日本語にはたくさんの漢字があります。
意味をもつ言葉としては漢字を複数組み合わせたものが多いですが、漢字一文字のものもたくさんあります。
よく見聞きする言葉でも漢字一文字だとどんなものか想像できないものがたくさんあるようです。
今回は、そんな漢字一文字の難読漢字をまとめてみました!
一文字の難読漢字の読み方と意味一覧
まずは漢字だけを見て考えてみましょう!
その後、少しスペースを空けて読み方を書いています。
五十音順に紹介していきますのでヒントにしてくださいね!
【あ行】
■蕣
ヒルガオ科のつる性一年草で、「むくげ」という読み方もあり、その場合はアオイ科の落葉低木のことを指します。
読み方:あさがお
一般的な漢字:朝顔
■蜊
二枚貝の一種で、海の浅いところに生息しています。
読み方:あさり
一般的な漢字:浅利
■鯵
5月から8月ごろが旬の魚で、旬の時期は小型から中型で脂乗りが良くて美味しく、旬を過ぎると大型になって美味しさが劣ります。
「参」が用いられた理由は、「おいしくて参ってしまうから」「鯵の旬が旧暦の三月だから参という字が使われた」「参は多くのものが入り交じるという意味があり、鯵は群れで泳ぐから」など諸説あります。
読み方:あじ
スズキ目アジ科に含まれる魚の総称で、「味が良い魚」ということで「アジ」になったといわれています。
■鶩
カモ目カモ科の水鳥で、マガモを改良し飼いならした鳥という意味があります。
読み方:あひる
一般的な漢字:家鴨
■醴
米の粥(かゆ)に麹(こうじ)を混ぜ発酵させて作る甘い飲み物のことです。
「こざけ」という読み方もあり、その場合は濃い酒という意味で、米と麹、酒を混ぜ、一夜で醸造した酒のことを指します。
読み方:あまざけ
一般的な漢字:甘酒
■霰
雲から降る直径5㎜未満の氷の粒のことです。
5㎜以上になると「雹(ひょう)」と呼びます。
読み方:あられ
■筏
木や竹などを並べて結び合わせ、水に浮かべる物のことで、木材の運搬や舟の代わりに用います。
読み方:いかだ
■鼬
双方で同じようなことの繰り返しで、 いつまでも埒(らち)のあかないことを「鼬ごっこ」といいます。
読み方:いたち
ネコ目(食肉目)イタチ科の哺乳類です。
■蝗
「皇」が用いられた理由は、昔の中国ではバッタによる農作物の被害は天災とされており、天災は皇帝の不徳によるものと考えられていたからだそうです。
読み方:いなご
バッタ亜目イナゴ科に属するバッタの総称です。
中国で被害を出していたのはイナゴとは別の種類のバッタだったのですが、日本に「蝗」という漢字が伝わった時に「イナゴ」を「蝗」に当てたのだそうです。
■鼾
「鼾」は「鼻」と「干」という漢字から成っており、「鼻から出る干声(かんせい・大きな音のこと)」という意味があります。
読み方:いびき
■疣
皮膚にできる出来物のことで、表皮の一部が盛り上がります。
読み方:いぼ
■鯆
哺乳鋼鯨偶蹄目(ほにゅうこうくじらぐうていもく)に属する水生動物の総称です。
「甫」という字には「はぐくむ」という意味があり、鯆は子を乳で育てる魚ということでこの漢字に当てられたそうです。
読み方:いるか
一般的な漢字:海豚
■嗽
口に水や薬を含んで洗浄し、吐き出すこといいます。
読み方:うがい
「嗽」は「鵜飼(うかい)」が語源となっているそうです。
「鵜飼」は、鵜という鳥に水中で魚を飲み込ませた後、水上に引き上げて魚を吐き出させます。
■鶯
「ホーホケキョ」と美しい声で鳴くのが特徴で、「ホーホケキョ」と鳴くのは縄張りを主張しており、「ケキョケキョケキョ」と鳴くのは威嚇しているのだそうです。
読み方:うぐいす
スズメ目ウグイス科ウグイス属の一種です。
「鶯」という漢字は中国から伝わったのですが、日本の鶯とは声も見た目も異なり、分類的なつながりのないコウライウグイス(スズメ目コウライウグイス科)を指していたそうです。
