「不織布」の読み方をご存知ですか?
「ふしきふ」や「ふおりぬの」と読んでいる人もいるかもしれませんが、正しい読み方はどうなのでしょう?
今回は「不織布」の読み方や意味をご紹介します。
「不織布」の読み方と意味とは?
「不織布」の読み方は 「ふしょくふ」です。
「織らない布」という意味です。
逆に「織った布」のことを「織布(しょくふ)」といいます。
一般的に布は糸を織ったり、編んだりして作られますが、不織布はそのようなことはせず、繊維を集めたり、一定方向に並べたものを、圧力をかけた水流で絡ませたり、合成樹脂などの接着剤でくっつけたり、熱でプレスするなどして布状にしたものです。
織っていないので不織布と言うのですね。
「不織布」の特徴は?
不織布は、通気性、ろ過性、耐久性、保温性などが優れています。
また、原料や製法の組み合わせによって自由な成型が可能です。
一般的な織布のように糸を編んだりする必要がないため、コストを低く抑えることができます。
しかし、織布ほどの耐久性はないため何度も繰り返し使ったり、洗濯したりすることには向いていません。
「不織布」の製品はどういうものがある?
不織布はコストを低く抑えることができるため、使い捨ての製品に多く用いられています。
●医療や衛生関係
マスク、手術着、医療用ガウン、帽子、生理用品、おむつ、ガーゼ、綿棒、ウエットティッシュ、おしぼり、水きり袋、掃除用ワイパー、ロールタオルなど
●衣料品
クリーニングカバー、旅行用など使い捨て下着、帽子、肩パット、スリッパなど
●食料品関係
ティーバッグ、乾燥剤、油こし紙、野菜バッグ、コーヒーフィルターなど
●その他
養生シート、空調フィルター、遮光シート、防草シート、掃除機のフィルター、ビニールハウスシート、ショッピングバッグなど
「不織布」がどういうものなのか、わかりましたね。
普段はあまり気にしていませんが、私たちの身の回りには不織布の製品が数多くあります。
特に、花粉症や感染症対策のためにマスクを使う人が多いと思いますが、不織布は洗濯に耐えられるようには作られていませんので、使い捨てが基本です。
新しい不織布のマスクが入手できない場合は、洗濯をして何度も使いまわすよりも、布マスクを購入・手作りして、消毒や洗濯をすると何度も使いまわしできますよ。
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