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【日本語じゃなかったの?!】外来語が由来の意外な日本語

      2020/07/03


 

私たちの普段の会話には、外来語が由来の日本語が多く登場しますよね?

その中には、もともと日本語だったと思っていたのに実は外来語が由来だったというものが多くあります。

今回は、そんな外来語が由来の意外な日本語について調べてみました!

 


外来語とは?

「外来語(がいらいご)」とは、外国の言語が日本に伝わったあと、日本語と同じように使われるようになった言葉のことです。

 

外来語のおよそ8割が英語で、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、オランダ語、ポルトガル語、スペイン語など西洋諸国の言葉が外来語の95%以上を占めており、「洋語(ようご)」ともいいます。

広い意味では「漢語」も外来語に含まれますが、一般的に「外来語」というと西洋諸国由来の言葉を指し、「漢語」は区別しています。

これは「漢語」が「外来語」としての資格がないというわけではなく、用語として分けているだけです。

「漢語」とは、比較的古い時代に中国から伝わった言葉で、「中国語」の別名です。

 

外来語が由来の意外な日本語

それでは、外来語が由来の意外な日本語をみていきましょう!

 

 

●イクラ

ロシア語の「ikra」が由来で、魚の卵や、小さく粒々のものという意味があります。

 

 

 

●おじや

スペイン語の「olla」が由来といわれ、煮込み料理や深鍋という意味があります。

しかし、スペイン語が由来というのは俗説で、女房言葉が由来という説もあります。

女房言葉とは、室町時代に宮中に仕える女性たちが使い始めた上品で丁寧な言葉のことで、雑炊が煮える音が「じやじや」と聞こえたので、丁寧語の「お」をつけて「おじや」と呼ぶようになったともいわれているのです。

 

 

 

おんぶ

ポルトガル語の「ombro」が由来で、肩という意味があります。

 

 

 

●おてんば

オランダ語の「ontembaar」が由来で、「馴らすことができない」「手に負えない」「扱いづらい」などの意味があります。

 

 

 

●合羽(かっぱ)

ポルトガル語の「capa」が由来で、16世紀ごろに日本にやってきたキリスト教宣教師が着ていた、袖(そで)がなくて裾(すそ)が広い衣服のことです。

日本に伝わった後、厚手で防寒性があるので雨具として使われるようになり、いつしか袖がつけられ今のような形になったそうです。

「合羽」という漢字は江戸時代から使われ始めた当て字です。

 

 

 

●じょうろ

ポルトガル語で取っ手のついた水差しを意味する「jorro」が由来です。

 

 

 

●画廊

英語の「gallery」が由来で、美術品の展示場や回廊という意味です。

しかし、「gallery」が伝わるよりも先に「画廊」という言葉が日本にはあったという説もあり、たまたま「ぎゃらりー」や「がれりー」という音と「がろう」が似ていただけではないかともいわれています。

 

 



 

 

●かるた

ポルトガル語の「carta」が由来で、手紙やカードという意味があります。

1543年の鉄砲伝来と同じ時期にポルトガルから伝わってきたといわれていますが、かるた遊びはポルトガルと交流が始まる前から存在したと考えられています。

 

 

 

●瓦

サンスクリット語の「kapala」が由来で、頭蓋骨、皿、鉢などの意味があります。

しかし、亀の甲羅の古語(昔の日本で使われていた言葉)である「加宇良(こおら)」が由来という説、「屋根の皮」の「かわ」が「かわら」に変化したという説など、諸説あります。

 

 

 

●カンパ

ロシア語の「kampaniya」が由来で、政治的な活動や闘争、大衆を先導するという意味の他に、「大衆に活動や運動を促す」や、「そのための寄付を募る」という意味もあり、日本では主に「資金集め」という意味で用いられています。

 

 

 

●金平糖(こんぺいとう)

ポルトガル語の「confeito」が由来で、「お菓子」や「砂糖菓子」という意味があります。

1569年にキリスト教の宣教師が織田信長に献上した品物の中に金平糖があったといわれており、最初は白一色で今のように凹凸が少なく丸に近く、日本人に伝わってから次第に改良され、現在の形になり、色もカラフルになったそうです。

最初は高級なお菓子でしたが、江戸時代(1603年~1868年)になると庶民の間にも広まったそうです。

 

 

 

●さぼる

フランス語の「sabotage(サボタージュ)」が由来で、破壊行動、妨害行為、労働争議中の労働者による生産設備を破壊する行為などの意味があります。

「sabotage」の語源は「sabot(サボ)」で、木靴という意味があり、木靴で機械を蹴って壊し、仕事をしなかった(仕事をさぼった)ことが、由来となっています。

英語にも「sabotage」という言葉がありますが、「破壊行為」や「妨害行為」という意味で使われています。

 

 

 

●襦袢(じゅばん)

襦袢とは、和装の下着のことです。

ポルトガル語の肌着を意味する「Jibao」が由来で、江戸時代中期頃から使われている言葉だそうです。

 

 

 

●背広

背広の語源は諸説あり定かではないのですが、外来語が由来という説が有力です。

英語で市民服を意味する「civil clothes」が変化したという説や、背広の発祥地といわれるイギリスの高級紳士服店が軒を連ねる「Savile row」というストリートの名前が変化したという説、紳士服に用いられる良質の羊毛を意味する「Cheviot」が変化したという説などがあります。

