【2024年】「沖縄そばの日」の由来とイベント情報!沖縄そばの歴史を簡単に紹介

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沖縄そばといえば、見た目が一般的なそばと違うので、初めて食べる人は「これがそばなの?」とびっくりしてしまうかもしれません。

今回は沖縄そばの歴史を簡単に紹介し、種類(ソーキそば・てびちそば・八重山そば・宮古そば)の違いになどについてわかりやすく解説します。

また、「沖縄そばの日」という記念日の由来と2024年のイベント情報もご紹介します。

 

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目次

沖縄そばとは?

沖縄そばは、沖縄県内では「そば」と呼ばれる沖縄の郷土料理です。

「すば」「うちなーすば」と方言で呼ばれることもあります。

 

沖縄そばの特徴は以下のとおりです。

 

材料が小麦粉

一般的に「そば」といえば、そば粉を使った麺類のことを思い浮かべますが、沖縄そばはそば粉ではなく、小麦粉で作られています。

小麦粉で作られている理由については、このあと「沖縄そばの歴史」で説明いたします。

 

麺の種類

製法は中華麺(ラーメンや焼きそばの麺)と同じで、食品の分類上は中華麺になります。

麵の形状は地域やお店で異なり、大きく「平打ち麺」「細麺」「縮れた太麺」に分けることができ、コシと歯ごたえがあるのが特徴です。

うどんにも似ていますが、うどんは小麦粉を練るときに「水」を使うのに対し、中華麺や沖縄そばは「かん水」を使います。

「かん水」とはアルカリ塩水溶液のことですが、使うことで中華麺特有の風味と、こしが生まれます。

 

具材

三枚肉(味付けした豚の角煮をスライスしたもの)、沖縄かまぼこ、小葱が基本です。

他に島唐辛子を泡盛(沖縄の焼酎)漬けしたコーレーグスや紅ショウガが薬味として用いられます。

コレーグス

コレーグス

 

スープ

スープは豚だしと鰹だしのブレンドが基本です。

豚だしのみのお店や、鶏ガラや煮干しなどを使うお店もあるようです。

 

沖縄そばの歴史を簡単に紹介

沖縄の麺料理は、琉球王国時代(1429年~1879年)に中国から伝わってきたといわれていますが、現在のような小麦粉を原料とする麺料理が広まったのは、明治時代(1868年~1912年)の終わりごろだといわれています。

大正時代(1912年~1926年)になると、庶民も気軽に麺料理を食べるようになりました。

この頃は「ラーメン」のようなものだったようです。

中国系の支那そばを原型とする小麦粉で作られた麺を「沖縄そば」と呼んでいました。

「中華そば」や「南京そば」ともいいます。

その後、沖縄の人の味覚に合わせて改良が重ねられ、現在のような沖縄そばになりました。

昭和(1926年~1989年)になり、第二次世界大戦後に米軍に占領された沖縄では、小麦粉が豊富に出回るようになりました。

戦争によって夫と死別した女性たちによって沖縄そばのお店が立ち上げられ、戦後の沖縄を代表する食べ物として急速に普及していきました。

沖縄県が日本に返還された昭和47年(1972年)ごろには、沖縄の大衆食として小麦粉で作られた「沖縄そば」が定着しており、沖縄県外にも「沖縄そば」として知られるようになりました。

 

沖縄そばの種類と違いとは?

一般的な沖縄そばについてはすでに紹介しましたが、地域によってトッピングや味、麺などが違い、いくつか種類がありますのでその特徴についてご紹介します。

 

ソーキそば

「ソーキ」とは沖縄の方言で、スペアリブのことです。

沖縄そばと麺やスープは同じですが、トッピングが三枚肉ではなくスペアリブです。

 

てびちそば

「てびち」とは沖縄の方言で、豚足のことです。

沖縄そばと麺やスープは同じですが、トッピングが三枚肉ではなく豚足です。

 

八重山そば

石垣島の沖縄そばのことで、丸麺でスープに甘みがあるのが特徴です。

 

宮古そば

宮古島の沖縄そばのことで、沖縄そばより麺が少し細いのが特徴です。

 

「沖縄そばの日」はいつ?その由来とは?

「沖縄そばの日」は毎年10月17日です。

2024年は10月17日(木)です。

 

「沖縄そばの日」は10月17日に沖縄そばと呼べるようになったことに由来しています。

「沖縄そばと呼べるようになった」というのは次のエピソードに由来しています。

「沖縄そば」は、小麦粉100%なのでそば粉を使用していません。

公正競争取引規約では、そば粉を30%以上使用していないものは「そば」と表示してはならないと決められています。

そのため、沖縄返還4年後の昭和51年(1976年)、「沖縄そば」は「そば」と呼んではならないと、公正取引委員会から指摘されてしまったそうです。

 

しかし、沖縄県で「そば」といえば沖縄そばのことで、住民の間でも定着しています。

地域で親しまれている「そば」という呼び名を今後も使えるように、沖縄製麺協同組合が各方面に交渉し、昭和53年(1978年)10月17日に、「本場沖縄そば」という商標登録が認められました。

この日を記念して、沖縄製麺協同組合が平成9年(1997年)に「沖縄そばの日」を制定したのです。

 

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2024「沖縄そばの日」のイベント情報

沖縄そばの日に開催されるイベントは以下のとおりです。

 

沖縄そばスタンプラリー

開催日 2024年10月1日(火)~2025年2月28日(金)

沖縄そばを提供するお店でスタンプを集めると、沖縄そば無料券やオリジナルどんぶりがもらえます!

外部リンク:第14回 沖縄そばスタンプラリー

 

2024沖縄そばの日フェスタin郵便局

開催日 2024年10月16日(水)、17日(木) 11時~15時

会場:沖縄県那覇市 那覇中央郵便局

沖縄そばに関するパネル展示、沖縄そばの販売やPRを行います!

外部リンク:沖縄生麺共同組合

 

そば粉ではなく、小麦粉100%で作る「沖縄そば」は、日本に返還された当時は「そば」として認められていなかったのですね。

すでに定着した郷土料理の名前を変えることはとてもつらいことですから「沖縄そば」という呼び方を残すことができて良かったですよね。

10月17日前後に沖縄を訪れる人は、そのような歴史があることを思い出しつつ、沖縄そばの日のイベントを楽しんでくださいね!

 

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