「福笑い」という遊び、お正月にみんなで賑やかに楽しんだことがある人も多いのではないでしょうか?
最近はおかめとひょっとこ以外の福笑いもあるようですが、そもそもなぜおかめとひょっとこなのでしょう?
お正月の遊びとしてイメージが強い福笑いの由来や意味とはなんなのでしょう?
今回は、福笑いについていろいろ調べてみましょう。
Contents/目次
福笑いの由来と意味とは?
福笑いがお正月の遊びとして定着したのは明治時代(1868年~1912年)ごろといわれていますが、起源や由来ははっきりとはしていません。
福笑いは出来上がった物や、作っている最中の物を見てみんなで笑い合うことから「笑う門には福来る」ということわざのように新年の福を願うために、お正月に遊ぶようになったのではないかといわれています。
「笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)」の「門」は家や家族という意味があり、
いつも笑っている人の家には、自然に幸福が訪れるという意味のことわざです。

遊び方のルールは?
準備するものは
●おかめやひょっとこなどの顔の輪郭を描いた紙
●おかめやひょっとこなどの顔のパーツ(目・口・鼻・眉など)
●目隠しの布(布が無くても目を瞑れば良い)

布で目隠しをした人が、おかめやひょっとこの顔の輪郭を描いた紙の上に、顔のパーツを適当な位置に置いていき、おかめやひょっとこの顔を作ります。
目隠しをしているため、出来上がったおかめやひょっとこの顔はパーツの位置が乱れ、滑稽な顔立ちになってしまいますが、このとき「正しく顔のパーツを置いた顔を作った者の勝ち」や「顔のパーツがあちらこちらに置かれより面白い顔を作った者の勝ち」など、最初に勝敗の決め方を話し合って決めておきましょう。
どうしておかめとひょっとこなの?
福笑いにおかめとひょっとこが用いられる明確な理由はわかりませんが、見た目の面白さだけではなく、福をもたらす縁起物だからといわれています。
おかめは、「お亀」「阿亀」と書くことがあり、「お多福(おたふく)」「お福」など様々な呼び名があります。
おかめは広い額、低い鼻、丸い顔の女性のお面で、神楽(かぐら・神様に奉納するために行う舞や歌)などでは道化役の女性として使われることもあります。
ひょっとこは、口をとがらせおどけた表情の男性のお面です。
おかめと同じく、神楽などでは道化役の男性として使われることがあり、おかめとひょっとこで対に用いられることも多いです。
また、おかめは「福を招く神様」、ひょっとこは「火を守る神様」ということで、家庭円満の神様として扱われることもあります。
現在は、おかめとひょっとこだけではなく、アニメのキャラクターや、動物のイラストを使って福笑いをすることもあるようです。
また、家族の写真や友人知人の写真を福笑いに加工できるソフトがダウンロードできるので、自宅で作る人もいるようですよ。
福笑いはお正月に遊ぶものとして定着していますが、お正月以外に遊んでもいいのです。
テレビゲームや携帯ゲームで遊ぶことが増えた現在ですが、昔ながらの遊びを楽しむ時間も大切にしたいですね。
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