に好きな絵を描いたり、かわいいシールを貼ったりして、自分だけのめんこを作って遊ぶと楽しいですよ!
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