日本語

読み間違えやすい漢字100選!実は間違えて読んでいた日本語


 

自分では正しいと思っていたはずの漢字や日本語の読み方が、実は間違えていた・・・とか、みんながそう読んでいるのに、実はそうではなかった・・・ということってありませんか?

あんまり使わない言葉だけではなく、普段からよく使っている言葉や言い回しでも、実は読み方を間違えていたということがよくあるようですよ。

今回は、間違えやすい漢字や日本語の読み方を100個選んでみました。

みなさんは、間違わずに読めていますか?

 

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間違いやすい漢字の読み方

【あ行】

【か行】

【さ行】

【た行】

【な行】

【は行】

【ま行】

【や行】

【ら行】

 

 

【あ行】

 
■灰汁

〇あく

×はいじる、はいじゅう

料理をするときによく見聞きする言葉ですが、もともとは灰を水に浸して上澄みをすくった液のことで、その液(灰汁)を使って食材のクセを処理したことから、食材のクセや煮炊きするときに食材から出てくるものも「灰汁」と呼ぶようになったそうです。

 

 
■欠伸

〇あくび

×けっしん

眠い時、疲れたときなどに反射的に起こる呼吸動作のことです。

 

 
■家鴨

〇あひる

×かも

カモ科カモ目の水鳥です。

 

 
■粗利益

〇あらりえき

×そりえき

商品の売り上げから原価を引いた金額のことで、大まかに表した利益のことです。

「荒利益」とも書きます。

 

 
■著す

〇あらわす

×ちょす、しるす

書物を書くこと、書物を出版することです。

 

 
■あり得る

〇ありうる

×ありえる

あって当然である、可能性があるという意味です。

「ありえる」でも通じますが、伝統的に「ありうる」を使います。

おしゃべりなど口語として使う際は「ありえる」でいいのですが、会議やビジネスシーンでは「ありうる」と読む方が無難です。

 

 
■行脚

〇あんぎゃ

×ぎょうきゃく、こうきゃく、ぎょうきょう

僧侶が修行や布教のために各地を歩き回ることです。または、ある目的のため、各地を旅行すること。

 

 
■行灯

〇あんどん

×ぎょうとう

照明器具のひとつです。

もともとは持ち歩く照明だったのでこの漢字があてられましたが、現在は置いておくもの、壁にかけるものなどいろいろなタイプがあります。

 

 
■烏賊

〇いか

×とりぞく、からすぞく

漢字を良く見ると「鳥(とり)」ではなく「烏(からす)」です。

イカは死んだふりをして海面に浮かび、カラスが「エサだ!」と飛び掛かると、イカは10本の腕でカラスを捕らえ海中に引きずり込んでしまうという、中国の言い伝えが由来しています。

カラスにとって恐ろしい賊である・・・ということでこの漢字が当てられたそうです。

賊とは、人を傷つけたり、物を奪い取ったりする人のことです。

 

 
■依存心

〇いそんしん

×いぞんしん

人に頼る気持ちのことです。

本来、いぞんしん と読むのは誤りです。

「いぞん」と読む人が非常に多いことから、最近では「いそん」ではなく「いぞん」という読み方優先されているそうです。

 

 
■一世一代

〇いっせいちだい

×いっせいいちだい

一生のうちにたった一度のこと。一生に二度とないような重大なこと。一生に一度の晴れがましいこと。という意味です。

 

 
■一応

〇いちおう

×いちよう

ひとまず、とりあえず、ひととおりなどの意味があります。

発音するときに「いちよう」と言ってしまう人が多く、漢字の読み方を間違えてしまうようです。

 

 
■一日の長

〇いちじつのちょう

×いちにちのちょう

年齢が少し上ということ、経験や能力が少し優れているという意味です。

 

 
■一段落

〇いちだんらく

×ひとだんらく

文章などのひとつの段落のこと、物事が一応片付くことです。

似たような言葉で「一区切り(ひとくぎり)」があるため間違える人が多いのではないかといわれています。

 

 
■一足飛び

〇いっそくとび

×ひとあしとび

両足を揃えて飛ぶこと、目的地まで一気に行くことを意味します。

 

 
■茨城

〇いばらき

×いばらぎ

県名であるにもかかわらず、多くの人が間違っているそうです。

 

 
■異名

〇いみょう

×いめい

本来の名前の他の呼び方や名称のことです。

 

 
■郎女

〇いらつめ

×ろうじょ

昔、若い女性に親しみを込めて呼んだ言葉です。

 

 
■西表島

〇いりおもてじま

×にしおもてじま

地名は漢字をそのまま読んでしまうと間違ってしまう場合がありますね。

 