現在中国では日本の鶯は「日本樹鶯」と書き、コウライウグイスは「黄鳥」と書くそうですよ。
■鶉
全長20㎝ほどの小さな鳥で、卵の表面には褐色のまだら模様があります。
卵を外敵から守るためにカモフラージュとしてまだら模様になるのですが、稀に模様のない真っ白な卵が生まれることもあります。
読み方:うずら
鳥綱キジ目キジ科ウズラ属に分類される鳥類です。
■項
首の後ろの部分のことです。
読み方:うなじ
■靨
笑った時、頬にできるくぼみのことです。
読み方:えくぼ
一般的な漢字:笑窪
■魵
「魚」と「分」は頭と胸の部分と、お腹の部分がはっきり分かれた魚をあらわしているそうです。
読み方:えび
一般的な漢字:海老
■拇
手足の五本の指のうちの一本です。
この指の先に墨や朱肉をつけて、指紋を印として押すことを「拇印(ぼいん)」
読み方:おやゆび
一般的な漢字:親指
親指以外の指は、漢字一文字のものはないようです。
【か行】
■鯑
「希」という字には「細かい」という意味があり、ニシンの小さな卵が集まっていることから、魚へんを付けて「鯑」になったという説があります。
読み方:かずのこ
一般的な漢字:数の子
■蝸
「咼」という漢字は「渦(うず)」のことで、「渦のような殻を背負った虫」という意味があるそうです。
読み方:かたつむり
一般的な漢字:蝸牛
■鰈
鰈は種類が多く、地域や種類によって旬が異なり、一年を通して、なにかしらの種類が旬を迎えています。
読み方:かれい
旬は種類ごとに異なり、「イシガレイ」の7月から11月ごろ、「メイタカレイ」の5月から9月ごろ、「アカカレイ」の10月から2月ごろ、「クロガシラガレイ」の2月から7月ごろです。
■獺
水中でも陸上でも活動することができ、水族館や動物園ではその愛くるしい仕草が大人気となっています。
読み方:かわうそ
食肉目イタチ科カワウソ亜科の総称です。
■鉋
主として材木の表面をけずって加工する目的で使われる、木工用の工具の一種です。
読み方:かんな
■閂
扉などの建具に設けられる錠の一種です。
読み方:かんぬき
■樵
森林の樹木を斧などで伐採したり、それを生業としている人のことです。
読み方:きこり
■黍
イネ科の一年草で、穀物の一種です。
重要な作物(米・麦・粟・黍・稗(ひえ))を指す「五穀(ごこく)」のひとつに数えられることもあり、ねばりけがある穀物です。
白米が庶民の間で十分でなかった戦前には黍も主食として食べられていたそうです。
「黍」という漢字はねばねばしている様子を表しているそうです。
読み方:きび
■蛬
バッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される昆虫で、「こおろぎ」とも読みます。
読み方:きりぎりす
■瓩
重さの単位です。
読み方:キログラム
重さの単位で1000gのことです。
1000gを「千瓦」と書くことから「千」と「瓦」を組み合わせて「瓩」という漢字になりました。
■粁
長さの単位です。
読み方:キロメートル
長さの単位で1000mのことです。
1000mを「千米」と書くことから「千」と「米」を組み合わせて「粁」という漢字になりました。
■楔
堅い木材や金属で作られたV字形または三角形の道具のことです。
読み方:くさび
■嚏
鼻への刺激や風邪、花粉症などのアレルギー反応、強い光による目の刺激により、反射的に急に強く息を吐きだす生理現象です。
読み方:くしゃみ、くさめ
■踝
足首の関節の内外両側にある突起した骨のことです。
読み方:くるぶし
■鸛
「鸛」は中国語で「かん」や「くゎん」と読み、日本に伝わった当時は「かんのとり」と読んでいたそうです。
読み方:こうのとり
「かんのとり」の音が変化して「こうのとり」になったそうです。
■凩
秋の終わりから冬にかけて強く吹く冷たい風のことで、木を吹き枯らす風という意味があります。
読み方:こがらし
一般的な漢字:木枯らし
■杮
