
昔は子供たちの定番の遊びとして「竹馬」がありました。
現在は、子供たちが竹馬で遊んでいる姿を見ることはほとんどなくなりましたが、昔ながらの遊びを体験できる施設や公園などで竹馬に乗ることができます。
竹馬の歴史と由来とは、どのようなものなのでしょうか?
読み方の「たけうま」と「ちくば」の違いについて解説します。
竹馬とは?
読み方は「たけうま」と「ちくば」です。
竹で作られた遊具のことで、2種類あります。
① 2本の竹にそれぞれ足を載せるところを作り、そこに自分の足を置いて歩く遊具
② 1本の竹を馬に見立てて、足の間に挟んで引きずって走る遊具
一般的には「竹馬」というと前者の2本の竹で作られたものを指します。
1本の竹の遊具は、竹馬の原型といわれています。
竹馬の歴史と由来とは?
竹馬の原型となる遊具は、平安時代(794年~1185年)ごろに中国から日本へ伝わり、笹竹(ささだけ)が材料でした。

クマザサ
笹竹とは、成長すると1m~2m程度になる小型の竹の総称です。
クマザサ、チシマザサなどがあり、
- ・茎の直径が1~3㎝程度と細く曲げやすい
- ・古くからカゴやザルなど生活用品に加工されていた
などの特徴があります。
縄文時代(紀元前14000年ごろ~紀元前8世紀ごろ)後期ごろには日本に自生していたといわれています。

このころの竹馬は1本の笹竹の先端に笹を残して馬の頭部を模し、足の間に挟んで引きずって走る遊具でした。
また、先端に馬の頭を模したものを取り付けた「春駒」というものもありました。

室町時代(1336年~1573年)になると、2本の木で作った「鷺足(さぎあし)」が誕生しました。
鷺(さぎ)の長い足のように見えることが由来です。
竹馬と同じものですが、このころは、材料となる竹が少なかったため、主に木で作られていました。
江戸時代(1603年~1868年)後期になると、「鷺足」のほか「高足(たかあし)」「竹馬」と呼ばれるようになり、真竹(まだけ)が主な材料となります。

真竹
真竹は、成長すると15m以上になる大型の竹です。
- 丈夫
- しなりがある
- 加工しやすい
- 手で握りやすいサイズ
などの特徴があり、竹馬の材料として最適といわれています。
鎌倉時代(1185年~1333年)以降には日本で自生していたといわれ、最初は数が少なかったようですが、江戸時代後期には自生している場所が増え、簡単に入手できるようになりました。
このように、真竹が簡単に入手できるようになったことで竹馬を作れるようになり、竹馬は日本中に広まりました。
呼び方はいつしか「竹馬」に統一され、後世に伝わりました。

明治時代(1868年~1912年)から昭和(1926年~1989年)後期まで、竹馬は子供たちの定番の遊びでした。
戦後から高度経済成長期になると、学校の体育の授業などでも使われるようになり、強化プラスチックや鉄パイプなどで作られた竹馬が販売されるようになりました。

しかし、昭和後期になると、テレビゲームなど遊び方が多様化し、竹馬で遊ぶ子供は徐々に減少していきました。
現在は、伝統的な遊び方として紹介されることが多く、遊びを紹介する施設や、地域のイベントなどに行くと体験できます。
また、自分で作ったり、既製品を購入して、遊ぶこともできます。
竹馬を買える場所は?
竹馬は、以下の場所で買うことができます。
- おもちゃ屋
- ホームセンター
- スポーツ用品店
- ネット通販サイト など
漢字の読み方「たけうま・ちくば」の違い
「竹馬」は、「たけうま」のほかに「ちくば」と読むことができます。
意味はどちらも「竹で作られた遊具」を指します。
「竹馬(ちくば)」という読み方は、主に「竹馬の友・竹馬之友(ちくばのとも)」という四字熟語で使われます。
「竹馬の友」は、
- 幼いころ
- 幼いころに竹馬で一緒に遊んだ親しい友人
という意味があり、これが転じて幼馴染や昔からの友人を指します。
中国の故事が由来で、故事の中での竹馬は、1本の竹を馬に見立てたものです。
東晋(とうしん・317年~420年)時代の中国に、殷浩(いんこう)と桓温(かんおん)という幼馴染がいました。
二人は若いころから優秀で、並び称される人物でした。
しかし桓温は殷浩のことを快く思っておらず、並び称されることに不満を抱きライバル視していました。
殷浩が任務に失敗して失脚した際、桓温は「幼いころ、俺が捨てた竹馬を殷浩が拾って遊んでいた。だから殷浩は下で、俺の方が上だ」と周囲に自慢し、自分の方が優位であると吹聴しました。
このように、桓温はライバル意識を持っていましたが、その点は考慮されず
幼い頃に一緒に遊んだ、非常に親しい幼なじみや友人を指します。
「たけうま」と「ちくば」の違いは、語源です。
「たけうま」は、日本語として「竹馬」を訓読みしています。
「ちくば」は、中国の故事が日本に伝わったもので、「竹馬」を音読みしています。

竹馬がどのようなものかわかりましたね。
現在は、自分の身長よりも高い竹馬に乗ったり、竹馬に乗ったまま縄跳びや綱渡りをしたりと、お祭りやショーなどで使われることも多いです。
しかし、昔ながらの遊びももちろんできます!
おもちゃ屋さんやホームセンターなどで購入できますので、自宅の駐車場や庭で挑戦してみてはいかがでしょうか。
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