日本文化研究ブログ – Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

『わび』『さび』の意味とは?違いがわかりますか?

   

sadou_dougu
『わび』『さび』って言葉は、日本人ならどこかで一度は聞いたことがある言葉だと思います。もちろん『わび』は「詫び(謝る事)」でもなく、『さび』も「錆(金属が酸化して生じる膜)」でもありませんよ。

『わび』は「侘び」で、『さび』は「寂」という漢字を当てます。

さて、外国の方にはなかなか理解してもらえないこの精神。日本人として、きちっとした認識を持っておきましょう。

スポンサードリンク


『わび』『さび』の意味と由来

『わび』とは?

senrikyuu

室町時代中期以降に「茶の湯」という「茶を立てて客人に供する作法」が確立して来ました。これは、豪華な茶器を使って盛大に行う「大名茶会」とそうでないものに分かれていき、武野紹鴎(たけのじょうおう)と言う人物が、「小さな草庵の座敷で、粗末な道具を使ってする茶会」を始めました。これを究めていき、大成させたのが「茶の湯の祖」で有名な千利休です。この中で、「物質面における不足や不自由を肯定し、簡素で閑静な生活を積極的に楽しむこと」が『わび』という概念になりました。


『さび』とは

matsuo_basyo

俳人、松尾芭蕉が確立した俳諧の世界の言葉で、「俳諧において、その句の題材や表現方法に表れているものでなく、その句の対象を捕えている作者の心情に表れているもの」として『さび』という言葉を表現しています。ですから、句の情景がにぎやかだったり、派手やかだったりしても、それを読んだ人の心に、淡々とした心情がある場合に「さびのある句」として、評価されました。また、芭蕉は『わび』の世界も大切にして、のちには『わびさび』という観念を俳句の中に入れ込んだとも言われています。

スポンサードリンク


『わび』『さび』に見られる日本人の精神性

もともとは違う観点から発祥してきた「足りないことであっても、それで満足する『わび』」と「淡々とした静かな気持ちの表現である『さび』」が、いつのまにか「質素でありながらも静けさや寂しさを感じるものなどを、美しいと思うこと」という意味として、『わびさび』という言葉が使われるようになって来ました。

たとえば、京都のお寺に行って感じる静けさや、その寺の枯山水などの日本庭園の素晴らしさ、水墨画に見られる芸術性など、華美ではない「静」の中にみられる、優雅な「動」を感じることが『わび・さび』につながるでしょう。

ryoanji1

この精神は、日本人が古来から、季節の移り変わりに敏感で、桜の散りゆく様や紅葉の移ろいを心静かに愛でることにも表れています。

物や情報があふれかえっている現代だからこそ、日本人の心情の基本となるべき『わびさび』に想いを馳せ、心静かなひと時を過ごすようにしましょう。

スポンサードリンク

 - 未分類