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「元祖」と「本家」の意味と違いとは?どちらが格上?

      2019/07/11


 

お店の宣伝などで「元祖」「本家」という言葉をよく見聞きしますよね。

どちらも「このお店は特別ですよ」と言っているように感じますが、「元祖」と「本家」の意味はそれぞれどういうものなのでしょう?また、どちらが格上なのでしょうか?

今回は「元祖」と「本家」について調べてみました。

 

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「元祖」とは?

読み方は「がんそ」です。

元祖とは、家系の最初の人、あるひとつの物事の創始者、最初に始めた人という意味で、「発祥」や「ルーツ」「起源」「原点」などと言い換えることができます。

 

たとえば「元祖塩ラーメン」と名乗る店は、塩ラーメンを最初に作った人という意味で、そのお店が「塩ラーメンを作ったのはうちの店主が最初だ」という主張をしているわけです。

そして、そのお店で修行をしてのれんわけをしたり、店主が許可を出したりすれば、他のお店でも「元祖塩ラーメン」と名乗ることが出来ます。

 

「本家」とは?

読み方は「ほんけ」です。

本家とは、一族の中心・元となる血筋のことで、茶道や華道などさまざまな芸事の本筋・家元のことを意味します。

本家から離れて新たに作った家を「分家(ぶんけ)」といいます。

 

たとえば、古くから続く日本の家庭の仕組みによくありますが、長男が「本家」を継ぎ、長男以外は本家を出て新しく「分家」を作ります。

法事などは「本家」が取り仕切り、墓は本家の人しか入れないなど、本家はその一族の中心となります。

 


 

また、「本家」はお店にも用いることがあり「元祖」と混同されてしまいがちです。

たとえば、「元祖塩ラーメン」のお店の創始者の家系が代々営むお店を「本家塩ラーメン」と呼ぶことがあります。

このように場合によっては「本家」と「元祖」のどちらの条件も当てはまることがあるのです。

また、すでに説明した通り、「本家塩ラーメン」のお店で修行をしてのれん分けをしたお店は「分家」と考え、その場合は「元祖塩ラーメン」と名乗ることができます。

しかし、厳密な使い分けのルールがあるわけではありませんので、のれん分けをしたお店も本家から許可をもらって「本家塩ラーメン」と名乗ることもあるため、「元祖」と「本家」に明確な区別はないといえます。

 

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「元祖」と「本家」の違いは?

「元祖」と「本家」の違いを説明するとすれば、対象が違うということになります。

「元祖」は人が対象で、物事の創始者を意味し、「本家」は家や店などの血筋が対象で、一族の中心や元となる血筋を意味しているということになります。

しかし、すでに説明した通り明確な区別はないということも言えます。

 

「元祖」と「本家」どちらが格上?

「元祖」は物事の創始者、「本家」は一族の中心となる血筋のことで、それぞれが異なる意味を持ちますので、どちらが格上、格下と比べることはできません。

「元祖」と「本家」の意味や違いがわかりましたか?

古くから続く家柄や血筋のご家庭や、芸事の関係者にとっては「本家」というのはとても大事なもので、これからも受け継いでいくものなのかもしれません。

しかし、商売として宣伝するときに正しい意味を知らずに「元祖〇〇」「本家〇〇」などと表現することもあるようです。

新しく商売を始める場合はどちらを使っても間違いといえますが、少々ややこしいですね。

 

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