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「お墨付き」と「折り紙付き」の違いと意味、由来とは?

      2019/07/12

「彼は社長からのお墨付きですよ」とか「このお菓子は折り紙付きですね」という言葉を、見聞きしたことはありませんか?

「お墨付き」と「折り紙付き」は、どちらも「とても良いこと」を表しているように感じますが、違いや意味はなんなのでしょうか?

今回は「お墨付き」と「折り紙付き」について調べてみました。

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「お墨付き」の意味とは?

「お墨付き」の読み方は「おすみつき」です。

「お墨付き」は人に対して用いる言葉で、地位や権威のある人からもらった保証のことです。

室町時代(1336年~1573年)に、手柄をたてた人などに褒美として土地を与える際、幕府や大名が「この土地は褒美として与えたものである」という文書を作成し、墨で「花押(かおう)」という署名をしたのが「お墨付き」の由来といわれています。

 

豊臣秀吉の花押



 

「花押」とは、署名の代わりに使用される、記号や符号のことを言います。

最初は名前を楷書体で書いていましたが、次第に草書体になり、草書体をさらに崩して記号のようになったものを「花押」と呼びます。

名前を簡略化したものや記号を組み合わせたもの、鳥や花などを図案化したものなどさまざまな種類があります。

「花押」を署名することで、その文書が信頼できるものであると証明したのです。

 

「お墨付き」は人に対して用いる言葉で、たとえば「彼は社長からのお墨付きですよ」という場合は、その人物(彼)が、社長という地位や権力のある人から認められたということを意味します。


「折り紙付き」の意味とは?

「折り紙付き」の読み方は「おりがみつき」です。

「折り紙付き」は物に対して用いる言葉で品質を保証することです。現在は人に対して技術や能力が優れているときに用いる場合もあります。

 

平安時代(794年~1185年)ごろから、品物を贈るときには「この品物は確かな品質を持っています」ということを示すために、誰が作った物か、どこで採れた物なのかなど目録(品物の名前や数、作者などの一覧)として、文書が添えられるようになり、次第に刀剣や骨董品、美術品などの鑑定書や保証書の役割を果たすようになっていきました。

その文書を書いた紙を横半分に折ったので「折り紙」といい、それが「折り紙付き」の由来です。また、折り鶴などの「折り紙」の由来もこの「折り紙」から来ているそうです。

 

「折り紙付き」という言葉は現在、腕が確かな職人など「人」に対して用いることもあります。

たとえば「このお菓子は折り紙付きですね」という場合は、そのお菓子が確かな品質を持っていることを意味しており、「この職人の腕は折り紙付きだよ」という場合は、職人の技術や能力が優れていることを意味しています。

 

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「お墨付き」と「折り紙付き」の違いとは?

●対象が違う

「お墨付き」は人に対して用いる言葉です。

「折り紙付き」は物に対して用いる言葉でしたが、現在は「折り紙付き」も人に用いることがあります。

 
●認めてくれる人が違う

「お墨付き」は地位や権威のある人が認めることです。

「折り紙付き」は地位や権威は関係なく、他人が品質を認めることです。


●使い方が違う

「お墨付き」は「立場が上の人から認められている」ことなので、たとえば先輩に対して「先輩が作る物は、後輩のお墨付きですよ」と使うのは間違いになりますし、失礼にもあたります。

「折り紙付き」は立場など関係ありませんので、後輩が先輩に向かって「先輩の技術は折り紙付きですね」と使っても間違いではなく、誉め言葉になります。

 

 

「お墨付き」と「折り紙付き」の違いがわかりましたか?

同じような意味だと思っていた人もいらっしゃるかもしれませんが、「お墨付き」は使い方を間違うと相手に対して失礼なだけではなく、場合によっては怒らせてしまうこともあります。

「お墨付き」と「折り紙付き」はどちらも誉め言葉ですから、使い方さえ間違わなければ言われた方は嬉しくなりますね。

関連:折り紙の起源と歴史とは?千羽鶴や折り鶴の意味とは?

 

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