果物の「柿(かき)」と似ていますが違います。
果物の「柿」のつくりは「市=なべぶた+巾」で分かれていて、杮は分かれず突き抜けています。
読み方:こけら
杮は木片のことで、建設作業の最後に木片を払うことから「柿落し(こけらおとし・完成後初の興行のこと)」という言葉が生まれたそうです。
■瘤
病気のために筋肉が固くなるなどして、皮膚が高く盛り上がっているもののことです。
読み方:こぶ
【さ行】
■犀
日本に野生の犀はいませんが、東京の上野動物園や大阪の天王寺動物園、愛知県の東山動物園など、日本各地で飼育展示されています。
読み方:さい
■漣
海などの水面にできる小さな波のことです。
読み方:さざなみ
一般的な漢字:小波、細波
■笊
細長くそいだ竹や針金・プラスチックを編んで作った器のことです。
読み方:ざる
■鯢
日本では、特別天然記念物になっている全長50㎝~150㎝の鯢が有名ですが、他の種類は20㎝以下の小型で、20種類以上が生息しています。
読み方:さんしょううお
サンショウウオ科に属する種類の総称です。
特別天然記念物になっている全長50㎝~150㎝の鯢は「オオサンショウウオ」です。
■蜆
一年を通して食べることが出来ますが、旬は夏と冬です。
「虫(「小さいもの」と「見(現れる)」を組み合わせて、浅瀬に姿を現す小さな貝という意味があります。
読み方:しじみ
■鯱
姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持っているという想像上の動物が漢字のもとになっています。
読み方:しゃち
■虱
とても小さく、体長は数ミリ以下といわれており、人や動物の血を吸います。
読み方:しらみ
「蝨」とも書きます。
■薄
秋の七草のひとつで、秋のお月見には欠かせないものです。
読み方:すすき
イネ科ススキ属の植物で、「芒」とも書きます。
■硯
墨を水で磨(す)るために使う、石・瓦等で作った文房具です。
読み方:すずり
■簾
竹や葦(あし・よし)などを編んで部屋の仕切りあるいは日よけのために吊り下げて用いるものです。
読み方:すだれ
■鼈
「一度噛みついたら雷が鳴るまで離さない」という言い伝えがあり、狂暴なイメージを持つ人も多いのですが、実はとても臆病な生き物で捕まる恐怖から噛みついて、離そうとしたらますます強く噛みつくのだそうです。
もしも噛みつかれたら、ゆっくりと水の中に入れれば、すぐに離れて逃げて行くそうですよ。
読み方:すっぽん
爬虫綱カメ目スッポン科キョクトウスッポン属に分類されるカメです。
■菫
春に花を咲かせる野草で、日本各地で見ることができます。
読み方:すみれ
スミレ科スミレ属の植物の総称です。
■鯣
縁起物とされており、結納品に用いられます。
読み方:するめ
「易」には「変わる」という意味があり、イカを加工すると鯣に変わることから、魚へんに「易」の字を当てて「鯣」と書くようになったといわれています。
また、「寿留女」と書くこともあり、鯣が保存食で長持ちすることから「花嫁がその家に留まっていられますように」や「食べ物に困りませんように」という願いが込められているそうです。
「するめ」の読み方の語源は、「墨を吐くものの群れ(イカは逃げる時に墨を吐きます)」が「墨群(すみむれ)」に変化し、さらに「するめ」となったようです。
■薇
旬は4月から5月ごろで、春の山菜として有名です。
読み方:ぜんまい
ゼンマイ科の山菜です。
くるくると渦を巻いている様子が銭(お金のこと)に見えることから「銭巻き(ぜにまき)」と呼ばれていたのが訛って「ぜんまい」となったという説があります。
■瘢
両側の頬を中心に点在する色素斑のことで、「きず」や「きずあと」とも読みます。
読み方:そばかす
一般的な漢字:雀斑
「雀斑」は、雀(すずめ)の羽にある斑点模様と似ていることから当てられた漢字です。