 
■所謂

〇いわゆる

×しょかつ、しょせん

世間一般に言われていること、よく言われていることなどの意味です。

 

 
■引率

〇いんそつ

×いんりつ

集団を引き連れること、率いることです。

 

 
■促す

〇うながす

×そくす

物事などを早くするよう急き立てること、催促すること、相手がその気になるようすすめることです。

 

 
■壊死

〇えし

×かいし

生き物の体の一部や組織が死んでしまうことです。

 

 
■会釈

〇えしゃく

×かいしゃく

軽い挨拶やお辞儀のことです。

 

 
■押印

〇おういん

×おしいん

印を押すことで、記名押印を略した言葉です。

同じような言葉で「捺印(なついん)」がありますが、こちらは署名捺印を略した言葉です。

記名押印は手書きではない名前が記載された書類に印を押すことで、署名捺印は自ら名前を手書きした書類に印を押すことです。

 

 
■大舞台

〇おおぶたい

×だいぶたい

活躍の場、晴れの場という意味です。

一時期、活躍や晴れの場を意味する場合は「だいぶたい」、歌舞伎などの古典芸能の場合は「おおぶたい」と読み分けられていました。

しかし、「おおぶたい」が伝統的な読み方であり、「だいぶたい」は誤用という認識が広まったため、現在一般的には「おおぶたい」と読みます。

「だいぶたい」でも必ずしも、間違えではないですが、NHKの放送などでは「おおぶたい」と読むそうです。

また、広辞苑などの辞書にも「おおぶたい」しか載っていないそうです。

 

 
■各々

〇おのおの

×かくかく

ひとりひとり、めいめいという意味です。

 

 
■御中

〇おんちゅう

×ごちゅう、おんなか

手紙などを出す時、企業や法人など、その団体の中の誰に宛てるのかわからない場合に用いる言葉です。

「〇〇株式会社 △△課 御中」という風になります。

宛先が個人名までわかっている場合は、「〇〇株式会社 △△課 □□様」という風に、「様」を用います。

 

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【か行】

 
■河川敷

〇かせんしき

×かせんじき

川で、常時水が流れている場所と、増水した際に水が流れる場所の総称です。

どちらも正しい読み方であるという説もあり、辞書によってはどちらの読み方も載せているものがあるようですが、一般的には「かせんしき」が正しいといわれています。

 

 
■完遂

〇かんすい

×かんつい

最後まで為し遂げるという意味があります。

「遂」は「つい」とも読みますので「かんつい」と間違うことがあるようです。

 

 
■間髪を入れず

〇かんはつをいれず

×かんぱつをいれず

髪の毛1本すら入れる余裕がないという意味です。

 

 
■帰依

〇きえ

×きい

神仏や高僧を信じてよりどころにするという意味があり、仏教用語のひとつです。

 

 
■既出

〇きしゅつ

×がいしゅつ

物事がすでに一度出ていることを意味します。

インターネット掲示板で、あえて誤用をすることをネタとして面白がる人たちが「ガイシュツ」と使い、そのまま広まって間違いに気づいていない人が多いそうです。

 

 
■気障

〇きざ

×きしょう

「気障り(きざわり)」の略で、服装や態度などがきどっていて嫌な感じがすることを意味します。

 

 
■綺羅星の如く

〇きら、ほしのごとく(綺羅、星の如く)

×きらぼしのごとく

「綺羅」とは美しい服のことで、それを着た人たちが並ぶ様子を言う言葉です。

優秀な人間が集まっている様子を表しており、一人の人間に対して使う言葉ではありません。

 

 
■琴線に触れる

〇きんせんにふれる

×ことせんにふれる

素晴らしいもの、良いものに触れて感銘を受ける・与えるという意味があります。

「琴線」は楽器の琴の糸のことで、琴の糸が美しい音色で人々の心を感動させることが由来しているそうです。

 

 
■奇しくも

〇くしくも

×きしくも

「偶然なことに」「不思議なことに」という意味です。

 

 
■境内

〇けいだい

×きょうない、けいない

神社や寺院などの宗教施設が占有している土地のことです。

 

 
■逆鱗

〇げきりん

×ぎゃくりん

「逆鱗に触れる」=「目上の人を怒らせる」という意味があり、「逆」をそのまま「ぎゃく」と読んでしまう人がいるようです。

出典は中国の故事「韓非子(かんぴし)」で、「逆鱗」とは龍の体にある鱗(うろこ)81枚のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生えた鱗を指します。

「逆鱗に触れる」は、普段は人に危害を加えない龍が怒って、即座に触れたものの命を奪うことが語源となっています。

 

