
たこ焼きはとても人気のある食べ物ですが、たこ焼きと言えば大阪ですよね!
なぜ大阪のソウルフードになったのでしょうか?
たこ焼きの歴史と発祥とともに解説します。
たこ焼きとは?
読み方は「たこやき」です。
出汁や卵で溶いた小麦粉を鉄板の丸いくぼみに流しいれ、具材を入れて球状に焼き上げたものです。
焼き上がったたこ焼きに、
- ソース
- マヨネーズ
- かつお節
- 青のり
をかけて食べます。

基本的な具材は以下の通りです。
- たこ
- 紅ショウガ
- ネギ
- 天かす
変わり種として、以下のようなさまざまなものが具材として使われています。
- 明太子
- 大葉
- チーズ
- 餅
- 枝豆
- ちくわ
- キムチ
- イカ
- ホタテ など
たこ焼きの歴史と発祥とは?
たこ焼きの発祥は、昭和10年(1935年)の大阪です。
大阪府大阪市にある「会津屋」の創業者である遠藤留吉(えんどうとめきち・1907年~1997年)は、福島県の会津出身です。
そこで店名を「会津屋」とし、昭和8年(1933年)に大阪でラヂオ焼きの屋台を始めました。

ラヂオ焼き
ラヂオ焼きは、たこ焼きと同じような形状ですが、具材は牛肉やこんにゃく、豆などでした。
このころ、ラジオは高価で”ハイカラ”な流行の最先端でした。
その新しくおしゃれなイメージにあやかって「ラヂオ焼き」と名付けられたといわれています。
現在、「ラヂオ焼き」を提供しているお店は非常に少ないですが、会津屋を始め複数のお店で食べることができます。

明石焼き
昭和10年、客から「明石(兵庫県明石市)ではたこが入った「玉子焼き」という食べ物がある」と聞かされます。
明石の玉子焼きは、江戸時代(1603年~1868年)の終わり~明治初期ごろから食べられており、たこ焼きのルーツともいわれています。
見た目はたこ焼きに似ていますが、たこ焼きよりも卵を多く使うので色味が黄色いのが特徴です。

明石焼き
また、具材は基本的にたこだけで、昆布や鰹節などで取っただし汁に浸して食べます。
現在も、明石周辺では「玉子焼き」と呼びますが、全国的には「明石焼き」と呼びます。
「明石焼き」という名称が全国に広まった経緯には、いくつかの説があります。
一つは、昭和48年(1973年)に白ハト食品工業株式会社が「白ハト印明石焼」という商品名で各地に販売し、これがきっかけで「明石焼き」の名が広まったという説です。
もう一つは、昭和63年(1988年)ごろに明石市の職員が地域のPRのために「明石焼」と呼ぶようにしたところ、その名前が各地に広まったという説です。
この話をヒントに、遠藤留吉はラジオ焼きの具材をたこにしたものを「たこ焼き」と名付けて販売したところ、とても人気になりました。
これが昭和10年(1935年)、大阪でのたこ焼きの発祥の経緯です。
会津屋のたこ焼きは、出汁や醤油で小麦粉を溶いて生地を作っていたので、なにもつけずにそのまま手軽に食べることができます。
また、出汁は、会津出身の遠藤留吉が、故郷の郷土料理「こづゆ」から着想を得て生み出したものだといわれています。
会津屋では、現在もなにもつけずに食べられる当時と同じたこ焼きを販売しています。
外部リンク:会津屋お品書き
なぜ大阪のソウルフードになったのか
たこ焼きが大阪に根づいた決定的な要因は、戦後に濃厚ソースが開発されたことだといわれています。

食文化研究家の熊谷真菜氏は、ほどよい甘みと粘りのある万能調味料である濃厚ソースの開発によって、たこ焼きが一気に広がりをみせることになったと述べています。
ソースがあることで青のりや削り粉をのせることができ、見た目にも食欲をそそる一品になりました。
出典:熊谷真菜『「粉もん」庶民の食文化』朝日新聞社、2007年(国立国会図書館 レファレンス協同データベース)
戦後になると、濃厚なソースが普及し、多くのお店でたこ焼きにソースをかけ、かつお節や青のりをのせるようになっていきました。
たこ焼きの生地は今も出汁で溶いていますが、多くのお店ではソースをかけます。その理由は以下の通りです。
- ソースなどをかけるとおいしそうな見た目になる
- 生地の出汁とソースの相性が良い
- ソースを使うほうが手軽に仕上げられる
など

マヨネーズをかけて食べるようになったのは1970年代です。
そして、1980年代、たこ焼きには
- ソース
- かつお節
- 青のり
- マヨネーズ
が一般的になりました。
次第に大阪名物として知られるようになり、現在では大阪のソウルフードともいわれています。
大阪は各家庭にたこ焼き器がある

昭和30年代には、家庭用たこ焼き器が開発・販売され、家庭でも手軽にたこ焼きを作ることが出来るようになりました。
このころ大阪では「コナモン」が日常的な食事として定着していました。
農林水産省も、大阪府内ではたこ焼きが家庭料理として広く浸透しており、たこ焼き器を所有している家庭が多いとしています。
コナモンとは「粉物(こなもの)」を表す関西弁です。
粉物は小麦粉を主原料とした料理の総称です。
たとえば、
- お好み焼き
- 明石焼き
- うどん
- すいとん
などがあります。

そのため、家庭でたこ焼きを作ることがごく当たり前の習慣になったと考えられています。
少々大袈裟ですが、「大阪は各家庭に一つはたこ焼き器がある」といわれるほどです。
家庭用のたこ焼き器は、電気式のほかにカセットガス式もあり、通販でも購入できます。
現在は、たこ焼きは「大阪のB級グルメ」の代表格です。
また、大阪だけではなく、日本各地にたこ焼きの美味しいお店がたくさんあり、たこ焼きは全国的にもB級グルメの代表格です。
B級グルメとは、高級料理ではなく、安価で庶民的で気軽に食べられる美味しい料理のことです。

たこ焼きがどのようなものかわかりましたね。
屋台やお店で食べるたこ焼きはもちろん美味しいですが、家庭用たこ焼き器を使って自分たちで作るたこ焼きも美味しいですよね!
友人たちとタコパ(たこ焼きパーティの略)をするのも楽しいですし、いろいろな具材を試して自分好みのたこ焼きを作るのも良いですね。
関連:お好み焼き「大阪」「広島」の違いとは?発祥はどちら?人気はどっち?歴史とは?
関連:5月7日はコナモンの日!2026年東京・大阪のイベント情報!

コメント