日本には四季がありますね。
春夏秋冬、それぞれに特徴があります。
例えば「春」なら「桜の季節」「寒い冬が終わり暑い夏に向かう季節」「ぽかぽか陽気で過ごしやすい季節」「3月、4月、5月のこと」など、みなさんそれぞれに「春はこういう季節」と思い浮かべることがあるのではないでしょうか?
では、四季の期間はいつからいつまでなのでしょう?
明確な区切りはあるのでしょうか?
四季の期間はいつからいつまで?季節の区切り方とは?
四季の期間、季節の区切り方はいくつかの方法があります。
● 気象学的な区別(気象庁が用いており、一般的にも使われます)
● 年度による区別(学校行事やテレビの編成などに使われます)
一般的には気象庁が用いている季節の区切り方(気象学的な区別)が用いられますが、季節の絶対的な定義は存在しないそうです。
では、一つずつみていきましょう。

気象学的な区別
気象庁では「時に関する用語」として四季を以下のように区別しています。
「春」・・・ 3月、4月、5月
「夏」・・・ 6月、7月、8月
「秋」・・・ 9月、10月、11月
「冬」・・・ 12月、1月、2月

天文学的な区別
天文学では二至二分(にしにぶん)を基準にして季節を区別しています。
二至とは、夏至(げし)と冬至(とうじ)のことで、二分とは、春分(しゅんぶん)と秋分(しゅうぶん)のことです。
二至二分は、毎年同じ日に当たるわけではないため、「~ごろ」という表記にしています。
天文学では夏至、冬至、春分、秋分で四等分し季節を区別しており、以下のようになります。
「春」・・・ 3月21日ごろ(春分)~6月20日ごろまで
「夏」・・・ 6月21日ごろ(夏至)~9月22日ごろまで
「秋」・・・ 9月23日ごろ(秋分)~12月21日ごろまで
「冬」・・・ 12月22日ごろ(冬至)~3月20日ごろまで
暦による区別
一年間を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)が基準となっています。
二十四節気には、立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)という、季節の始まりを表す日があり、これが春夏秋冬の基準となっています。
二十四節気は太陽の動きを基準に決められるため、毎年同じ日があたるわけではありませんので、「~ごろ」という表記にしています。
暦による区別は以下のようになります。
「春」・・・ 2月4日ごろ(立春)~5月5日ごろまで
「夏」・・・ 5月6日ごろ(立夏)~8月7日ごろまで
「秋」・・・ 8月8日ごろ(立秋)~11月7日ごろまで
「冬」・・・ 11月8日ごろ(立冬)~2月3日ごろまで

年度による区別
新年度が4月から始まるため、それに合わせて季節を区別しています。
テレビやラジオの新番組が始まる月を思い浮かべてもらうとわかりやすいですね。
「春」・・・ 4月、5月、6月
「夏」・・・ 7月、8月、9月
「秋」・・・ 10月、11月、12月
「冬」・・・ 1月、2月、3月

季節の区切り方にはいろいろな方法があることがわかりましたね。
季節はある日を境に「春」から「夏」へと切り替わるわけではありません。
少しずつ少しずつ、季節は移り変わっていきますね。
だからこそ、季節の区別に明確な定義が存在しないのかもしれませんね。
美しい四季がある日本で、いろいろな季節の区切りを知ったうえで、肌で感じる四季も楽しむといいですね。