天皇・皇室

旧宮家とは?復活の話が出ているのはなぜ?

天皇家の家紋・菊の御紋

「旧宮家の復活をしてはどうか?」という意見は以前からあったようですが、今上天皇(現在の天皇陛下)が即位されてからはその意見がより強まったように感じます。

なぜ旧宮家を復活させようという話が出ているのでしょうか?

復活させることでなにが起こるのでしょうか?

そもそも「旧宮家」とはどんなものなのでしょうか?

今回は「旧宮家」についてわかりやすく解説します。

 

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宮家の意味とは?

宮家の読み方は「みやけ」です。

意味は天皇から特別に「宮号(みやごう・宮家の当主に与えられる称号)」を与えられた皇族の一家のことをいいます。

 

現存する宮家は以下4つの宮家で、皇室典範(こうしつてんぱん・皇室に関する法律)で定められています。

●秋篠宮家(あきしののみやけ)

●常陸宮家(ひたちのみやけ)

●三笠宮家(みかさのみやけ)

●高円宮家(たかまどのみやけ)

 

宮家は、男系男子(父親が天皇に繋がる男子)が宮家の跡継ぎとなるか、男系男子が結婚を機に新たに宮家を創設することになります。

跡継ぎがいない場合は断絶となり、女子は結婚を機に皇籍を離れることになります。

 

旧宮家とは?

旧宮家の読み方は「きゅうみやけ」で、「旧皇族(きゅうこうぞく)」ともいいます。



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昭和22年(1947年)にGHQ(連合軍総司令部)は占領政策によって、皇室の財産を国有化させ、生活費など必要なお金を政府の予算にするなど、皇室に圧力をかけました。

戦前の皇室は土地や建物などを所有しており、それらは皇室の私的財産だったため、世界有数の資産家ともいわれていました。

しかし、GHQによって政府が管理する国有財産となり、皇室に必要なお金は政府が管理することになったのです。

 

その結果、それまでの規模の皇室を維持させることが経済的に困難になったため、昭和天皇のご兄弟の宮家だけが残されたのです。

他にあった11の宮家(51名)は皇籍(こうせき・皇族としての籍、資格)を離れ宮家ではなくなり、民間人となりました。

 

この11の宮家(51名)を総称して「旧宮家」といいます。

 

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戦後の宮家の歴史

昭和22年(1947年)時点では、昭和天皇のご兄弟である

「秩父宮家(ちちぶのみやけ)」

「高松宮家(たかまつのみやけ)」

「三笠宮家(みかさのみやけ)」

が残されました。

 

しかし、跡継ぎ(男系男子)がいなかった「秩父宮家」は平成7年(1995年)、「高松宮家」は平成16年(2004年)に断絶しました。

 

一方、戦後、新たに創設された宮家もあります。

 

昭和天皇の第二皇子(次男のこと)が結婚された昭和39年(1964年)9月に「常陸宮家(ひたちのみやけ)」が創設されました。

その後、三笠宮家の第三男子が結婚された昭和59年(1984年)12月に「高円宮家(たかまどのみやけ)」が創設されました。

そして、今上天皇の弟の文仁親王(ふみひとしんのう)が紀子様と結婚なさった平成2年(1990年)6月に「秋篠宮家(あきしののみやけ)」が創設されました。

 

こうして、現存する宮家は、

「秋篠宮家」

「常陸宮家」

「三笠宮家」

「高円宮家」

の4つになったのです。

 

しかし、この4つの宮家のうち「三笠宮家」は跡継ぎがおらず、「常陸宮家」と「高円宮家」も女のお子様しかいらっしゃらないので断絶が決まっています。

 

旧宮家一覧

以下は、昭和22年(1947年)に皇籍を離れた11の旧宮家の一覧です。


旧宮家 創設 現在
伏見宮家
(ふしみのみやけ)
康正2年(1456年) 現在も存続しています。
閑院宮家
(かんいんのみやけ)
享保3年(1718年) 昭和63年(1988年)に断絶しています。
山階宮家
(やましなのみやけ)
文久3年(1864年) 昭和62年(1987年)に断絶しています。
北白川宮家
(きたしらかわのみやけ)
明治3年(1870年) 平成30年(2018年)に断絶しています。
梨本宮家
(なしもとのみやけ)
明治4年(1871年) 平成19年(2007年)に断絶しています。
久邇宮家
(くにのみやけ)
明治8年(1875年) 現在も存続しています。
賀陽宮家
(かやのみやけ)
明治25年(1892年) 現在も存続しています。
東伏見宮家
(ひがしふしみのみやけ)
明治36年(1903年) 平成26年(2014年)に断絶しています。
竹田宮家
(たけだのみやけ)
明治39年(1906年) 現在も存続しています。
朝香宮家
(あさかのみやけ)
明治39年(1906年) 現在も存続しています。
東久邇宮家
(ひがしくにのみやけ)
明治36年(1906年) 現在も存続しています。
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旧宮家復活の話が出ているのはなぜ?


 

2019年5月に今上天皇が即位され「令和」が始まりましたが、今上天皇には男のお子様がおられません。

昭和22年(1947年)の皇室典範第一条で、「皇位は皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定められており、今上天皇のお子様である愛子さまは女子なので皇位継承権がないのです。

同じように、秋篠宮家の佳子さまも、女性ですので皇位継承権はありません。

 

そのため、現時点で皇位継承権があるのは、以下の3名です。

 
●皇位継承順位1位

今上天皇の弟である秋篠宮皇嗣殿下

 
●皇位継承順位2位

秋篠宮皇嗣殿下のご長男である悠仁殿下

 
●皇位継承順位3位

上皇陛下の弟である常陸宮殿下

 

このように、皇位継承者が3人しかいらっしゃらないので、旧宮家を皇籍に復活させるというような話が出ているのです。

 

旧宮家は11ありますが、すでに説明した通り「閑院宮家」「山階宮家」「北白川宮家」「梨本宮家」「東伏見宮家」は断絶しています。

また、現存する6の旧宮家のうち「伏見宮家」「朝香宮家」は女のお子様しかいらっしゃらないので断絶が確実といわれています。

 

「久邇宮家」「賀陽宮家」「竹田宮家」「東久邇宮家」は男系男子がいらっしゃいますので、宮家を復活させれば皇位継承者が増えることになります。

 

「旧宮家を復活させれば皇位継承者が増える」と単純に考えてしまいますが、旧宮家が皇籍を離れて70年以上が経過しています。

そのため、元皇族という意識があるのはご高齢の方ばかりで、若い男性たちは一般国民と同じ立場で生まれ育っており、皇籍に復活するのは難しいのではないかといわれています。

旧宮家がどういうものなのかわかりましたか?

旧宮家を復活させることで、男系男子の皇統を継続させようとしているようですが、すでに一般国民として生まれ育っている男性たちが皇室に入ることは現実的とはいえないようです。

初代天皇である神武天皇が即位された紀元前660年から、現在まで続く「男系男子」の天皇家が今後どうなっていくのか、私たち一般国民は見守ることしかできません。

 

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