私たち日本人は、義務教育の9年間で2136文字の常用漢字を学ぶことになっていますが、それ以外の漢字がものすごく多いですよね。
大人になってから「こんな漢字読めないよ、教わっていないよ」と思ったことは、みなさんも一度はあるのではないでしょうか?
今回は、そんな難しい漢字の読み方とその意味を100個ご紹介します!
パート1はこちらです。
リンク:【難読漢字100選!】読めたらすごい難読漢字の読み方と意味一覧
難読漢字の読み方と意味一覧
まずは漢字だけを見て考えてみましょう!
その後に少しスペースを空けて読み方を書いています。
意味や由来、語源を書いているものもありますのでヒントにしてみてくださいね。
それでは五十音順に紹介していきます!
あ行
海豹
豹に似た斑点(はんてん)があることから「海に棲む豹(ひょう)」と書きます。
アザラシ科の哺乳類の総称です。
読み方:あざらし
渾名
本名とは別に、その人の容姿や性質などの特徴から他人がつける名前のことで「ニックネーム」ともいいます。
「綽名」とも書きます。
読み方:あだな
菖蒲
読み方:あやめ・しょうぶ
「あやめ」と「しょうぶ」という読み方があります。
「あやめ」と「しょうぶ」は、見た目がとても良く似ているので、同じ植物だと思われがちですが、別の植物です。
「あやめ」はアヤメ科アヤメ属の多年草で、畑や草原など乾燥した場所に群生し、5月上旬ごろに花を咲かせます。「綾目」や「文目」とも書きます。
「しょうぶ」はサトイモ科ショウブ属の多年草で、5月5日の端午の節句で邪気を払うと信じられており厄除けに用いられます。
湿地や池や沼などの水辺に群生し、5月~7月にソーセージに似た花を咲かせるのが特徴です。
端午の節句に菖蒲湯に入る習慣がありますが、このときに使うのがこの「しょうぶ」の葉の部分です。
ややこしい話ですが、私たちが普段「しょうぶ」と思っているもののほとんどは、アヤメ科アヤメ属の「はなしょうぶ(花菖蒲)」という植物です。
「はなしょうぶ」は観賞用に「あやめ」を品種改良したものなので「あやめ」に似ており、乾燥地や湿地に群生し、5月中旬~6月下旬ごろに花をさかせます。
このように「しょうぶ」と「はなしょうぶ」は全くの別の植物です。
関連:【2024年】菖蒲湯に入るのはいつ?由来と意味とは?効能や、やり方、頭に巻くのはなぜ?
さらに、「あやめ」と「はなしょうぶ」に似ている「かきつばた(燕子花・杜若)」という植物も存在します。
「かきつばた」はアヤメ科アヤメ属の多年草で、「アヤメ科アヤメ属の多年草」という部分は「あやめ」と同じでが、湿地に群生し、5月~6月にかけて花を咲かせます。
「何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)」ということわざがありますよね?
どちらもすぐれていて、選択に迷うことのたとえに使われることわざですが、「あやめ」と「はなしょうぶ」はとても似ているということです。
では、とても似ている「あやめ」「はなしょうぶ」「かきつばた」の違いはなんでしょうか?
