突然やってくる人の死。
不幸は時期や季節を選びませんから、年末年始に亡くなってしまうということもあります。
そのような場合の葬儀は、通常通りの日程や内容で行ってもよいのか迷われる方も多いことでしょう。
今回は、年末年始に葬儀を行う際の注意点についてわかりやすく解説します。
年末年始に亡くなった場合葬儀はどうすればいい?
まずは葬儀社に連絡します
年末年始に亡くなった場合、葬儀を行うのは、三が日を過ぎた 1月4日以降に行うのが一般的です。
なぜなら、たいていの火葬場は、年末年始の数日間(12月30日~1月3日まで)がお休みになることが多く、遺体の火葬ができないためです。
一方、葬儀社は年末年始に限らず一年365日24時間営業しているところがほとんどなので、年末年始に亡くなったらまずは葬儀社に連絡をしましょう。
火葬場がお休みの間は、葬儀社に遺体の保存処置をしてもらったり、火葬場の霊安室に遺体を安置してもらったりして、葬儀の日程を待つことになります。
また、一部の地域では年末年始はめでたい期間であることから、お祝いの空気を害さないようにと、この期間は近親者だけで「密葬」という内輪だけの葬儀を行って、4日以降に「本葬」を行うケースもあるようです。
そのため、 まずは葬儀社に電話して、どのようにするか相談し、葬儀の日取りを決めましょう。
昨今は火葬場が混雑していて、特に年始以降は火葬場が込み合うことが多く、すぐに葬儀が行えないこともあります。
ですが、葬儀は亡くなってからすぐに行わなければならないという決まりはありませんので、慌てず葬儀社と相談してください。
かえって、葬儀までに日数を置いた方が、お葬式の段取りを考えることができますし、遺族が気持ちの整理をつけられるなどのメリットもありますよ。
僧侶にも早めに連絡しましょう
菩提寺(ぼだいじ・先祖の位牌を納めてある寺)がある場合は、葬儀の際に菩提寺の僧侶に読経をお願いすることになります。
年明けはお寺も忙しいため、僧侶の都合がつかず、葬儀が遅くなってしまうことがあります。
葬儀の日程については、早めに菩提寺に相談し、予定を抑えるようにしましょう。
金融機関が休み、葬儀費用は早めに準備を
銀行など金融機関は基本的に12月29日~1月3日の6日間が年末年始のお休みになり、この期間はお金を下ろせません。
※銀行によってはATMで下ろせる場合があります。
しかし、葬儀社などに支払う葬儀費用は、たいていの場合は、葬儀当日から一週間後までに支払えばよいので、それほど急ぐ必要はありません。
慌てず焦らず、銀行など金融機関の年始の営業開始を待つといいですね。
しかし、僧侶に支払う「読経料」「お車代」「ご膳料」などのお布施に関しては、葬儀当日にお渡しするものであるため、前もって用意しておかなければなりません。
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年末年始の葬儀の日程や内容、流れについて
年末年始に葬儀を行う場合、葬儀の内容に違いがあるのでは?と考える方もいらっしゃるようです。
しかし実際は、一般的な葬儀と変わりありません。
通夜・告別式などの一連の儀式を執り行います。
葬儀にかかる費用に関しても、年末年始だからといって料金が割増しされることはほとんどないようです。
いかがでしたでしょうか?
年末年始に行う葬儀は通常の葬儀と内容も費用も同じですが、火葬までの期間をどうするのか考えたり、事前にお金を用意しておいたり、僧侶の予定を抑えておくなどの準備が必要となるのですね。
不幸があった時は誰でも動揺してしまうものですので、いざというときに事前に何をすべきかを確認しておくようにするといいですよ。
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