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「朧月」「朧月夜」の意味とは?いつ使う言葉なの?

      2017/05/18

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天気予報やニュースで、「朧月」「朧月夜」という言葉を耳にすることがありませんか?

月という文字が使われていることで、空に浮かぶ月を思い浮かべたり、「おぼろ月夜」という歌を思い出す人もいらっしゃるかもしれませんね。

では、「朧月」「朧月夜」とは、いつ使う言葉なのでしょう?

歌詞を思い出した人は、なんとなくいつ使うか想像できたでしょうか。

今回は、「朧月」「朧月夜」について調べてみましょう。

  

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「朧月」「朧月夜」の意味とは?

読み方は「おぼろづき」、「おぼろづきよ」または「おぼろづくよ」です。

「朧月」は霧(きり)や靄(もや)などに包まれ、柔らかくほのかにかすんで見える春の夜の月のことで、「朧月夜」は朧月が出ている夜のことです。

月がかすんで見えるだけではなく、空全体がかすんで見えるので、天体観測には向かない日といわれています。

また、黄砂やPM2.5なども朧月の原因のひとつとなっているそうです。

「朧(おぼろ)」には、「はっきりしない」「不確かな様子」「ぼんやりとかすんでいる様子」という意味があります。

月齢は関係がなく、満月でも、三日月でも、ほのかにかすんで見える月のことを「朧月」といいます。

  

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いつ使う言葉なの?

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 「朧月」「朧月夜」という言葉は、春の季語です。

「かすんで見える春の夜の月」のことなので春の間は使うことができますが、正確に「この日からこの日まで」と決まっているものではありません

「朧」という漢字が意味するように、使う期間も「はっきりしない」ということですね。

 

「おぼろ月夜」

作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一

 

菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ

見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし

春風そよふく 空を見れば

夕月(ゆうづき)かかりて におい淡し

 

里わの火影(ほかげ)も 森の色も

田中の小路(こみち)を たどる人も

蛙(かわず)のなくねも かねの音も

さながら霞(かす)める 朧月夜

 

 菜の花畠に夕日が沈んだあと、空に浮かんでいるのは朧月なんですね。

美しい春の夕暮れの情景が、目に浮かんできませんか?

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「朧月」「朧月夜」という言葉は、とても風情のある言葉ですね。

黄砂やPM2.5が原因のひとつと考えると、手放しで歓迎できるものではありませんが、昔の人たちは朧月を見て、歌や俳句をたくさん作っています。

例えば、江戸時代の俳人内藤丈草(ないとうじょうそう)の「大原や 蝶の出て舞う 朧月」が有名ですね。

昔のように月明かりで夜道を歩くことはほとんどない現在ですが、夜も明るい街中でも空を見上げたら月が浮かんでいます。

もしかしたら、今日、見上げた月が朧月かもしれませんよ。

 

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