わかりやすい特徴は「あやめ」は花びらの根元部分が網のような模様ですが、「はなしょうぶ」は黄色い筋が入っていて、「燕子花」は白い筋が入っていることです。
また、「あやめ」は乾燥した場所を好み、「燕子花」は池や沼などの湿地を好みます。花菖蒲はその中間という違いがあります。
生簀
漁獲した魚介類を販売や食用にするまでの間、一時的に飼育するための施設です。
「簀」は「さく」とも読み、板を組んで作った「簀の子(すのこ)」や、竹や板を組んで作った敷物、竹や植物の茎を並べて糸で編んだものという意味があります。
生簀は海や湖など水面の一部を網や竹などを並べたり編んだりして仕切り、その中で魚を飼育するので「簀」という字が当てられたようです。
読み方:いけす
十六夜
十五夜(じゅうごや)の次の日の夜のことです。
一般的に十五夜は旧暦8月15日のことですので、十六夜は旧暦の8月16日のことを指します。
読み方:いざよい
「いざよい」は、躊躇う(ためらう)という意味の「いざよう」という動詞が名詞になったもので、「あれこれ迷って決心がつかない」という意味があります。
月は、1日あたり50分ほど遅れて出てきますので、十五夜よりも十六夜の月が遅い時間に出てくる様子を「月がためらいがちに出てくる」とことから、「いざよい」と呼ばれるようになったといわれています。
公孫樹
種から植えると実がなるまでに30年かかるといわれており、公孫樹は「孫の代に実がなる樹」という意味があります。
読み方:いちょう
イチョウ科イチョウ属の落葉高木です。
一般的に「銀杏(いちょう)」と書きます。
海豚
哺乳類クジラ目ハクジラ亜目に属する種の内、比較的小型の種の総称です。
「海に棲む豚」という意味があります。
読み方:いるか
団扇
読み方:うちわ
手で扇いで風を起こす道具の一種です。
「うちわ」は、羽を使ってハエや蚊などの害を打ち払うことを指す「打」と、その道具である「羽」を組み合わせて「打羽(うちわ)」となったことが語源といわれて、中国語の「団扇」という漢字があてられました。
中国語で「団」は丸いという意味があり、「扇」は観音開きの開閉の際に風が生じる様子を表しています。
五月蠅い
読み方:うるさい
梅雨時期になると蝿(はえ)が活動的になり、その音が非常にうるさいことから、「五月の蠅」が「うるさい」という言葉にあてられるようになったそうです。
この場合の「五月」は「旧暦五月」のことで、現在の新暦とは1カ月ほどのずれがあり、6月ごろを指します。
依怙贔屓
特に一方に心をかたむけ公平でないこと、好きなほうにだけ心を寄せ、肩入れすることです。
江戸時代初期からある言葉で、「依怙」と「贔屓」が合わさった四字熟語です。
「依怙」は、もともと「頼りにすること」「頼ること」という意味があったのですが、いつしか「頼りとする者を支援する」という意味でも使われるようになり、さらに「一方だけに肩入れする」という意味に変化したそうです。
そして、気に入った者だけを贔屓する「依怙贔屓」という言葉が生まれたそうです。
読み方:えこひいき
豌豆豆
マメ科の一・二年草です。
読み方:えんどうまめ
豌豆(えんどう)の種子を「豌豆豆(えんどうまめ)」といい、食用となっています。
御強
読み方:おこわ
赤飯をはじめ、もち米と豆、山菜などを混ぜて蒸した飯のことです。
「硬めのごはん」という意味の「強飯(こわめし)」を短縮し、丁寧語の「御」をつけた言葉です。
零落れる
持っていた財産や社会的地位、身分などを失って惨めな境遇に陥るさまという意味があります。
読み方:おちぶれる
膃肭臍
アシカ科に属する哺乳類です。
読み方:オットセイ
アイヌ語でオットセイを意味する「onnep」や「onnew」に、アイヌ人と交易のあった中国人が「丸々太った」を意味する中国の漢語「膃肭」を当て、さらに、漢方薬としてオットセイの臍(へそ)が使われていたことから「膃肭臍(おつどつせい)」と呼ぶようになりました。
日本では、中国から漢方薬の「膃肭臍」が伝わったあと、「おつどつせい→おっとせい」となり動物そのものも「膃肭臍」と呼ぶようになったそうです。
御御籤
読み方:おみくじ
神社仏閣等で吉凶を占うために引く籤(くじ)のことです。
もともとは「籤(くじ)」に尊敬語の「御」を付けて「御籤(みくじ)」でしたが、さらに「御」が付いて「御御籤(おみくじ)」となりました。
