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論語とは?簡単にわかりやすく解説します!論語の名言一覧

日本人の道徳規範や倫理観と深く関わりのあるものとして、中国から伝わった『論語(ろんご)』があります。

論語は、応神天皇(西暦390年頃)の時代に漢字や仏教と共に日本に伝わり、聖徳太子や空海なども論語を学んでいました。

江戸時代には幕府から奨励されて、全国の寺子屋で広く論語が学ばれ、一般庶民でも論語を暗唱していました。

発祥の地の中国では、政府からの弾圧で一時論語が封印されていましたが、日本から逆輸入する形で、再び広まったと言います。

今回は論語についてかんたんにわかりやすく解説いたします。

 


論語とは?

論語の読み方は「ろんご」です。

 

論語は、孔子と弟子の問答を、孔子の死後およそ300年後に弟子たちが書き記したものです。

論語が記されたのは紀元前5世紀頃で、現代でもなお広く語りつがれています。

人の生きる道や考え方、道徳などを述べており、現代のビジネスマンでも参考にしようとする人が多いです。

 

論語では「仁・義・礼・智・信」五徳(ごとく または 五常(ごじょう))という5つの徳が登場します。

五徳は、簡単にいうと人が生きる上で大切なもの、目指すべきもの、守るべきものということになります。

 

「仁」という思いやりの心、「義」という正義、「礼」を忘れないこと、「智」を備え物事を正しく判断すること、「信」頼されるような誠実さが大切だと述べられています。

この中でも特に重要視されたのが「仁」で孔子の思想の核ともいえるものです。

 

論語は「子曰く(しいわく・しのたまわく 孔子先生がおっしゃるには~)」で文章が始まるのが特徴で、シンプルな短い言葉の中に、さまざまな解釈ができる要素が含まれています。

 

論語の有名な名言一覧

学びて時にこれを習う、また説しからずや 朋あり、遠方より来る、また楽しからずや 人知らずして慍みず、また君子ならずや

読み:

まなびてときにこれをならう、またよろこばしからずや

ともあり、えんぽうよりきたる、またたのしからずや

ひとしらずしてうらみず、またくんしならずや

 

現代語訳:

学んで機会があるたびに復習し身につけていくことは、なんとうれしいことではないか

同じ師のもとで学んだ友人が遠方からやって来る、こんなうれしいことはない

人が自分のことを分かってくれないからと言って腹を立てないのが人格者だ

 

「学びて時にこれを習う、また説しからずや~」は論語の一番初めの一節として、広く知られています。

学んぶ喜びを述べ、旧友が遠くからやって来るときの喜びを述べており、君子と一般の人の違いについて説かれています。

「君子」とは、徳が高く品位のある人、人格者のことです。

 

巧言令色、鮮し仁

読み:こうげんれいしょく、すくなしじん

現代語訳:言葉ばかり巧みで愛想のいい人に、誠実さがあることは少ない

 

お世辞や表面だけの良さ、媚(こ)びへつらうような態度をいましめる言葉です。

 

之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず

読み:

これをしるものはこれをこのむものにしかず

これをこのむものはこれをたのしむものにしかず

 

現代語訳:

知っているだけの人は好む人に勝てない

好む人は楽しむ人に勝てない

 

物事を知っている人よりそのことを好きな人の方が上であり、好きな人より楽しんでいる人はさらに上であるという意味です。

物事を極めたければ、知るより好め、好むよりも楽しめ、とも受け取れます。

 

速やかならんと欲することなかれ。小利を見ることなかれ

読み:

すみやかならんとほっすることなかれ

しょうりをみることなかれ

 

現代語訳:

成果をあげようと焦らないこと

目の前の小さな利益に捉われすぎないこと

 

この言葉に続けて、早く成果をあげようとすると成功しないし、小さな利益に気をとられると大きな仕事は完成しない、という言葉が続きます。

 

過ちては則ち改むるに憚ること勿れ

読み:あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ

現代語訳:失敗に気付いたら、ぐずぐずせずにすぐに直すこと

 

孔子は人間が間違いを犯すことを認めています。間違うのは仕方ないから、そこからどうしたらいいのか?ということに重点を置いています。

 

之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らざると為す。是れ知るなり

読み:

これをしるをこれをしるとなし、しらざるをしらざるとなす。

これしるなり

 

現代語訳:

知っていることは知っている、知らないことは知らないとする。

それこそが「知る」ということだ

 

知ったかぶりをやめて、知らないことは「知らない」と言うことが、真の「知る」ことだと言っています。

 

