
毎年、新米がスーパーなどに出回るのを楽しみにしている人も多いと思います。
新米の時期はいつからいつまでなのか、新米がスーパーに並ぶのはいつなのか、気になりませんか?
新米と古米の境目はいつなのか、値段はどのように決まるのかも解説します。
新米とは?
読み方は「しんまい」です。
食品表示基準(しょくひんひょうじきじゅん)では、収穫した年の12月31日までに包装(袋詰め)したお米を「新米」と呼びます。
玄米でも、精米した白米でも同じです。
たとえば、2026年10月に収穫した米を、2026年12月31日までに包装したものは「2026年産新米」や「令和8年産新米」と表示して販売することができます。
しかし、2026年10月に収穫して、2027年1月1日に袋詰めしたものは「新米」という表示をして販売することはできません。
その場合は、「2026年産」や「令和8年産」と表示します。
新米かどうかは、収穫した日だけではなく、精米・包装した日によって決められているのですね。
以下はお米についての豆知識です。読み飛ばしていただいても大丈夫です。
お米は、私たちが食べるまでに「籾」「玄米」「白米」と、3つの名前で呼ばれます。

籾(もみ)
まず、稲刈りをした直後のお米を「籾(もみ)」といいます。
籾とは、硬い「籾殻(もみがら)」に覆われた状態のお米のことです。
次に、この籾殻を取り除く作業を「脱穀(だっこく)」といいます。
脱穀を終えると、「玄米(げんまい)」になります。

玄米(左)と白米(右)
そして玄米から、表面の糠(ぬか)を取り除く作業が、「精米(せいまい)」です。
玄米を精米することで「白米(はくまい)」になります。
白米は、保管状態が良ければ1~2か月程度がおいしく食べられる期間といわれています。
白米よりも玄米のほうが長持ちし、1年程度はおいしく食べられるといわれています。
そのため、玄米のまま保管して冷蔵保存し、必要な分を少しずつ精米・包装して出荷するのが一般的です。
また、玄米よりも籾殻で保管したほうが長く持つといわれています。
籾殻のまま保管することもありますが、籾殻は玄米よりもかさばり保管スペースが必要となるため、玄米で保管するのが一般的です。
新米の時期はいつからいつまで?
稲刈りの時期は、地域や品種、生育状況などによって異なります。
早いところでは8月に稲刈りをしますが、一般的な稲刈りの時期は9月中旬~10月中ごろです。
関連:稲刈りの時期はいつ?全国各都道府県の時期を一覧にまとめました
稲刈りが終わってすぐに精米・包装して出荷する場合、新米は9月下旬ごろにはスーパーに並ぶことになります。
そして、収穫した年の12月31日までに精米・包装されたものが年明けにスーパーに並ぶので、1月中くらいまでは新米が出回ることになります。
つまり、新米の時期は、9月下旬ごろから年明けの1月下旬ごろまでということになります。

新米の時期である11月23日には、新嘗祭が行われます。
新嘗祭の読み方は、
- 「にいなめさい」
- 「しんじょうさい」
- 「にいなめのまつり」
などがあります。
新嘗の
- 「新」は新穀(初穂)
- 「嘗」は食べ物でもてなすこと
という意味があります。
新しくとれたお米で神様をもてなすお祭り、というわけですね。
日本神話では、天皇陛下は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の子孫であり、国に恵みをもたらす豊穣の力を天照大御神から受け継いでいると言われています。
そのため、新嘗祭では、天皇陛下自らがお育てになった新穀をお供えし、天照大御神をはじめ神々に収穫の感謝をし、天皇陛下自らが新穀をお召し上がりになります。
そして、天皇陛下が新穀をお召し上がりになることで新たな力を得て、翌年の豊穣を約束する意味があるといわれています。
新嘗祭についての詳細はこちらをご覧ください。
関連:【2026年】神嘗祭と新嘗祭の違いとは?その意味と歴史について
古米との境目はいつ?
読み方は「こまい」です。
すでに説明したとおり、「新米」と表示して販売できるのは、収穫した年の12月31日までに包装されたお米です。
では、年が明けて1月1日以降に包装されたお米がすぐに「古米」になるのかというと、そうではありません。
古米の境目に定義はありませんが、一般的には収穫から一年経ったお米を「古米」と呼びます。
たとえば、2026年10月に収穫したお米は、2027年10月に「古米」と呼ばれるようになります。
また、お米業界では「米穀年度(べいこくねんど)」という基準があります。
お米の収穫を基準に11月1日から翌年の10月31日までの1年間と決められています。
そのため、収穫の翌年の11月1日から「古米」と呼ぶこともあります。
つまり、
●収穫から一年経過したお米
または
●収穫の翌年の11月1日を過ぎたお米
を古米と呼ぶということになります。
「年度」についての詳細はこちらをご覧ください。