神仏に対して「御」がひとつだけでは畏れ多いと考えられたのではないかといわれています。
「御神籤」と書くこともあります。
「御神籤」は、神仏への敬意や信仰の気持ちから派生した当て字と考えられています。
か行
瓦斯
読み方:ガス
石炭ガス、天然ガス、プロパンガス等の燃料用ガスのことです。
明治時代に日本でもガスが使われるようになり、「ガス」という発音に漢字を当てはめた当て字です。
型録
商品や展示物などの品目を整理して書き並べたもので、目録や説明書、案内書のことです。
読み方:カタログ
黴
微生物群の一種で、菌の仲間です。
読み方:かび
黴というと物を腐らせたり、食中毒や感染症を引き起こしたり悪いイメージが強いですが、パンやビールを作る際に必要なイースト菌や、味噌や醤油を作る際に必要な麹(こうじ)も黴の一種です。
黴の種類は9万を超えるそうです。
絡繰り
糸やぜんまい、水力などを応用し、精密な細工や仕掛けによっていろいろなものを動かすことや、機械などが動く原理、構造、仕組みのことです。
読み方:からくり
躱す
ぶつからないように体をひるがえして避けることです。
読み方:かわす
雁擬き
豆腐をつぶして、ニンジンやレンコン、ゴボウなどと混ぜて、油で揚げた料理のことです。
読み方:がんもどき
がんもどきの「がん」は、鳥の「雁(がん)」のことで、「もどき」は「似て非なるもの」「匹敵するもの」という意味があり、味が雁の肉に似ていることが由来です。
気障
読み方:きざ
「気障」は「気障り(きざわり)」の略で、服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせることやその様子です。
華奢
姿かたちがほっそりして品がよいさま、繊細で弱々しいさまをいいます。
読み方:きゃしゃ
脚立
高所作業を行うために使用するハの字状の踏み台のことです。
読み方:きゃたつ
金平
繊切りにした野菜を砂糖・醤油を用い甘辛く炒めたもので、日本食の惣菜の一つです。
読み方:きんぴら
「きんぴら」といえば「ごぼう」ですが、由来は、昔話で有名な「金太郎」の息子の名前だといわれています。
金太郎は実在の人物で本名は「坂田金時(さかたきんとき)」といい、息子の名前は「金平(きんぴら)」といいました。
金平は、力強く勇ましい人物だったとされ、髪型がごぼうの細切りに似ていたから甘辛く炒めたごぼうを「金平(きんぴら)ごぼう」と言うようになったという説があります。
その後、甘辛く炒めた野菜全般を「きんぴら」と呼ぶようになりました。
擽る
人の皮膚表面を刺激して「くすぐったい」感覚を与え「笑いたい」感じを起こさせることをいいます。
読み方:くすぐる
曲者
普通とはどこか違ったところのある人や物のこと、変わりもの、奇妙なもの、一癖あるものなどをいいます。
読み方:くせもの
「癖者」と書くこともあります。
口伝
情報伝達方法の一つで、口頭(こうとう)で伝えることです。伝えられる事柄そのものを指す場合もあります。
読み方:くちづて
「くでん」とも読みます。
水母、海月
主に海に生息する透明で水分が多く海に漂っているなどの特徴を持つ生物の総称であるです。
「水母」の由来はわかっていませんが、「海月」は、海に浮かぶ月のようだからといわれています。
読み方:くらげ
蝙蝠
夜行性の小型哺乳類の仲間です。
はばたくことによって空を飛ぶことができるので鳥の仲間かと思われがちですが、蝙蝠は鳥類ではなく哺乳類です。
読み方:こうもり
「こうもり」の語源は蝙蝠が蚊を食べることから「蚊(か)、屠(ほふり)」になり、これが変化して「かはほり」、さらに「こうもり」になったといわれています。
「蝙蝠」の漢字は中国が由来で、「虫=動物、扁=平たい=蝙」「蝠=へばりつく動物」という意味があります。
牛角
牛の角のように並び立って、互いに優劣のないことです。
牛の角が左右ともに長短・大小の差がないところから「牛角」という漢字になりました。
読み方:ごかく
「互角」とも書きます。
虚仮威
見せかけだけで中身のない手段、方法でのおどし、見え透いたおどしのことです。
仏教用語で「虚仮」の「虚」は偽り(いつわり)、「仮」は実体のないことを意味し、「虚仮」とは「中身の伴わないこと」「心や行為が真実でないこと」という意味があります。