そばかすという読み方は、そばかすがそばの実を粉にしたあとのそば殻に似ていることから来ているそうです。
■橇
雪や氷の上を滑らせて走る乗り物または運搬具のことです。
「かんじき」と読むこともあります。かんじきとは雪の上を歩く時に足が雪の中に沈み込まないようにするため、靴の下に取り付けるものです。
読み方:そり
【た行】
■颱
夏の終わりごろから秋にかけて、日本に襲来する暴風雨のことです。
読み方:たいふう
一般的な漢字:台風
台風(たいふう)の「台」と「風」を組み合わせた漢字です。
台風の由来は「台湾の方から吹いてくる風」という説が有力です。
ほかに、中国では台湾付近の風を「颱風(たいふーん)」または「大風(たいふーん)」と呼んでいたという説や、中国や台湾では激しい風のことを「颱風」または「大風」と呼んでいたのがヨーロッパで「typhoon」となったという説があります。
日本では「typhoon」に「台風」という漢字を当てたといわれています。
■蓼
食べるとピリッとした辛みが特徴で、刺身のツマなどに用いられることが多いです。
読み方:たで
タデ科タデ属の植物の総称です。
「蓼食う虫も好き好き」ということわざがあります。
これは、辛い蓼を好んで食う虫があるように、人の好みはさまざまで、いちがいにはいえないというたとえです。
■屯
人々が寄り集まっているという意味があります。
読み方:たむろ
人が寄り集まることを「たむろする」と言います。
■愾
「息をはずませておこる」「かっとする」「なげく」「いかる」「胸を詰まらせて、はあと嘆息を漏らす」などの意味があります。
読み方:ためいき
一般的な漢字:溜息
■盥
平たい桶のことで、うつわ(皿)の水を両手ですくっている形からできた漢字です。
読み方:たらい
■粽
もち米やうるち米、米粉などで作った餅、もしくはもち米を、三角形(または円錐形)に作り、ササなどの葉で包み、イグサなどで縛った食品のことです。
読み方:ちまき
■飃
舞い上がる疾風のことで、「ひょう」や「ひるがえる」とも読みます。
読み方:つむじかぜ
一般的な漢字:旋風
■猋
「はやく走る」という意味があり、犬が群がって走る様子を表す漢字です。
読み方:つむじかぜ
一般的な漢字:旋風
■捏
獣肉や鳥肉、まれに魚肉などのすり身を団子状や棒状に成形した食品のことで、「こねる」「土を手でこねる」「こじつける」などの意味があります。
読み方:つくね
■貂
体長は47〜54cmほどあり、森林に住んでいる夜行性の動物で、イタチの一種です。
へんの「豸」は「のそのそと這う動物」を表し、つくりの「召」は「しなやかな曲線をなす」という意味があります。
読み方:てん
■鰌
「酋」はミミズを意味し、ミミズのように泥の中に棲む魚という意味があります。
鯲とも書きます。淡水魚の一種です。
読み方:どじょう
【な行】
■薺
春の七草のひとつで、別名「ぺんぺん草」といいます。
読み方:なずな
アブラナ科ナズナ属の越年草です。
■鯰
「念」は「ねばる」という意味があり、鯰の体がぬるぬるねばることが由来といわれています。長い口ヒゲが特徴の魚です。
読み方:なまず
■鰊
「柬」は「若い」という意味があり、鰊に字が当てられたそうです。・
読み方:にしん
ニシン目ニシン科の海水魚です。
■韮
ネギ属に属する多年草で、緑黄色野菜の一種です。
一年を通して流通していますが、旬は3月から5月ごろです。
栄養価が高くスタミナが付く食材として有名ですが、毒をもつスイセンの葉とよく似ているため、自宅で収穫をする際は注意が必要です。
読み方:にら
■塒
土で出来た鳥の巣、野生生物が住むところという意味があります。
読み方:ねぐら
「とぐろ」と読むこともあります。
とぐろとは、蛇などが、からだを渦巻き状に巻いた状態でいることや、その状態そのものを意味します。
■鋸
一枚の鋼板の側面に多くの刃(歯・目)をつけた工具です。
読み方:のこぎり
【は行】
■蝿