古米よりもさらに古いお米になると、
収穫から2年経過、または2年後の11月1日を過ぎたお米を「古古米(ここまい)」
収穫から3年経過、または3年後の11月1日を過ぎたお米を「古古古米(こここまい)」
というふうに、呼び方に「古」が増えていきます。
また、「古米」や「古古米」は通称・俗称であり、呼び方が変わる期間は定義があるわけではなく、目安にすぎません。
「新米」については、食品表示基準によって表示できる期間が決まっていますが、「古米」や「古古米」については食品表示基準での決まりはないのです。
そのため、スーパーなど店頭では「古米」という表示はせず「〇〇年産」と、収穫年を表示して販売しています。

また、備蓄米(びちくまい)として保管しているうちに「古米」「古古米」になることもあります。
「備蓄米」は、家庭などで保管する非常用を指すこともありますが、主に「政府備蓄米」を指します。
政府備蓄米とは、深刻な米の不作や、災害などに備えて国が保管しているお米のことです。
国は「政府備蓄米」として、玄米の状態で約100万トン保管しています。
毎年20万トン~21万トンの新しいお米を購入し、5年持ち越したお米と入れ替えます。
5年が過ぎたお米は、家畜の飼料用や、米菓や醸造などの加工用として売却されます。
5年が過ぎたお米は「古古古古古米(こここここまい)」ですが、「5年経過米」や「5年物」と呼ぶことが多いです。
新米の価格はどのように決まる?
お米の値段は、ほかの品物と同じように、その年にとれた量や買われる量のバランスによって変わります。
農家が収穫したお米は、JAなどの集荷業者から卸売業者へ、そしてスーパーなどのお店へと渡っていきます。
この流れの中の取引で、少しずつ値段が決まっていきます。
なかでも、JA全農などの出荷業者と卸売業者との取引は「相対取引(あいたいとりひき)」と呼ばれ、農林水産省がその価格を毎月調査して、お米の取引価格の代表的な指標として公表しています。

こうした取引では、お米は60kgを「一俵(いっぴょう)」と数え、一俵あたりの値段で表されることが多いです。
ニュースで「一俵あたり〇〇円」と聞くのは、この業者間の取引の値段のことです。
これから出回る令和8年(2026年)産の新米の値段も、こうした取引を通じて決まっていきます。
参考までに、令和8年(2026年)7月の業者間の相対取引価格は、全銘柄の平均で一俵(玄米60kg)あたり32,486円(税込)でした。
これは令和7年(2025年)産のお米の値段です。
では、いまのお米の値段はどれくらいなのでしょうか。
農林水産省は、全国約1,000店舗のスーパーでのお米の販売価格を毎週公表しています。
それによると、令和8年8月17日~8月23日の平均価格は5kgあたり3,156円(税込)でした。前の年の同じ時期は3,776円でしたから、620円(16.4%)安くなっています。

また、令和7年の秋から冬にかけては5kgあたり4,000円を超えていて、最も高かった週は4,416円でした。そのころと比べると、1,260円も安くなったことになります。
お米の価格は毎週変わりますので、最新の価格は農林水産省のページで確認してください。
新人を「新米」と呼ぶのはなぜ?
ところで、仕事を始めたばかりの新人のことを「新米」と呼びますよね。
これには、いくつかの説があります。
江戸時代、商家に奉公に入ったばかりの人は、新しい前掛けをしていました。
そこから「新前掛け(しんまえかけ)」→「新前(しんまえ)」→「新米」になったという説が有名です。
ほかに、白いお米のようにまだ何色にも染まっていないという説もあります。
ただし、どの説もはっきりした裏付けはなく、本当のところは分かっていません。

新米や古米がどのようなものかわかりましたね。
鮮度が落ちないように玄米で保管し、必要な分だけ精米して販売されていますが、新米と古古米では味や食感、香りなどに違いが出ます。
新米はご飯だけ食べても美味しいと感じますから、毎年楽しみにしている人が多いのもよくわかります。
今年も、新米の時期が楽しみですね!

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