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「ひとりぼっち」の「ぼっち」の意味と語源とは?

      2019/07/26

友人や仲間などと行動せずにいると「ひとりぼっちで寂しそう」と言われたり、仲間外れにされたときには「ひとりぼっちになってしまった」と言ったりしまよね。

「ひとりで寂しそう」とか「ひとりになってしまった」と言うこともできるのに、なぜ「ひとりぼっち」なのでしょう?

「ぼっち」とは一体なんなのでしょうか?

今回は、ひとりぼっちの「ぼっち」の意味や語源について調べてみました。

 


「ひとりぼっち」とは?

漢字で「独りぼっち」と書き、「一人ぼっち」と書くこともあります。

肉親や友人がおらず孤独であることや、孤独な人、たったひとりでいる人、という意味があります。

 


「ぼっち」の意味と由来とは?

「独りぼっち」の語源は「独法師(ひとりぼうし・ひとりほうし)」です。

「ぼっち」は、「法師(ほうし)」が転じたものです。

 

「法師(ほうし)」は、「僧侶(そうりょ)」と同じ意味で、出家(しゅっけ)して仏教の戒律を守り修行をしている人のことを指します。

仏教の教えを守るために出家した人は、すべて法師または僧侶といえます。

出家とは、家庭での日常生活が修行の妨げになると考え、家庭での生活を捨て、修行に適した環境に入って修行に没頭することです。

独法師とは宗派や教団などに属していなかったり、離脱して、当てもなくさまよう法師のことをいい、このことから、どこにも所属せずひとりで行動する人のことを「ひとりぼっち」と言うようになりました。

ひとりさまよう法師である「独法師」が転じて「ひとりぼっち」になったので、「ひとりぼっち」という言葉には寂しさや孤独、仲間外れにされてかわいそうなどのイメージがありますよね。

 

しかし現在は「独りぼっちでも寂しくない。一人で行動したほうが気楽で良い」という考え方があり、「おひとりさま」という言葉も生まれました。

「おひとりさま」を「ぼっち」と言う人も多く、「ひとりカラオケ=ぼっちカラオケ」「ひとり焼肉=ぼっち焼肉」などと表現し、ひとりで行動することを楽しんでいる人たちも多くいます。

 

 

「ひとりぼっち」の「ぼっち」とは法師のことだったのですね。

たった一人で修行をし、帰る寺もなくさまようしかなかった法師は、どれほどの孤独を感じていたのでしょう。

現在はひとりでも旅行をしたり、食事に行ったり、遊んだりすることが珍しくありませんし、そのほうが気楽で良い!という人もたくさんいます。また、そういう人に対応したプランを作るお店や旅行会社などもあります。

「ひとりぼっち」という言葉へのマイナスイメージは、いつかなくなるのかもしれませんね。

 



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