 
■原因

〇げんいん

×げいいん

ある物事や出来事を引き起こしたもととなることです。

発音しやすいのでつい「げいいん」と言ってしまいがちですが、正しくは「げんいん」です。

 

 
■嫌悪

〇けんお

×けんあく

ひどく嫌うこと、憎み嫌うことです。

 

 
■言質を取る

〇げんちをとる

×げんしつをとる

交渉や契約の場で、証拠となる言葉を相手から引き出すことです。

 

 
■更迭

〇こうてつ

×こうそう

ある地位や役目にある人を、他の人とかえることです。

 

 
■声を荒らげる

〇こえをあららげる

×こえをあらげる

怒っている様子を表す言葉で、もともと「こえをあららげる」が正しい言い方ですが、「こえをあらげる」と読む人が多いことから、NHKの放送ではどちらを使うことも許されているそうです。

 

 
■極彩色

〇ごくさいしき

×ごくさいしょく

鮮やかな色を何色も使っていること、派手でけばけばしい色合いのことです。

 

 
■古文書

〇こもんじょ

×こぶんしょ

古い文書のことです。

 

 
■御用達

〇ごようたし

×ごようたつ

宮中や官庁に物品を納めることやそのお店、商人のことです。

現在は宮中や官庁だけでなく、「モデル御用達」「アスリート御用達」のように、有名人を対象に使うこともあります。

 

 
■御来迎

〇ごらいごう

×ごらいこう

「高い山の山頂で見る日の出」という意味があり、同じ意味で「御来光(ごらいこう)」という言葉があるため、勘違いする人が多いそうです。

 

 
■御利益

〇ごりやく

×ごりえき

「利益」を「りえき」と読むので勘違いしてしまう人が多いようです。

「御利益」は神仏から受ける恩恵のことです。

 

 
■建立

〇こんりゅう

×けんりつ

建物を建てること、建設することです。

 

 

【さ行】

 
■五月雨

〇さみだれ、さつきあめ

×ごがつあめ

 

五月雨(さみだれの)の五月とは、旧暦の五月のことで、現在の暦で6月から7月にあたります。

よって、五月雨とは、旧暦5月ごろに降り続く長雨、つまり、梅雨のことになります。

 

似たような言葉に「五月晴れ」があります。

こちらの五月も旧暦の五月のことで、現在の暦の6月から7月にあたり、梅雨の合間の晴れの日のことをいいます。

雨続きの梅雨に訪れる晴れの日が嬉しいという気持ちから、このような特別な名前が付いたのですね。

 

 
■早急

〇さっきゅう

×そうきゅう

とても急ぐこと、とても急ぐ様子のことです。

「そうきゅう」と読み間違える人が大多数のため、現在では辞書によっては「そうきゅう」という読みを追加しているものもあるそうです。

 

 
■暫時

〇ざんじ

×ぜんじ、ずいじ

少しの間、しばらくという意味です。

 

 
■詩歌

〇しいか

×しか

和歌や俳句、詩などの総称です。

 

 
■刺客

〇しかく

×しきゃく

暗殺をする人のことです。

 

 
■市井

〇しせい

×しい、いちい

井戸があるところに人の住む家が集まったことから、家が集まっている場所、街・町などを意味しています。

 

 
■舌鼓

〇したつづみ

×したづつみ

美味しいものを食べたときに舌を鳴らす音のことです。

「鼓」は「つづみ」と読み、叩いて音を出す楽器のことですので、「したつづみ」が正しいのですがあまりにも「したづつみ」と読み間違える人が多く、現在は「したづつみ」も辞書に載っているそうです。

 

 
■七回忌

〇しちかいき

×ななかいき

仏教において、人が亡くなってから6年目に行う法要のことです。

「ななかいき」という読み間違いが多く、「ななかいき」でも「七回忌」と漢字に変換できるようになっていますが、正しくは「しちかいき」です。

 

 
■疾病

〇しっぺい

×しつびょう

病気や疾患のことです。

 

 
■老舗

〇しにせ

×ろうほ

先祖代々、長年にわたって同じ商売を続けるお店のことです。

お店だけではなく、組織や団体を指す場合もあります。

 

 
■出生率

〇しゅっしょうりつ

×しゅっせいりつ

ある一定の人口に対するその年の出生数の割合のことです。

「出生」を「しゅっせい」と読むことから「しゅっせいりつ」と勘違いする人が多いようです。

 

 
■遵守

〇じゅんしゅ 

×そんしゅ

法律や規則、道徳や習慣などを守り、従うことです。

 

