「うどん」には、温かいうどん、冷たいうどん、豪華なトッピングをしたり、シンプルに出汁だけで食べたり、いろいろな食べ方があります。
今回は、うどんの発祥の歴史、うどんの定義、日本三大うどんについて解説します。
三大うどんの1つ目と2つ目は全国的に定番のあのうどんですが、3つ目はどこのうどんでしょうか?
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うどんとは?
うどんは漢字で「饂飩」と書きます。うどんとは、小麦粉を少量の塩水と混ぜて練り、ある程度の太さを持つ麺のことです。

JAS規格(日本農林規格)によると
麺の太さが直径1.7mm以上がうどんです。
その他、
そうめん・・・麺の太さが直径1.3mm未満
ひやむぎ・・・麺の太さが直径1.3mm以上1.7mm未満
となっています。
うどんの発祥には諸説あります。
うどんの発祥と歴史とは?
うどん発祥の歴史は以下のとおり諸説あります。
博多が発祥の地

福岡県福岡市博多区の萬松山(ばんしょうざん)承天寺(じょうてんじ)には、「饂飩蕎麦発祥之地碑」があります。
1242年(鎌倉時代・1185年~1333年)に中国から帰国した円爾(えんに・臨済宗の僧)が水車による製粉技術を持ち帰り、うどん、そばの作り方を日本中に広めたことからきているそうです。
中国の混飩(こんとん)が起源
奈良時代(710年~794年)、遣隋使によって中国から渡来した「混飩」という、小麦粉の団子に餡が入った団子菓子が起源という説があります。
やがて混飩を温かい汁に入れて食べるようになり「温飩(おんとん)」と呼ばれるようになり、これが転じて「おんとん」→「うんとん」→「うどん」になったと言われています。
空海が広めた

平安時代(794年~1185年)に、空海(後に弘法大使と呼ばれる・真言宗の開祖)が、遣唐使とともに中国へ渡り、うどんの技術を日本に持ち帰って貧しかった故郷の人々を救ったといわれています。
讃岐うどんで有名な讃岐地方は空海の故郷です。
発祥には諸説ありますが、うどんが現在のような形になり、庶民に食べられるようになったのは江戸時代(1603年~1868年)初期の頃といわれています。
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日本三大うどんって何?
日本三大○○には様々なものがあります。
しかし、それを決めるための明確なルールは存在せず、観光地や名産品をアピールするために考えられたものといわれ、時代や選ぶ人によって異なり、地域によって答えが異なることもあるそうです。
日本三大うどんも、地域や好みによって答えが異なります。
1つ目と2つ目は全国的に定番のあのうどん
ひとつめは、香川県の特産でもある讃岐うどん。

香川県のうどん消費量は全国第一位で、「うどん県」と呼ばれることもあります。
讃岐うどんの一番の特徴は強いコシです。
ふたつめは秋田県の特産でもある稲庭うどん。

稲庭うどんの特徴は、手延べ製法で作られた乾麺で、うどんとしては細く平べったい形をしていて、なめらかな食感です。
3つ目は地域によって異なる
このふたつはほとんどの地域で一致しているようですが、最後のひとつは・・・
群馬県の水沢うどん、長崎県の五島うどん、愛知県のきしめん、富山県の氷見うどんと、異なるようです。

うどんの誕生がいつなのか、正確なことはわからないのですね。
讃岐うどんがとても有名なので、発祥の地も讃岐なのかと思っていたのですが・・・福岡県には「饂飩蕎麦発祥之地碑」があるということで、うどん発祥の地は福岡県という方も多いようです。
うどんはご家庭でも簡単に調理することができ、その調理方法もバリエーションが豊富です。
オリジナルのうどんの食べ方を研究するのも、楽しいかもしれませんね。
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