田植えの時期というとなんとなく「春」とか「初夏」と思っている人が多いのではないでしょうか?
住んでいる地域に田んぼがあれば、田植えの様子を見ることがあるかもしれませんが、 日本全国一斉に田植えが行われるわけではありません。
今回は、全国各都道府県の田植えの時期がいつ頃なのか一覧にまとめご紹介します。
田植えの時期はいつ?その目安
「田植え」とは、水田に稲の苗を植えることです。
まず、苗代(なわしろ)と呼ばれる稲の苗床(なえどこ)に種をまきます。
種まき後は10度~25度に保つよう温度管理が必要なので、ビニールハウスなどで育てることが多いようです。
種まきからおよそ20日~35日で苗の高さが12㎝~15㎝まで成長し、本葉が3枚~5枚になったら田植えをすることができます。
田植えの時期を逆算して種まきをすることが多いようです。
田植えの目安は・・・
●稲の高さが12㎝~15㎝、本葉が3枚~5枚になること
●気温が15度以上になること
※気温が10度以下になると苗の成長が止まり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
全国各都道府県の田植えの時期一覧
米の品種や稲の生育期間、その年の気候などによって田植えの時期が異なります。
一概に「〇〇県の田植えはこの時期」と言うのは難しいので、一般的な田植えの時期をご紹介します。
1月下旬ごろ
沖縄県
特に石垣島など離島では、通常の稲より生育期間が短く、田植えから収穫までの期間が短い品種である「超早場米」の田植えが始まります。
3月中旬~下旬ごろ
沖縄県・鹿児島県・宮崎県・大分県・熊本県・長崎県・佐賀県・福岡県
4月下旬から5月上旬ごろ
千葉県・三重県・滋賀県
5月上旬~下旬ごろ
北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・茨城県・栃木県
5月中旬~6月上旬ごろ
新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県
6月上旬~下旬ごろ
埼玉県・東京都・神奈川県・群馬県
6月中旬~下旬ごろ
沖縄県、鹿児島県、宮崎県、大分県、熊本県、長崎県、佐賀県、福岡県
九州では、同じ農耕地に別の作物(この場合、麦や小麦)を収穫した後で田植えをする「二毛作(にもうさく)」を行うこともあり、その場合は田植えの時期が6月中旬~下旬ごろになります
8月上旬ごろ
沖縄県は同じ農耕地に同じ作物を年2回栽培する二期作で稲を育てることがあり、その場合は2度目の田植えの時期が8月上旬ごろになります。
いかがでしたでしょうか?
日本は地域によって気候が異なるので、田植えの時期も全国一斉ではないのですね。
今回ご紹介した田植えの時期は、あくまでも一般的な時期です。
お米の収穫をすべて同じタイミングにしてしまうと、台風などで被害を受けた場合のダメージが大きいため、同じ品種、同じ地域でも田植えの時期をずらすこともあるそうですよ。
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