「♪おしくらまんじゅう~おされてなくな~♪」というわらべうたを歌いながら、お友達と遊んだ記憶はありますか?
歌いながら遊んでいるうちに体中ぽっかぽかになっているので、特に寒い季節に遊んでいたのではないでしょうか。
子どもの頃はよくわからずに歌っていましたが、あの歌には続きがあるのでしょうか?
今回は、おしくらまんじゅうについて調べてみました。
おしくらまんじゅうの意味や由来とは?
おしくらまんじゅうの由来や語源、起源など、はっきりしたことはわかっていませんが、おしくらまんじゅうは漢字で「押し競饅頭」と書くことから、「押し競う」という意味があるようです。
また、「押し比べる(おしくらべる)」→「押し比べ」→「おしくら」に変化し、「まんじゅう」は、大勢の人が一カ所に集まった状態を表していると考えられています。
おしくらまんじゅうの遊び方は?
「おしくらまんじゅう」は、参加者は背中合わせで円陣を組み、隣の人同士で腕を絡めます。
「おしくらまんじゅう おされてなくな」と歌いながら、自分の体を円陣の中に押し込んだり、外へ引っ張ったり、肩だけで押したりお尻で押したり、参加者がそれぞれ不規則な動きをすることで、自分が思ってもいない方向に体が動いていくのもおしくらまんじゅうの楽しさのひとつです。
基本的には、体を温めることが目的なので、特に勝敗を決めることはありません。
4人以下だと動きが小さく、体を温める効果が少ないため、4人以上で遊ぶといいようですよ。

しかし、参加者全員がギリギリ入れる範囲の円を描き、押し合ううちにそこから出たら負けというルールを設ける場合もあるようです。
この時、円ではなく楕円形にしたり、三角形にしたりと、「出たら負け」の範囲をいろいろな形にすることで、遊び方をアレンジすることもできます。
ほかに、隣の人同士で腕を絡めていると転んだ時に危険だからという理由から、腕を絡めずに遊んだり、自分の腕を自分の胸のところで組むという遊び方もあります。
歌詞の続きがあるの?

「おしくらまんじゅう おされてなくな」という歌詞がとても有名で、その部分しか知らない、覚えていないよ!という人も多いかもしれませんが、実は、続きがあるのです。
おしくらまんじゅう おされてなくな
あんまりおすと あんこがでるぞ
あんこがでたら つまんでなめろ
作詞作曲が誰なのか、いつの時代から歌われているのかなどは不明です。
また、おしくらまんじゅうは冬の季語で有名な俳句には次のものがあります。
『おしくらまんじゅう 路地を塞ぎて 貧などなし』 大野林火
「子どもたちが路地を塞いでおしくらまんじゅうをしている。寒さも貧しさも吹き飛ばしている。」

歌詞には続きがありますが、多くの場合「おしくらまんじゅう おされてなくな」の部分を繰り返しているようです。
歌いながらみんなで押し合うというとてもシンプルな遊びですが、体がぽかぽか温まるので寒い季節にはお友達を誘って大勢で遊ぶと楽しいですよ。
遊び方をアレンジして、自分たちなりのおしくらまんじゅうをするのもいいですね!
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