読み方:こけおどし
秋桜
読み方:コスモス
キク科コスモス属の総称です。
コスモスは明治時代に日本に入ってきた花で、秋に咲く桜のような花という意味で「秋桜(あきざくら)」と読んでいました。
昭和52年(1977年)に山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」が大ヒットし、「あきざくら」ではなく「コスモス」と読むのが広まったといわれています。
炬燵
読み方:こたつ
床や畳床等に置いた枠組みの中に熱源を入れ、外側を布団等で覆って局所的空間を暖かくする形式の暖房器具です。
「火燵」とも書きます。
蟀谷
頭の両側の目尻の後、目と耳のつけ根のほぼ中間にある、皮膚のすぐ下に骨のある場所のことです。
「顳顬」とも書きます。
読み方:こめかみ
紙縒り
紙を細く裂いた物を寄り合わせて紐状にしたものです。
読み方:こより
もともとは「かみより」と呼んでいたものが次第に「こより」に変化したと考えられています。
蒟蒻
読み方:こんにゃく
「蒟蒻」の原料はこんにゃく芋ですが、こんにゃく芋はサトイモ科の「こんにゃく」という植物の地下茎が肥大化したものです。
こんにゃく芋は、中国で薬として用いられていたものが奈良時代に仏教の伝来とともに伝わったものです。
当時は「くにゃく」と発音したそうですが、それが「こにゃく」になり「こんにゃく」と呼ばれるようになったようです。
食べ物としてのこんにゃくはもともと中国一部地域で食べられていましたが、日本のように全国的に普及しているわけではないようです。
しかし、最近はダイエット食品として中国でも流行っているそうです。
英語では「Devil’s Tongue(悪魔の舌)」と呼ばれていますが、これはこんにゃくの花が悪魔の舌のように見えるからです。
さ行
桜桃
読み方:さくらんぼ
バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であるミザクラ類の果実のことで、食用です。
「おうとう」とも読みます。
桜が種類は数百種類あるといわれており、ソメイヨシノもバラ科サクラ属サクラ亜属ですが、観賞用の桜の実は食用ではありません。
食べても問題ないのですが美味しくありません。
セイヨウミザクラ(西洋実桜)やシナミザクラ(支那実桜)など食用の桜は、大きく甘い実をつけます。
有名な品種である佐藤錦やナポレオンはセイヨウミザクラになるさくらんぼです。
細波
水面にできる小さな細かい波のことです。
読み方:さざなみ
山茶花
椿に似ており、晩秋から初冬にかけて開花し、赤、白、ピンクなどの花を咲かせます。
中国語でツバキ科の木を「山茶」といい、その花を「山茶花」と称したことが由来といわれています。
「山茶」は、葉がお茶のように飲料となることから、「山に生える茶の木」という意味があります。
読み方:さざんか
語源は「山茶花(さんさか)」が次第に変化し「茶山花(ささんか)」となり「さざんか」になったといわれています。
新地
手入れがされていない空き地、建物などが建っていない宅地などのことで、一般的に「更地」と書きます。
読み方:さらち
東雲
日本の古語で、夜明け前に茜色(あかねいろ)に染まる空を意味しています。
「東の空に浮かぶ雲」の意味で用いる場合は「とううん」と読みます。
読み方:しののめ
襯衣
上半身に着用する衣服の一種。
肌着として着用するもの、肌着の上に着用するもの、さらに上着として着用するものもあります。
読み方:しゃつ
英語の「shirt」に当て字をしたものです。
吃逆
読み方:しゃっくり
胸部と腹部を仕切る横隔膜が急速な収縮を起こすと同時に声帯が閉鎖することで、空気の流入が阻止される現象で、自分の意思とは関係なく発生する反射運動です。
猩猩蠅
読み方:しょうじょうばえ
ハエ目・ショウジョウバエ科 に属するハエの総称です。
猩々(しょうじょう)は、猿に似た架空の動物で、お酒が大好きで真っ赤な顔をしているそうです。
猩猩蠅は、お酒によく集ってくることや赤い大きな目を持つので、顔が赤いようにみえることなどから名づけられたそうです。
杓文字
読み方:しゃもじ
飯を盛ったり、汁をすくったりするのに用いる道具のことです。
如雨露
読み方:じょうろ
取っ手と注ぎ口のある持ち運びのできる容器で、植物に水をかけるために用いられます。