 
■上意下達

〇じょういかたつ

×じょういげたつ

地位が上の人の意思や命令を下の人に伝えることです。

「上(うえ)」と「下(した)」が対になる言葉の読み方には、「上巻・下巻」、「上品・下品」、「上旬・下旬」のように「じょう」と「げ」読む場合と、「上院・下院」、「上等・下等」、「上流・下流」のように[じょう」と「か」と読む場合があり、上意下達は後者に当たります。

ちなみに上意下達の対義語は下意上達(かいじょうたつ)です。

 

 
■定石

〇じょうせき

×ていせき

物事を行う手法のなかで昔から最善だとみなされてきた定番の方法という意味で「定石通りにすれば問題はない」や「定石を知らずに勝てるわけがない」のように使います。

「じょうせき」が正しい読み方ですが、「ていせき」と間違って読む人が多いです。

 

 
■記す

〇しるす

×きす

文章や記事を書くこと、記録することです。

 

 
■進捗

〇しんちょく

×しんぽ

物事が進み、はかどることという意味です。

 

 
■出納

〇すいとう

×しゅつのう

金品や物品を出し入れすることです。

 

 
■逝去

〇せいきょ

×ききょ、いきょ

人が亡くなることです。

 

 
■脆弱

〇ぜいじゃく

×きじゃく

もろくよわいという意味です。

 

 
■惜敗

〇せきはい

×ざんぱい、さんぱい

試合などで惜しくも負けることを意味します。

「ざんぱい」は「惨敗」と書き、みじめな負け方、さんざんな負けかた、ひどい負け方を意味し、「惜敗」とは全く違う意味になりますので注意しましょう。

 

 
■浅薄

〇せんぱく

×あさはか

知識や考え方が、浅く薄っぺらなこと。浅はかなこと。

 

 
■漸次

〇ぜんじ

×ざんじ

次第に、だんだんという意味があります。

 

 
■巣窟

〇そうくつ

×すくつ

居住する場所、すみかのことです。

 

 
■相殺

〇そうさい

×そうさつ

貸し借りや損得などを互いに消し合ってゼロにすること、帳消しにすることです。

 

 
■措置

〇そち

×しょち

事態に応じて必要な手続きをすること、処置することです。

 

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【た行】

 
■代替

〇だいたい

×だいかえ、だいがえ

他の物で代えることです。

だいがえ は誤った読み方ですが、 「替」を「たい」と読むことが少ないことや「大体(だいたい)」と言う言葉と区別がしやすいという理由から「だいがえ」という読み方が定着してきているそうです。

 

 
■出汁

〇だし

×でじる

かつお節や昆布などを煮て出した汁のことです。

 

 
■手繰る

〇たぐる

×てさぐる

両手を交互に使って綱などを手元に引き寄せることです。

 

 
■重複

〇ちょうふく

×じゅうふく

同じ物や事が二度以上重なることです。

じゅうふくと誤読されていたのがいつもまにか定着していったもので、正しい読み方ではありません。

 

 
■月極

〇つきぎめ

×げっきょく

「極」という漢字には「約束する」という意味があり、「月極」は一か月を単位とした契約のことで「月極駐車場」や「新聞を月極購読する」のように使います。

 

 
■美人局

〇つつもたせ

×びじんきょく

男女が共謀し、女がほかの男を誘惑しているところへ男が現れ、因縁をつけて金品を要求して恐喝や詐欺を行うことです。

 

 
■続柄

〇つづきがら

×ぞくがら

「親族間の関係」を意味し、多くの人が「ぞくがら」と読んでおり、辞書にも「ぞくがら」として載っていますが、正式には「つづきがら」と読みます。

 

 
■乳離れ

〇ちばなれ

×ちちばなれ

「子どもが成長し母乳を飲まなくなること」という意味があり、「お乳(おちち)を離れる」=「ちちばなれ」と読む人が多いそうです。

 

 
■貼付

〇ちょうふ

×はりつけ、てんぷ

貼り付けることです。

「てんぷ」と間違う人が多いですが、「ちょうふ」が正しいです。

 

 
■定礎

〇ていそ

×じょうせき、じょうそ

建築に着工するときに、礎石を据えることを意味します。

礎石とは、建物の土台となって柱などを支える石のことです。

 

 
■捏造

〇でつぞう

×ねつぞう

でっち上げ、実際にはないことを事実のように仕立て上げることをいい「写真を合成して捏造した」や「捏造された報道を信じてしまった」のように使います。

本来は「でつぞう」が正しい読み方ですが、「ねつぞう」と間違って読む人が多く、現在は「ねつぞう」と読むのが一般的になっています。

 

