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警察の電話番号はなぜ110番?消防の電話番号はなぜ119番?

      2019/02/01

最近ではあまり使われなくなりましたが、電話で時報や天気を確認することができますよね。

時報の場合117番(ぴっぴと鳴る)、天気の場合は177番(いい天気になれなれ)と語呂も覚えやすいです

では、緊急のときに使う110番、119番はどうでしょうか。特に覚えるための語呂があるわけではありませんが一体どうして警察署に掛けるときは110番、消防署に掛けるときは119番という数字になったのでしょうか?その理由を調べてみました。

 


消防車や救急車を呼ぶのはなぜ119番なの?

まず、最初に制定された119番から説明します。

日本には緊急通報用電話番号というものがあります。警察に通報するための110番、消防車や救急車を呼ぶときの119番、海の事件事故の時に海上保安庁に連絡できる118番のことです。

その先駆けとなったのは大正6年(1917年)ごろの有料の火災報知電話です。

当時電話をかける際は、最初に電話局につなぎ、交換手にかけたい相手の番号を告げて電話を相手につないでもらう手動交換でした。ですから消防署に連絡したいときも最初に電話局に「火事だ!」と通報してから消防署に連絡がいきました。

大正12年(1923年)、関東大震災により電話線と電話局が壊滅的被害を受けました。そのため新しく自動交換の導入が進められ、今と同様、ダイヤルすると直接相手に掛かるようになりました。

 

電話の通報による火災の早期発見に絶大な効果が認められたため、昭和元年(1926年)、無料の火災報知電話番号が制定されました。

当時はダイヤル式の電話機を使用していたため、ダイヤルを回すとき一番短くて済む1と2を使用し最初は112番として運用されていました。

しかし、慌ててダイヤルしまう人や電話に慣れていない人たちが番号を間違えることが多くなってしまいました。

そこでダイヤルで回す時1から遠い場所にある9が採用され、119番になったといわれています。


 

11の次に9が来た別の理由

消防の電話番号が112番から119番に変わったのには別の理由があると言われています。

手動交換の時代の電話はデルビル電話機といって、右手に小ぶりのハンドルがある電話機を使用していました。使う時はまず初めにこのハンドルを2回上下して電話局につなげてもらう必要がありました。

自動交換になり、ダイヤル式の電話機になったのでハンドルを下げる必要はなくなりましたが、デルビル電話機を使い慣れた人たちの中には、ハンドルの代わりに、受話器を置くときに使うフックスイッチを2回プッシュしてから使い始める人が少なからずいたようです。

実はこのフックスイッチ、電話を切るだけでなく、電話番号をダイヤルするのと同様の電気信号を送ることができたのです。2回プッシュ=「1」「1」を入力したことになり、その次にダイヤルで「2」回すと意図せずに112番につながってしまったということです。

このような意図しない通報をなくすため「119番」となったといわれています。

 


110番が制定された理由は?

110番が制定されたのは戦後の昭和23年(1948年)、GHQの要請により警察通報用電話番号が設置されました。

番号が決められた理由は119番と同様に、ダイヤルまでの距離が短い1を多くし、間違いを避けるために距離が長い0を採用したことで110番となりました。

制度ができてすぐは東京・大阪など大都市のみ110番が使われていましたが、他の地域は「1110番」や「118番」などバラバラでした。その後、昭和29年(1954年)にようやく日本全国110番で統一されました。

通信技術の変遷によって緊急通報用電話番号が制定されたのがわかりましたね。

最近ではいたずらで通報する人や、タクシーを呼ぶ感覚で救急車を呼ぶ人の話も耳にします。いろいろな経緯があって生まれた生活を守る制度ですからこれからも大切にしたいですね。

 



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