ポルトガル語の「jorro(水差し)」に当て字をしたと考えられています。
悄気る
「悄」は、しおれるなどの意味をもつ漢字で、「悄気る」はがっかりして元気でなくなる、しゅんとするという意味です。
読み方:しょげる
湿地・占地
読み方:しめじ
コナラやアカマツの林に群生するキシメジ科の食用キノコの一種です。
素面
読み方:しらふ
酒に酔っていない、ふだんの状態のことです。
素寒貧
とても貧しくてなにも持っていないこと、まったくお金がないことをいいます。
読み方:すかんぴん
中国の三国志が由来という説があります。三国志に出てくる石徳林(せきとくりん・生没年不明、隠者)の別名を寒貧(かんぴん)と言い、戦いや他人の目を避ける生き方を選び、物乞いをするようなとても貧しい生活を送っていたそうです。
このことから「素寒貧」という言葉が生まれたそうです。
杜撰
著作物で典拠が不確か、書物内容などに誤りが多いこと、物事や人に対しての対処や接し方が大ざっぱでいい加減、中途半端な様子をいいます。
杜撰の「杜」は、中国の宋の時代の「杜黙(ともく)」という詩人のことで、「撰」は詩文を作ることです。
杜黙の作った詩は、詩の様式に合わないものが多かったという故事があり、この故事から、著述に誤りの多いことを「杜撰」と言うようになり、物事がいい加減で、誤りが多いことの意味でも使われるようになったといわれています。
読み方:ずさん
簾
細い茎の竹や葦(よし)などを、すき間をあけて並べ編んだもので、室内の仕切りや日よけなどに使います。
読み方:すだれ
蒸籠
竹や木を編んで作られた蒸し料理用の調理器具のことです。
「蒸篭」と書くこともあります。
読み方:せいろ
曹達
読み方:ソーダ
英語でナトリウム化合物、ソーダ水を意味する「soda」のことで、「曹達」は当て字です。
算盤
串で刺した珠を移動させ、その位置で数を表現して計算をする、計算補助用具の一種です。
読み方:そろばん
た行
松明
明かりとして使うために、手で持てるようにした火のついた木切れなどのことです。
松は樹脂が多いので、火をつけて照明具に使われていました。
読み方:たいまつ
「松を焚いた(火をつけた)→焚き松(たきまつ)→たいまつ」になったという説や、「手に持つ松の灯り→手火松(てひまつ)→たいまつ」になったという説があります。
章魚
読み方:たこ
頭足類八腕形目に属する軟体動物の総称です。
一般的には漢字で「蛸」と書きます。
濁声・訛声
低く歯切れの悪い耳ざわりな声、濁った響きをもつ声のことです。
訛(なまり)には標準とは違う、正しくないなどの意味があります。
読み方:だみごえ
束子
読み方:たわし
鍋や食器などの洗浄に用いるブラシの一種です。
昔は、藁(わら)やシュロ(ヤシ目ヤシ科の総称)というヤシ実の繊維を束ねて作っていたことが名前の由来といわれています。
蒲公英
読み方:たんぽぽ
キク科タンポポ属の総称です。
中国が由来の漢字で、開花前のタンポポを乾燥させた漢方薬のことを「蒲公英(ホコウエイ)」と呼んでいたのでこの漢字が当てられました。
たんぽぽの語源は、たんぽぽの綿毛の形状が、綿を丸めて布などで包んだ「たんぽ」に似ていることから、「たんぽ穂」と名づけられたという説があるそうです。
一寸
時間、距離、量などが、わずかなことのたとえです。
一寸は長さの単位でもあり、約3㎝です。
読み方:ちょっと
朔日
読み方:ついたち
「さくじつ」と読むこともあります。
旧暦は月の満ち欠けを基準として一ヶ月間が決まっており、毎月1日は新月で、新月のことを「朔(さく)」といます。
「朔」は象形文字で、左側の偏(へん)は人を表しますが、逆さまになっています。
そして、右側の旁(つくり)は欠けた月を表していることから、欠けた月(新月)が満月に向けて元に戻るということで、毎月1日目のことを「朔日(ついたち)」といいます。
また、「ついたち」の語源は、月の始まりなので「月立ち(つきたち)」と呼んでいたのが変化して「ついたち」になったと言われています。
九十九折
幾重にも曲がりくねって続く坂道や山道のことです。
「九十九」は具体的な数字である99を表しているのではなく、「数が多いこと」を表しています。
読み方:つづらおり
摘入
読み方:つみれ