 

学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し

読み:まなびておもわざればすなわちくらし、おもいてまなばざればすなわちあやうし

現代語訳:学んでも思考しなければどう活かしたらいいのかが分からない 思考してしてばかりで学ばなければ危険である。

 

知識や情報は自分の頭で整理して考えないと、本当に役立つものにはなりません。

また、一人で考えても情報を得なければ、懸命な判断ができず独善的になってしまいます。

「学ぶこと」と「考えること」はどちらに偏ってもいけなくて、両方を行いなさいと言っています。

 

故きを温ねて新しきを知る、以て師となるべし

読み:ふるきをたずねてあたらしきをしる、もってしとなるべし

現代語訳:古いことをよく探求して現代に応用できるものを知っていく そういう人こそ人の師になれる

 

「温故知新(おんこちしん)」という四字熟語にもなっている言葉ですね。

いま正に『論語』を学ぶ私たちにも言える言葉です。

 

吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従いて、矩を踰えず

読み:

われじゅうごにしてがくにこころざす。

さんじゅうにしてたつ。

しじゅうにしてまどわず。

ごじゅうにしててんめいをしる。

ろくじゅうにしてみみしたがう。

しちじゅうにしてこころのほっするところにしたがいて、のりをこえず

 

現代語訳:

私は15歳で学問を志す。

30歳で独立した立場を持った。

40歳であれこれ迷うことがなくなった。

50歳の時に天から与えられた使命を知った。

60歳になって誰の言うことでも反発せず聞けるようになった。

70歳になると自分の思うままにふるまっても、道を踏み外すことはなくなった。

 

孔子は74歳まで生き、晩年に自分の一生を振り返った言葉だといわれています。

当時としては稀に見る長寿であり、平均寿命の延びた現代にそのまま当てはめることは難しいのですが、人の一生を考える参考になります。

この論語から、15歳を「志学(しがく)」30歳を「而立(じりつ)」40歳を「不惑(ふわく)」50歳を「知命(ちめい)」60歳を「耳従(じじゅん)」70歳を「従心(じゅうしん)」という言葉が作られました。

 

義を見てせざるは勇なきなり

読み:ぎをみてせざるはゆうなきなり

現代語訳:人として行うべきことを知っているにもかかわらず、できないのは勇気が足りないからだ

 

正しいことでも行動を起こすには勇気が必要です。

勇気が足りないことに気付かせ、行動を起こすように促す励ましの言葉でもあります。

 

君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず

読み:くんしはわしてどうぜず、しょうじんはどうじてわせず

現代語訳:賢い人は人と調和するが安易に同意はしない 愚かな人は意見がなく流されるが協調性はない

 

周囲と協調はしても軽々しく妥協はしないのが本当の賢さだと述べています。

 

過ぎたるは猶及ばざるがごとし

読み:すぎたるはなおおよばざるがごとし

現代語訳:行き過ぎは足りないのと同じようなことだ

 

バランス良く適切に物事を行いましょう。

足りないのはよくないが、やり過ぎもよくないですよ、という教えです。

 

益者三友、損者三友

読み:えきしゃさんゆう、そんしゃさんゆう

現代語訳:自分にとって益になる友達が三種類、害になる友達が三種類いる

 

益になる友達とは、「まっすぐ正直な人」「誠実な人」「博識な人」のことです。

一方、害なる友達とは、「体裁だけを取り繕う人」「人当たりはいいが誠実でない人」「口先だけ上手い人」のことを指します。

友人は慎重に選ぶべきだという意味が込められています。

 

益者三楽、損者三楽

読み:えきしゃさんらく、そんしゃさんらく

現代語訳:自分にとって有益な楽しみが三種類、損をする楽しみが三種類ある。

 

有益な楽しみとは「礼儀、音楽を適度に楽しむ」「人の美点を話題にすることを楽しむ」「優れた友達の多いこと楽しむ」ことです。

損をする楽しみとは「おごりわがままに楽しむ」「怠け遊ぶことを楽しむ」「酒を飲んで騒いで楽しむ」ことだと述べています。

 

2500年ほど前に書かれた言葉とはいえ、現代にも通じる部分がたくさんあることに驚かされます。

長い歴史がありますので、私たちは普段の生活の中で論語の教えを無意識に実践しているのかもしれません。

今回紹介したのは「論語」のほんの一部で、この他にもまだまだ数多くの名言があります。

論語を学んで、自分自身の生き方を見つめ直してみませんか?

 

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