「たい焼き」の起源と歴史とは?発祥は韓国というのは本当?

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庶民のおやつとして親しまれている「たい焼き」。

みなさんも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

身近な存在ですが、そのルーツをご存知ですか?

「起源は韓国」という説をSNSで見かけることありますが、本当のところはどうなのでしょう。

今回は、たい焼きについて解説します。

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目次

たい焼きとは?

 たい焼きは、鯛(たい)の形をした和菓子です。

小麦粉の生地であんこを包み、鯛をかたどった金属製の型で焼いて作ります。

たい焼きの中身の定番はあんこで、以下の種類があります。

あんこの種類はお店によって異なります。

 

●粒あん
小豆をつぶさないように炊き上げたものです。

●こしあん
小豆を炊いたあとに裏ごしして外皮を取り除き、練り上げたものです。

●つぶしあん
粒あんをつぶしたもので、粒あんとこしあんの中間のような食感のものです。

●小倉あん
大粒の小豆を甘く煮て、こしあんに混ぜたものです。

ほかに

  • カスタードクリーム
  • 生クリーム
  • チョコレート
  • さつまいも
  • かぼちゃ
  • キャラメル
  • ツナ
  • アイスクリーム

など、いろいろな変わり種があります。

たい焼きの起源と歴史とは?

 たい焼きの起源や歴史は諸説あり、明治時代(1868年~1912年)に今川焼(いまがわやき)をヒントに作られたという説が有力です。

今川焼とは、小麦粉の生地にあんこを入れて焼いた、厚みのある円形の和菓子です。

今川焼の最古の史料は、江戸時代(1603年~1868年)の書物「富貴地座位(ふきじざい・1777年)」に「今川やき」として登場します。

「富貴地座位」は、当時の三都である京都・江戸・大坂の名物について記されたもので悪茶利道人(あくちゃりどうじん)によって記されたものです。

 ただ、「今川やき」がどのようなお菓子だったのかは不明で、現在の「今川焼」との関連はわかりません。

名前については、東京の今川橋付近で売られていたことから「今川焼」と名付けられたという説が有力です。

明治時代になると庶民のおやつとして大流行しました。

 

今川焼は地域によって呼び方が異なります。

  • 大判焼き(中部地方・中国地方・四国)
  • 回転焼き(九州・近畿地方・山口)
  • 太鼓焼き(近畿地方や西日本の一部)
  • おやき(北海道・東北の一部)
  • 二重焼き(中国地方・広島)

     

    また、限られた地域ではさらに多くの呼び方があるようです。

    • あじまん(山形県など)
    • 蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう・熊本県、福岡県など九州の一部)
    • 焼き饅頭(福島県)
    • びっくり饅頭(広島県呉市)
    • 太郎焼き(埼玉県の一部、福島県会津若松市など)
    • 甘太郎焼(かんたろうやき・関東の一部)
    • 暫(しばらく・滋賀県長浜市)

      など

       今川焼の話が長くなってしまいましたが、本題のたい焼きの話に戻ります。

      浪花家総本店

      浪花家総本店 撮影:江戸村のとくぞう / CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/)

      たい焼きの発祥は、明治42年(1909年)ごろ、東京・麻布十番の浪花家総本店だといわれています。

      すでに説明したとおり、今川焼をもとに初代店主の神戸清次郎が考案したといわれています。

      店名の「浪花家」は、清次郎が大阪の「浪花」の出身だったことに由来します。

       

      当初は今川焼があまり売れず、飛行船や亀など、さまざまな形を試した末に鯛の形にしたところ、飛ぶように売れたそうです。

      また、鯛は「おめでたい」を連想させる縁起物でもあるため人気が出たと言われています。

      浪花家総本店は、現在も東京都港区でたい焼きを販売しています。

       

      大正時代(1912年~1926年)から昭和(1926年~1989年)にかけて、たい焼きは庶民のおやつとして広まりました。

      昭和50年(1975年)に「およげ!たいやきくん」という歌が大ヒットし、たい焼きの知名度はさらに高まりました。

      昭和後期~平成(1989年~2019年)初期くらいには、あんこ以外の中身のたい焼きも広まっていきました。

       現在もたい焼きは多くの人に愛されています。

       

      起源は韓国というのは本当?

       「たい焼きの起源は韓国である」という意見がSNSで見受けられます。

      これはどうしてなのでしょうか?

       

       韓国には、「プンオパン」という食べ物があります。 

      • プンオ=鮒(ふな)
      • パン=小麦粉の生地を用いた焼きものを意味するパン

      ということで、直訳すると「鮒パン」です。

      プンオパン 撮影:Penny Richards / CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/)

      小麦粉の生地であんこを包み、鮒をかたどった金属製の型で焼いて作られます。

      プンオパンの中にはあんこやカスタードクリームなどが入っています。

      鮒と鯛という形だけではなく、材料や作り方もたい焼きに良く似ています。

       そのため、韓国人の中には「プンオパンが日本に伝わりたい焼きになった。たい焼きの起源は韓国」と思っている人もいるようです。

       

      しかし、たい焼きが1930年ごろの日本統治時代に韓国に伝わり、「プンオパン」として広まったと考えるのが一般的で、たい焼きの起源が韓国であることを証明する歴史的根拠は見当たりません。

      また、韓国でも、「韓国版のたい焼き」としてプンオパンが紹介されており、多くの韓国人は「たい焼きは日本発祥」だという認識のようです。

      SNSで「たい焼きの起源は韓国である」と言っているのは、ごく一部の人のようですね。 

       たい焼きは明治時代に生まれたお菓子だったのですね。

      焼きたてで熱々のたい焼きも美味しいですし、中身がアイスのひんやりしたたい焼きも美味しいです。

      定番のあんこだけでなく、数多くの変わり種のたい焼きもありますし、皮の厚さや焼き加減もお店によって違います。

      日本各地でいろいろなたい焼きを食べてみてください!

       

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