 

 

 

●ズボン

フランス語の「jupom」が由来で、ペチコートのことです。

ペチコートとは、スカートの下に履く下着のことで、スカートから足が透けるのを防いだり、スカートの形を良くするために着用するものです。

しかし、ペチコートとズボンは形や目的が全く異なるため、由来は「jupom」ではなく、「脚が”ずぼん”と入るからズボン」と幕末の日本で名付けられたという説もあります。

 

 

 

●たばこ(煙草)

ポルトガル語またはスペイン語の「tabaco」が由来です。

tabacoとはナス科タバコ属の一年草のことで、たばこの原料となる植物の名前です。

 

 

 

●天ぷら

ポルトガル語の「tempero」が由来で、「調理」や「味付けをする」という意味があります。

また、スペイン語の「templo」が由来という説もあり、「天上の日」という意味があります。天上の日には、鳥や獣の肉を食べることが禁じられ、魚の揚げ物を食べる日とされています。

 

 



 

 

●どんたく

オランダ語の「zondag(ゾンターク)」が由来で、日曜日という意味があります。

「どんたく」という言葉は明治初期に使われるようになったといわれており、曜日というものが普及していなかった日本では、「日曜日」ではなく「休日」を意味していたようです。

そして、いつしか「休日のお祭」という意味を持つようになりました。

現在は「博多どんたく」という名称にその名残がありますが、「どんたく=休日・休日の祭り」という意味で使うことはほとんどありません。

 

 

●半ドン

現在は死語となってしまいましたが、午前中に仕事や授業が終了し、午後の半日がお休みになることを半ドンと言いました。

その昔、週休二日制が定着する前は、土曜日には仕事や授業があり、半ドンが普通でした。

半ドンの由来は「どんたく」と同様、オランダ語の日曜日を意味する「zondag(ゾンターク)」です。

日本でどんたくは休日の意味で使われていましたが、半日だけお休みなので「半分どんたく」となり、それが略され「半ドン」となったそうです。

 

 

 

●バッテラ

ポルトガル語の「bateria(バッテーラ)」が由来で、「小舟」という意味があります。

明治時代(1868年~1912年)に、大阪の寿司屋で鮗(このしろ・ニシン目ニシン科に属する魚)の片身を寿司のネタにするため、魚の形の木型を作り、鮗の身と酢飯を入れて押し寿司にしました。

この頃の大阪では、沖に停泊中の外国の船から小舟を使って物資が運ばれていたため、庶民も「バッテーラ」という言葉を知っており、押し寿司をみた客が「バッテーラだ」と表現したことから名づけられたようです。

その後、鮗の値段が上がったため、安価な鯖(さば)を使用するようになり、現在は一般的に「バッテラ」というと鯖の押し寿司のことを指しています。

一般的には「バッテラ」と呼ばれますが、正しくは「バッテーラ」で、現在も「バッテーラ」と呼ぶお店もあります。

 

 

 

●簿記

英語の「bookkeeping」が由来で、明治6年(1873年)に西洋式簿記が日本に伝わり、アメリカの簿記の教科書を日本語に翻訳する時に、福沢諭吉が「簿記」と訳したそうです。

その他、「帳簿記入」を略して「簿記」と言うようになったという説もあります。

 

 

 

●ポン酢

オランダ語の「pons」が由来で、柑橘類の果汁という意味です。

もともと「pons」は、インドの言葉で“5つ”を意味する「panc」が由来で、五種類のものをミックスするという意味もあり、日本に伝わった当時は食前酒のことだったそうです。

江戸時代(1603年~1868年)に長崎県の出島にあるオランダ商館では食前酒や夏の暑さ対策として「pons」を飲んでいたのですが、日本人の口に合うように味を調え、薬用として「ポンス」や「ポンスシロップ」という名前で販売されたそうです。

そして、「ポンス」に「酢酸」を加え、味を整えて保存性を高めたものが「ポン酢」で、調味料として日本に広まりました。

「ポン酢」は柑橘類の果汁が入っていることから、「ポン=ポンカン」と思う人も多いですがポン酢とは関係がなく、ポンカンのポンは原産地であるインドの地名「poona」が由来なのだそうです。

また、愛媛県の「ポンジュース」の「ポン」は「日本(にっぽん)」の「ポン」で、日本一(にっぽんいち)のジュースになるようにという願いが込められているそうですので、こちらも「ポン酢」とは関係がありません。

 

 

 

●「ピンからキリまで」「ピンキリ」

「ピンからキリまで」のピンとキリどちらが上?ピン芸人・ピンハネの意味とは?

 

 


 

 

私たちの普段の生活に馴染みすぎていて「え?これ外来語なの?!」と思った言葉もあったのではないでしょうか?

発音だけでなく意味もそのまま日本語として通じるものもあれば、「瓦」のように意味が全然違うものになっている言葉もありますね。

言葉は時代の流れで変化していきますし、新しい言葉が生まれることもありますので、外来語は今後も増えて行くのかもしれませんね!

 



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