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緑色なのになぜ青信号と呼ぶの?信号機が赤黄緑の三色の理由

      2019/01/31

最近は電球式からLED式に取り換えられ、スリムになった信号機ですが、LEDに取り換えられる以前から、青信号の色は青ではなく緑に見えませんでしたか?そういえば電球式の時の方がもっと緑色が濃かったような気もします。

青信号は緑なのになぜ青信号と呼ばれているのでしょうか?また信号機の色はどうして赤黄青の三色が使われているのでしょうか?

今回は信号機についていろいろ調べてみました。

 

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昔の法令では「緑」信号だった?

現在使われている自動で切り替わる信号機を正式名称で「自動交通信号機」といい、昭和5年(1930年)東京で初めて採用されました。

それまでは手信号(警察官が、腕を水平に上げたり、垂直にすることで合図する)や、信号標板(「止まれ」や「進め」と書かれた大きな看板を使い誘導するもの)を用いて信号機の役割を果たしていました。

最初に導入された自動交通信号機はアメリカ製の縦型のもので、赤黄緑の三色が使われていました。また、当時の自動車運転教本には「緑信号」と表記されており、法令上(道路取締令)でも青ではなく緑信号でした。


日本人は「青」と呼ぶ範囲が広い

それではなぜ青信号と呼ばれるようになったのでしょうか?

青信号だけではなく、青りんご、青虫、青々とした緑・・・というように、日本人は青色と呼称する色の範囲が広いのですが、この起源は平安時代にまでさかのぼります。

平安時代の日本では色を表す形容詞が「白し」「赤し」「青し」「黒し」の4つだけしかありませんでした。そのため一つの形容詞が表す色の範囲も広く、緑色も「青し」と呼ばれていたため、現代でもその頃の名残が残っているのです。

そして、人々が緑信号のことを青信号と呼び、青信号という呼び方が定着してしまったため、昭和22年(1947年)、道路交通法の前身となる「道路交通取締法」が制定された際に「青信号」と呼称するようになりました。

ちなみに英語で青信号のことは「green light」と言い、緑色として認識されています。

 

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信号機が「赤黄緑」三色の理由

●赤黄緑は波長が長く遠くからも見えやすい

ではなぜ、赤黄緑の三色が採用されたのでしょうか?

それは、色には波長があり、その長さが長いほど人間はその色を認識しやすいためです。

つまり、信号の赤黄緑の三色は色の波長が長いため遠くからでも気づきやすい色なのです。

特に人の目は赤色を認識する細胞が他の色を認識する細胞よりも多いため、一番重要な注意を促す「止まれ」に使用されています。


●赤黄緑は色合いが区別しやすく、混同しづらい

色合い順に色を配置した色相環というものがあります。

色相環ではその色の配置の距離が遠いほど色あいが違うため、色の判別をしやすいのです。

赤と緑は対角の位置関係にあり、黄色も赤と緑の中間にあるのです。ですから三色を見間違える可能性を減らすことができるのです。


●並び順にも意味がある

現在日本で多く採用されている横型の信号機ですが、三色の並び順を思い出せますか?

正解は向かって左から「青→黄→赤」の順です。

これにも実用的な理由があります。日本で車は左側通行で、左手側には歩道や街路樹があることが多いです。

時には街路樹などの予測不可能な障害物が信号を一部隠してしまう事態も起こり得ます。

そのため、一番重要な赤信号を歩道などから遠ざけて、道路中央に近い側に持ってくることで、信号が見えづらくなる事態を防いでいるのです。

 
●雪国では縦型が多い

雪の多い地方では縦型の信号機が多いです。理由はできるだけ雪が信号機の上に積もらないようにするためです。

縦型の信号機の並び順は上から「赤→黄→青」の順になっています。これは、一番重要な赤信号を一番上にすることで遠くからでも見やすくしているんですね。

 

 

緑なのになぜ青信号なのか不思議の一つでしたが、平安時代からの名残だとは驚きでした。また、信号機の色や並び順にも、人々が安心して道路を使えるように、いろいろ配慮されているのですね。

ちなみに日本初(世界初)のLEDライト式の信号機は名古屋市役所交差点に設置されたそうです。

 

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