京都の伏見稲荷大社にはたくさんの鳥居があります。
伏見稲荷大社の鳥居の中でも有名な「千本鳥居」はトンネルのように鳥居が並び、多くの人が訪れる観光スポットになっていますよね。
ところで、伏見稲荷大社の鳥居の数がどれだけあるかご存知ですか?
今回は、伏見稲荷大社の鳥居の歴史や意味、数や値段など、いろいろ調べてみました。スポンサーリンク
伏見稲荷大社とは?

伏見稲荷大社は、全国に3万社あるといわれる稲荷神社の総本社または総本宮(そうほんぐう)です。
稲荷神社は稲荷神(いなりしん・いなりのかみ)を祀る神社のことをいいます。
稲荷神は、日本における神のひとつで、稲荷大明神(いなりだいみょうじん)、お稲荷様(おいなりさま)、お稲荷さん(おいなりさん)とも呼ばれます。

また、伏見稲荷大社の御祭神(ごさいじん・祀られている神様)で、五穀をつかさどる農業神の宇迦之御魂(うかのみたま)は、奈良時代の和銅4年(711年)2月に伊奈利山(いなりやま・京都市東山連峰)へ降臨されたといわれています。
その後、時の流れのなかで多くの人々の篤い信仰心によって「衣食住ノ太祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ」と崇められ、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、交通安全、諸願成就の神様として全国で広く信仰されるようになりました。
伏見稲荷の鳥居の歴史や意味とは?
伏見稲荷大社にある朱色の鳥居は、すべて奉納(神様にお供え物捧げること)されたものです。

「千本鳥居」は、江戸時代(1603年~1868年)に奉納されたのが始まりとされ、私たち人間のいる世界から、神様のいらっしゃる世界へ通る門として建てられたそうです。
また、願い事が「通る」または「通った」ということで、願い事が成就したお礼の意味で鳥居を奉納するようになり、その習慣が江戸時代に広まったそうです。
最初は小さな鳥居を奉納し、願い事が叶う(通る)たびに鳥居を大きくして奉納しました。
現在は、願い事を叶えてもらうために奉納したり、記念日や、会社の設立記念などに奉納したりと、奉納する理由はさまざまです。

鳥居は、神様の世界と人間の世界の結界の意味があり、朱色は魔除けの色とされ、多くの神社仏閣で用いられています。
朱の原材料は水銀で、昔から木材の防腐剤として使われてきました。
また、伏見稲荷大社では、稲荷神のお力の豊穣を表す色とされています。
関連:鳥居の意味と起源、歴史とは?色・種類・形状・数・大きさ・材質の違いと意味
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伏見稲荷大社の鳥居の数は?
鳥居の数え方の単位は「基(き)」です。
「一基」「二基」「三基」・・・となります。
伏見稲荷大社の鳥居の数は、人がくぐれる大きなものから、片手で持てるような小さなものまで、1万基あるといわれていますが、正確な数字は伏見稲荷大社も把握していないそうです。

伏見稲荷大社の鳥居といえば、朱色の鳥居がトンネルを作るように立ち並ぶ「千本鳥居」がとても有名です。
「千本鳥居」はその名前から1000基の鳥居があるのかな?と思いますが、実際は800基ほどといわれています。
1000基には足りませんが、「千本鳥居」の「千本」は正確な数ではなく「数が多いこと」「数えきれないほどあること」を表しているそうです。
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鳥居のお値段はいくら?
伏見稲荷大社では、鳥居の奉納をすることができます。
鳥居の大きさや奉納場所によって初穂料(はつほりょう・神仏に奉納する金銭)が異なります。
●5号(直径15㎝)・・・210,000円
●6号(直径18㎝)・・・465,000円~
●7号(直径21㎝)・・・585,000円~
●8号(直径24㎝)・・・855,000円~
●9号(直径27㎝)・・・1,000,000円~
●10号(直径30㎝)・・・1,1600,000円~
外部リンク:鳥居奉納のご案内 | 伏見稲荷大社

伏見稲荷大社はとても広いので、すべての鳥居の数を把握するのは、大変なことなのでしょうね。
伏見稲荷大社の鳥居の数は、2010年に実際に数えた人もいるようです。
その時は、3381基もあったそうですよ。(小さな鳥居は数に入れなかったそうです)
現在はどれくらいあるのでしょうか・・・鳥居は日々、修理をしたり、新しく建てたり撤去されているので、正確な数は誰にもわからないのかもしれませんね。
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