 
■踏襲

〇とうしゅう

×としゅう、ふしゅう

先人のやり方などをそのまま受け継ぐことです。

 

 
■独擅場

〇どくせんじょう

×どくだんじょう

独り舞台、独り占めなどの意味で使われる「独壇場(どくだんじょう)」という言葉ですが、本来は「独擅場(どくせんじょう)」という言葉でした。

しかし、「擅」と「壇」が似ていることから「どくだんじょう」と読み間違えられるようになり、いつしか漢字も「壇」を用いて「どくだんじょう」と読むようになったそうです。

本来は誤用だった言葉が、時代の流れとともに正しい言葉となった一例です。

 

 
■読本

〇とくほん

×どくほん、よみほん

読んで学ぶための書物、教科書のことです。

 

 

【な行】

 
■何卒

〇なにとぞ

×なにそつ

相手に対して強く願う気持ちを表す言葉です。

 

 
■肉汁

〇にくじゅう

×にくじる

調理された肉から出る汁のことです。

多くの人が間違っており、テレビなどでも「にくじる」と言う人が多く、正式には間違いなのですが、一般的に「にくじる」も受け入れられてきているようです。

 

 
■柔和

〇にゅうわ

×じゅうわ

人当たりの良いこと、物腰がやわらかいことなどを意味します。

 

 
■年俸

〇ねんぽう

×ねんぼう

1年単位で支払われる報酬のことです。

「俸」が「棒」に似ていることで間違う人が多いようです。

 

 

【は行】

 
■凡例

〇はんれい

×ぼんれい

辞書や学術書など書物の冒頭に書かれたもので、その書物の使い方や、目的や方針などが書かれた部分を指します。

「はんれい」が正しい読み方ですが、「ぼんれい」と間違って読む人が多いです。

 

 
■汎用

〇はんよう

×ぼんよう

いろいろな分野や用途に用いることができるという意味です。

 

 
■直向き

〇ひたむき

×じかむき、ちょくむき

忍耐強く打ち込むさま、ひとつのことに心を向けるさまです。

 

 
■他人事

〇ひとごと

×たにんごと

自分とは無関係の人のことです。

 

 
■訃報

〇ふほう

×とほう

人が亡くなったことを知らせることです。

 

 
■雰囲気

〇ふんいき

×ふいんき

その場や、そこにいる人たちが作り出している気分のことです。

発音しやすいのでつい「ふいんき」と言ってしまいがちですが、正しくは「ふんいき」です。

 

 
■発足

〇ほっそく

×はっそく

組織や団体などが設けられ、活動を開始することです。

 

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【ま行】

 
■未曾有

〇みぞう、みぞうう

×みぞうゆう

今まで一度もなかったこと、極めて珍しいことという意味です。

「みぞう」または「みぞうう」と書きますが、読む時の発音は「みぞー」と言うこともあります。

 

 
■諸刃の剣

〇もろはのつるぎ

×もろはのけん

両面に刃がついた剣のことで、相手を傷つけるために剣を振り上げたら、自らも傷つく可能性があることを意味します。

 

 

【や行】

 
■八百万

〇やおよろず

×はっぴゃくまん

数を表す場合は「はっぴゃくまん」でも間違いではないのですが、例えば「八百万の神々」のように「数が多いこと」を表すときの読み方は「やおよろず」です。

 

 
■香具師

〇やし

×こうぐし、かぐし

縁日やお祭りなどでお店を出したり、見世物などの興行をする商売人のことです。

漢字は3文字なのに、読み方は2文字なので読み間違えることが多いようです。

 

 
■遊説

〇ゆうぜい

×ゆうぜつ

意見や主張を説いてまわることで、主に、政治家が各地を演説してまわることをいいます。

 

 
■漸く

〇ようやく

×しばらく

時間や手間がかかった後、待っていたことが実現する様子。やっと、どうにかこうにか、かろうじてなどの意味があります。

 

 

【ら行】

 
■礼賛

〇らいさん

×れいさん

素晴らしいもの・ことを褒め称えることです。

 

 
■廉価

〇れんか

×けんか

値段が安い、安いさまを意味します。

 

 
■老朽化

〇ろうきゅうか

×ろうちくか

古くなり、役に立たなくなること。

 


 

 

間違いやすい漢字の読み方を100個ご紹介しましたが、いかがでしたか?

全部間違わずに読めていましたか?

間違っている人が多い言葉は、正しく読んだときに「読み方間違えているよ」と指摘されることもあるらしく、わざと間違えて読む人もいるそうですよ。

そういう言葉は、10年後、20年後には誤用も正しい読み方として認められていくのかもしれませんね。

 

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