「蝿」という漢字は、蝿が手足をこする動作を表したもので、蝿が「縄」を綯う(なう・わらの束を1本により合わせること)ように見えることに由来しています。
読み方:はえ
ハエ目に属する昆虫のうち、ハエ亜目・環縫短角群・ハエ下目に属するものの総称です。
■鋏
物を刃で挟み込み、切断するための道具です。
読み方:はさみ
■鼷
人の住む家や、周辺の環境に入り込む「家ネズミ」の一種で、実験用のマウスとして改良された種類がいます。
読み方:はつかねずみ
一般的な漢字:二十日鼠
二十日の由来は「妊娠期間が二十日間」というのが通説になっていますが定かではありません。
ほかに「生後二十日で成体になる」「生後二十日で成長が止まる」「ほかのネズミに比べて小さく、ドブネズミやクマネズミなどの生後二十日程度の大きさしかないから」などの説があります。
■蛤
二枚貝の一種。2月から5月ごろが旬で、ひな祭りには良縁を祈って蛤のお吸い物を食べる習慣があります。
読み方:はまぐり
■鱧
つくりの「豊」には「曲がりくねる」という意味と「黒い」という意味があり、くねくねと曲がりくねった黒い色の魚という意味になります。
読み方:はも
ウナギ目・ハモ科に分類される魚の一種です。
■柊
モクセイ科モクセイ属に分類される常緑小高木の一種です。
秋の終わりから冬にかけて花が咲くことから、「木」と「冬」を組み合わせて「柊」になったという説があります。
読み方:ひいらぎ
■羆
クマ科に属する哺乳類で、クマ科ではホッキョクグマと並んで最大を誇ります。
日本で羆は北海道だけに生息しています。
読み方:ひぐま
■蜩
セミの一種です。蜩は「かなかな」と鳴くことから「蜩(かなかな)」と読むこともあります。
読み方:ひぐらし
■蕗
春の山菜として有名で、食べるとほんのり苦味があり、佃煮や煮物が定番です。
読み方:ふき
キク科フキ属の多年草です。
■梟
タカなどと同じ猛禽類で、夜行性の鳥です。
梟は「木」の上に「鳥」がとまっている様子を表しているという説、「木」の上に「鳥」を磔(はりつけ)にしている様子を表しているという説、梟が「木」の枝に餌を刺す習性を表しているという説などがあります。
読み方:ふくろう
■鮒
コイ科の淡水魚です。
つくりの「付」には「小さい」という意味があり、「鮒」は小さい魚を表しています。
読み方:ふな
「ふな」の語源は、煮て食べると骨が柔らかくて骨が無いように感じることから「ほねなし」呼ばれ、次第に変化して「ふな」となった説があります。
また、淡水のどこにでもいる魚だから「川に生ふ魚(おふさかな)」が「生魚(おふな)」となり、「ふな」となった説などがあります。
■鰤
スズキ目アジ科に分類される海水魚の一種で、成長すると呼び方が変わる「出世魚」です。
「師」は「年寄り」を表しており、「鰤」は年を取った魚、老魚という意味があります。
また、冬が旬の魚なので「師走(しわす・12月のこと)の魚」を表しているそうです。
読み方:ぶり
同じ大きさでも地域によって呼び方が異なりますが、40㎝~60㎝を「ハマチ」、80㎝以上を「ブリ」と呼ぶことが多いようです。
■臍
腹部のまんなかの小さなへこみのことで「ほぞ」とも読みます。
読み方:へそ
■箒
昔の中国では、棒の先端に細かい枝葉などを束ねて取り付け、箒の形にしたものを「帚(そう)」といい、酒をふりかけて、廟(びょう・先祖の霊を祀る場所)の中を祓い清めるのに使用していました。
「帚」に竹を冠したものが「箒」です。
読み方:ほうき
【ま行】
■鉞
伐木用大形の斧 (おの) のことで、古くは武器・刑具にも用いられていました。
読み方:まさかり
■睫
目の周りに生えている毛のことで、「睫」は目に触れそうな位置にある毛という意味があります。
読み方:まつげ
一般的な漢字:睫毛
■俎
「俎」という漢字は魚や肉を積み重ねて料理する台を表しています。食材を切る際に用いる道具。