魚のすり身に卵・片栗粉などのつなぎと調味料を入れてまぜ、少しずつちぎって熱湯でゆでたものです。
摘まみ入れる、摘み入れる、という言葉が変化したものだといわれています。
氷柱
読み方:つらら
建物の軒下や岩場などから棒状に伸びた氷、軒下などに水滴が垂れてできる氷の柱のことです。
悪阻
妊娠中にみられる極めて強い吐き気や激しい嘔吐のことです。
読み方:つわり
天辺
物体の最も高い部分のことです。
読み方:てっぺん
蜥蜴・石竜子
読み方:とかげ
爬虫綱有鱗目トカゲ亜目に分類される爬虫類の総称です。
把手
手でつかんだり、つまんで持ったりするのに便利なように、器物・家具などにとりつけた、突きでた部分のことです。
読み方:とって
団栗
読み方:どんぐり
広義にはブナ科の果実の俗称で、狭義にはクリ、ブナ、イヌブナ以外のブナ科の果実のことです。
「団栗」という漢字は当て字です。
「どんぐり」の語源は諸説ありますが、どんぐりをコマにして遊んでいたことから、コマの古い名前である「ツムグリ」が「ヅムグリ→どんぐり」に変化したと考えられています。
な行
滑子
読み方:なめこ
モエギタケ科スギタケ属のキノコの一種です。
全体が粘膜に覆われ、ぬるっとしていることから「滑らっこ(ぬめらっこ)」と呼ばれていたものが「滑子」に変化したといわれています。
面皰
読み方:にきび
10~30歳代の青年期の男女にみられる、顔面、上背部、前胸部などの脂漏部位によくみられる、毛穴に一致した炎症のことです。
大蒜
読み方:にんにく
ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。
にんにくは昔、「大蒜(おおひる)」と呼ばれており、「蒜(ひる)」は「にんにく」「ねぎ」「ノビル」など、ユリ科の多年草で食用となるものの古い名前です。
微温湯
読み方:ぬるまゆ
温度の低いお湯のことで、具体的には30度~40度を指します。
長閑
静かでのんびりとして落ち着いている様子のことです。
読み方:のどか
狼煙
読み方:のろし
物を焼くことで煙を上げ、それを離れたところから確認することによって、情報を伝達する手段のことです。
オオカミの糞(フン)を入れると煙がまっすぐに上がることから「狼煙」という漢字になったそうです。
は行
馬穴
読み方:バケツ
ブリキ・ポリエチレンなどで作った、桶形の容器のことで、持ち運ぶための鉉(つる)が付いています。
「馬尻(バケツ)」とも書きますが、いずれも英語の「bucket」の当て字です。
麻疹
麻疹ウイルスに感染することによって引き起こされる病気のことです。
読み方:はしか
端折る
ある部分を省いて短く縮めること、省略することです。
もともとは、着物の裾などを動きやすいように折って帯などに挟むことを「端折る(はしおる)」といい、端を折って短く縮めることから、省略することを「はしょる」と言うようになりました。
読み方:はしょる
薄荷
漢方薬に用いる生薬(しょうやく) の一つです。
読み方:はっか
シソ科ハッカの葉を乾燥した漢方薬で、解熱作用、清涼作用、健胃作用などがあります。
薄荷は中国語の「薄荷(ボーフォァ)」が由来で、日本では「薄荷(はくか)」と発音していたのが転じて「はっか」になったといわれています。
ハッカの葉を蒸留してハッカ油を採りますが、採取できる量はごくわずかなので運ぶときに荷物が少なくて済むことから、「薄い荷物=薄荷」となったそうです。
「ハッカ」というとミントをイメージしますが、薄荷はミントの品種のひとつで、薬用の他にもお菓子や料理の味付けなどにも用いられています。
再従兄弟・再従姉妹
自分の両親のいとこの子どものことです。
又従兄弟(またいとこ)、二従兄弟(ふたいとこ)ともいいます。
読み方:はとこ
蔓延る
草木が生い茂ること。好ましくないものが広まること。
読み方:はびこる
抽斗
家具などにとりつけられている、抜き差しできる箱のことです。
読み方:ひきだし
「引き出し」や「抽き出し」とも書きます。
鹿尾菜
褐藻類ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の一種です。
読み方:ひじき
良い状態のヒジキの芽の一粒一粒をよく見るとピンと跳ね上がっている鹿の尾のように見えることから「鹿尾菜」という漢字が当てられたという説があります。
