総スカンのスカンの意味と語源、類語とは?使い方と例文

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総スカン

「あの人は総スカンを食っている」という表現を見聞きしたことはありますか?

最近は見聞きする機会が減り、死語ともいわれている「総スカン」という言葉の意味や語源はどのようなものでしょうか?

類語や使い方、例文もあわせてご紹介します。

 

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目次

総スカンのスカンの意味と語源とは?

「スカン」の語源は西日本の方言です。

カタカナだとわかりづらいですが漢字で書くと「好かん」となります。

 

「好かん」は「好きじゃない」「嫌い」という意味です。

 

また、総スカンの「総」は、「すべて」や「全部」という意味になります。

 

つまり、 「総スカン」は、全ての人から嫌われること、孤立してしまうこと、誰にも相手にされないこと、などの意味になります。

 

「総スカン」ではなく「総好かん」と書くこともあります。

 

そして、全ての人から嫌われたり、孤立してしまった状態を

「総スカンを食う」

「総スカンにあう」

「総スカンにされる」

といいます。

 

総スカンの使い方と例文

「総スカン」は、全ての人に嫌われてしまったとき、誰にも相手にされなかったとき、孤立してしまったときに「総スカンを食ってしまった!」と自分に対して使います。

また、そういう場面に出くわしたときには総スカンを食っている人に直接「総スカンを食っていますね」と言ったり、周囲の人に「あの人、なぜ総スカンを食っているの?」のと尋ねるときに使います。

 

●会議で意見を述べたら総スカンを食った

→会議で意見を述べたら誰も相手にしてくれなかった。

 

●部活をずる休みした翌日、総スカンにあった

→部活をずる休みした翌日、孤立状態になった

 

●あの子、クラスで総スカンにされているよね

→あの子、クラスでみんなから嫌われているよね。

 

●先輩が総スカンにあうなんて、よっぽどのことがあったんだね

→先輩が全員に嫌われるなんて、よっぽどのことがあったんだね。

 

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総スカンの類語とは?

総スカンの類語は以下の通りです。

 

●顰蹙(ひんしゅく)を買う

言動が原因で人から嫌われ、蔑まれること。

 

●鼻つまみ者

周りから相手にされない、嫌われて当然の行いをする人、軽蔑される人のこと。

 

●仲間外れ

仲間に入れてもらえないこと、孤立状態のこと。

 

●つまはじきにされる

嫌がられ、避けられること。

 

●干される

仕事を回してもらえない様子、仲間外れにされること。

 

●ハブられる

仲間外れにされること。「省(はぶ)かれる」から派生した言葉です。

 

総スカン

 

「好かん」は普通に使われる方言ですので現在もその地域ではよく使われていますが、「総スカン」は死語だという人もいます。

最近は「干される」や「ハブられる」という言葉が「総スカン」の代わりに使われているようですね。

 

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