私たちが暮らすこの国はもちろん「日本」です。
「日本」と書いて「ニホン」と「ニッポン」の二通りの読み方がありますね。
読み方によって何か違いがあるのでしょうか?
今回は「ニホン」と「ニッポン」の違いについて調べてみました。ニホンとニッポンの違いとは?
「日本」という国名が使われるようになったころは「ヒノモト」や「ヤマト」と読んでいたそうですが、いつから「ニホン・ニッポン」と読むようになったのか定かではないようです。
奈良時代(710年~794年)ごろには「ニッポン」と読むようになり、室町時代(1336年~1573年)には場面に応じて「ニッポン」と「ニホン」を使い分けていたのではないかと推測されていますが、定かではありません。
「日本」と書いて「ニホン」と読むか「ニッポン」と読むか、実は法律では決められているわけではありません。
昭和9年(1934年)に、文部省臨時国語調査会が正式な呼称を「ニッポン」に統一する「国号呼称統一案」を発表しましたが採択には至りませんでした。
「ニホン」と「ニッポン」のどちらも多く使われているので、日本政府はどちらかに統一するのではなく、正式な国の呼称は「ニホン」でも「ニッポン」でも正しいとしています。
日本放送協会(NHK)では、正式な国号として使う場合には「ニッポン」、そのほかの場合は「ニホン」と言ってもよいとしています。

「日本」の読み方に決まりがないというのは、身のまわりのことを思い浮かべるとよくわかります。
例えば、東京の「日本橋」は「ニホンバシ」と読みますが大阪にある「日本橋」は「ニッポンバシ」です。
政党なら「日本共産党(ニホン)」や「日本維新の会(ニッポン)」がありますし、大学なら「日本大学(ニホン)」や「日本体育大学(ニッポン)」がありますね。
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