読み:まないた
一般的な漢字:まな板
■蝮
日本に生息する毒蛇の一種。
「蝮」は「腹が膨れた虫」を表しています。蛇は昔「長虫(ながむし)」とも呼ばれ、虫の一種とされていました。
読み:まむし
長虫の中でも蝮は毒を持つ恐ろしい虫だったので「虫の中の虫」という意味で「真虫(まむし)」と名付けられたといわれています。
■霙
「雨」と「英」から成っていて、「英」には「花」という意味があり、花のように降ってくることから「霙」という漢字になったそうです。雨と雪が混じって降ってくるものです。
読み:みぞれ
■鏖
「鹿」と「金」の組み合わせから、鹿を金属(鍋)に入れて殺したことが由来だという説がありますが定かではありません。
読み方:みなごろし
一般的な漢字:皆殺し
「みなごろし」とは、一人残らず殺すことを意味しています。
■鵂
フクロウ科の鳥のうち羽角(うかく・耳のこと)がある種の総称です。
読み:みみずく
一般的には「木菟」と書きます。
ふくろうとみみずくの違いは羽角があるかどうかで、それ以外に身体的な違いはないそうです。
■鼫
長い前足と後足の間に飛膜(ひまく)と呼ばれる膜があり、飛膜を広げて木から木へ飛び移ることができます。
読み:むささび
ネズミ目(齧歯目)リス科リス亜科ムササビ属に属する哺乳類の一種です。
「鼯鼠」や「鼺鼠」とも書きます。
■樅
常緑針葉樹でクリスマスツリーに用いられることで有名です。
読み:もみ
■靄
視程が1㎞未満のものを「霧(きり)」、1㎞以上10㎞未満を「靄」といいます。
読み:もや
【や行】
■鑢
主に、細かな部分を削るための手動工具です。
読み:やすり
「やすり」の語源は、「弥磨(いやすり・ますます綺麗に磨くという意味)が転じて「やすり」となった説や、鏃(やじり・矢の先端に付ける部分)を作る際に擦る(する)から「やすり」となった説などがあります。
■涎
口から無意識に流れ出る唾液のことです。
読み:よだれ
■蓬
キク科の多年草です。
春の若芽は食用になり、餅に入れることから「餅草(もちぐさ)」とも呼ばれています。
読み:よもぎ
【ら行】【わ行】
■驢
古代より家畜として飼われており、荷物の運搬をする時に重宝されています。
最初に家畜として飼われ始めたのは約5000年前といわれています。
読み:ろば
■鰐
肉食性の動物で水中生活に適応した爬虫類の一種です。
鰐がものを噛む力は1t~2tといわれており地上最強ですが、口を開くときの力は人間の握力よりも弱いそうです。
ちなみに、人間の噛む力は自分の体重と同じくらいといわれており、成人男性の平均だと60㎏~70㎏程度しかありません。
読み:わに
■蕨
蕨はシダ植物の一種です。
春から初夏の山菜として有名で、煮物や漬物、卵とじなどにして食べるのが定番です。
読み:わらび
漢字一文字の難読漢字、いくつ読めましたか?
最近は、パソコンやスマートフォンで文字を打つことが増えているので、漢字を読むことはできても書けないという人が多いですよね。
難しい漢字が書けたり読めたりするのは、自分の自信にもつながると思いますので、時間があるときに勉強すると良いかもしれません!
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コメント
コメント一覧 (4件)
役に立つサイトだと思いますが、肝心の漢字の表示が小さ過ぎます。
現状の縦横とも2倍位のサイズで表示していただけるとありがたいです。
コメントありがとうございます。
漢字の表示が小さくて申し訳ございませんでした。
2倍の大きさに修正させていただきました。
不可を意味する➖字の漢字で、ハ、と発音するものの、字体を思い出せず、難渋しています。
ご教示願えまいか❔
コメントありがとうございます。
調べてみたのですが、不可を意味する一文字の漢字で「ハ」と発音するものは見つかりませんでした。
お役に立てず申し訳ありません。