「ひじき」の語源は、ひじきが、杉の葉を干したように見えることから「干杉藻(ひすぎも)」と呼ばれていたのが「ひじき」に変化したという説などがあります。
吃驚
意外な出来事や突然の出来事に驚くことです。
「さっきょう」と読むこともあります。
読み方:びっくり
閑人
読み方:ひまじん
ひまのある人、現職を退いた人、俗用を離れてゆっくりと生活をしている人のことです。
剽軽
身軽ですばやいこと、気軽でおどけた感じのすることをいいます。
読み方:ひょうきん
刷子
読み方:ブラシ
ちりを払ったり、こすって磨いたり、整髪したりするためのはけのことです。
英語の「brush」の当て字です。
鞦韆
座板を支柱や樹木から鎖や紐などで水平に吊るした構造の遊具です。
読み方:ブランコ
糸瓜
読み方:へちま
ウリ科の蔓性(つるせい)の一年草です。
成熟したヘチマの実を繊維だけにすると、ヘチマのタワシが出来ます。この繊維を昔の人は糸と表現し、「糸の取れる瓜」の意味で「糸瓜」と名前が付けられました。
酸漿
ナス科ホオズキ属の一年草または多年草です。
酸漿は漢方薬などに使われ、中国から伝わってきたそうです。
読み方:ほおずき
他に「鬼灯(ほおずき)」と書くこともあり、こちらは、鬼が持つ提灯(ちょうちん)を連想しているそうです。
「ほおずき」の語源は諸説あります。
・実が火のように赤いことから「火火着(ほほつき)」が由来という説。
・ホホというカメムシの一種が実に寄ってくることから「ホホつき」が由来という説。
・実が人の頬の色に似ていることから「頬つき」が由来という説。
・実から種を取り出し皮だけにし、口に入れて膨らませて音を出す遊びから「頬突き」が由来という説。
不如帰
カッコウ目・カッコウ科に分類される鳥類の一種です。
読み方:ほととぎす
不如帰は、「帰るに如しかず(かえりたい)」という意味で、中国の故事に由来があります。
古代中国の蜀という国の望帝(ぼうてい)という王が死後ホトトギスとなり、その国が滅んだ際に「不如帰(かえりたい)」と鳴いて血を吐いたといわれており、ホトトギスの口の中が赤いのは、そのせいだといわれています。
俳人の正岡子規の「子規」はホトトギスの異称で、結核を病み喀血した自分自身を、鳴いて血を吐くといわれるホトトギスに喩えたものです。
また、「ホトトギス」の語源は、鳴き声の「ホトホト」にウグイス・カケス・カラスなどの鳥類を表す接尾語の「ス」を付けたものといわれています。
仄々
かすかに明るくなる様子、ほんのり心の暖かさなどが感じられる様子のことです。
「仄仄」とも書きます。
読み方:ほのぼの
区区
まとまりのない様子、物事や意見などがそれぞれ異なっていることです。
読み方:まちまち
ま行・や行・ら行
燐寸
読み方:マッチ
木や紙などでできた細く短い軸の先端に、発火性のあるリンなどの混合物(頭薬)を塗った、火を点けるための道具です。
リンは漢字で「燐」と書き、「寸」は「少し、ごくわずか」という意味があり、短い軸の先に燐を塗っているので「燐寸」となったそうです。
薬缶
読み方:やかん
注ぎ口と持ち手がついた、湯沸かしに用いられる道具です。
「薬缶」は当て字です。
夜業
読み方:よなべ
夜、仕事をすることで「夜鍋」とも書きます。
夜、鍋で食材を煮て、食べながら仕事をすることが由来といわれています。
辣韮
ネギ属の多年草・野菜です。
昔は「オオニラ」と呼ばれており、「辛辣(しんらつ・非常にからい)な味の韮(にら)」という意味で「辣韮」と書くようになったそうです。
読み方:らっきょう
和布
食用の海藻の総称を「布(め)」といい、「和」には柔らかいという意味があります。
また、「若布」と書くこともあり、若芽、若女に通じるところから、若返りの薬とされ、縁起物として神へのお供え物にされていたそうです。
読み方:わかめ
100個の難読漢字をご紹介しましたが、全部読めましたか?
学校では教わっていなくても、私たちは大人になってからたくさんの漢字をいつのまにか覚えて、使えるようになりますよね。
いつの間にか数えきれないほどの漢字を読めるようになっていても、また新しい知らない漢字に出会うこともありますから、その都度、覚えて行きたいですね!
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