
第二次世界大戦の際、広島と長崎に原爆が投下されたことは、多くの人がご存知だと思います。
しかし、いつ原爆が落とされたのか、年月日を正確に答えられた日本人はわずか3割だったそうです。
2026年は、原爆投下から81年が経つということなので、正確な日にちは知らないという人が増えることは、ある意味仕方がない事なのかもしれませんが、7割が知らないというのは少々ショックな結果ではありますよね。
この機会にあらためて「原爆の日」について考えてみましょう。
広島と長崎に原爆が投下されたのはいつ?
広島に原爆が投下されたのは、昭和20年(1945年)8月6日です。
長崎に原爆が投下されたのは、昭和20年(1945年)8月9日です。
この調査は、NHK放送文化研究所が平成27年(2015年)に全国の20歳以上を対象に行ったものです。
「いつ、広島に原爆が落とされたかを知っていますか。『何年何月何日』というようにおっしゃってください」という尋ね方だったため、正しく答えられたのは全国で29.5%でした。
「8月6日」と答えられても、年を答えられなければ正解にはなりませんでした(「昭和20年」「1945年」のほか、「終戦の年」という答え方も正解とされています)。
出典:政木みき「原爆投下から70年 薄れる記憶,どう語り継ぐ」『放送研究と調査』2015年11月号(NHK放送文化研究所)
「原爆の日はいつ?」と年月日ではなく月日だけを尋ねていたら、結果は異なっていたかもしれませんね。
広島の「原爆の日」はいつ?

広島の「原爆の日」は8月6日です。
原爆が投下された時刻は8時15分です。(※正確には原爆が空中で炸裂した時刻)
毎年8月6日には、広島市の広島平和記念公園で「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」が執り行われます
令和8年(2026年)の式典の時間は8時~8時50分で、原爆が投下された時刻である8時15分には、平和の鐘が鳴らされ一分間の黙祷が捧げられます。
長崎の「原爆の日」はいつ?

長崎の「原爆の日」は8月9日です。
原爆が投下された時刻は11時2分です。(※正確には原爆が空中で炸裂した時刻)
毎年8月9日には、長崎市の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が執り行われます。
令和8年(2026年)の式典の時間は10時45分~11時45分で、原爆が投下された時刻である11時2分には、一分間の黙祷が捧げられます。
出典:長崎市「被爆81周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典について」
広島と長崎だった理由とは?
原爆投下の候補地は以下の条件が基準になっていたようです。
- 「ある程度広い都市」
- 「直径3マイル(4.8km)以上の都市」
- 「軍事的戦略的価値が高い」
そして、最初は以下の17都市(地域)が検討されたそうです。
- 東京湾
- 川崎市
- 横浜市
- 名古屋市
- 大阪市
- 神戸市
- 京都市
- 広島市
- 広島県呉市
- 山口市
- 山口県下関市
- 福岡市
- 福岡県八幡市
- 福岡県小倉市
- 熊本市
- 長崎市
- 長崎県佐世保市
その後、何度か検討を繰り返し、最終的には広島市、福岡県小倉市、新潟市、長崎市の4都市に絞られました。
これらの地域は、都市の大きさや地形が原爆の実験をするのに適しており、原爆投下後の効果を確認しやすかったことや、軍事施設や軍需工場など、日本にとって重要な施設があったことが理由といわれています。
広島は原爆投下の第一目標とされており、目標都市の中で唯一、アメリカ人などの捕虜収容所がないと思われていたのが理由だといわれています。
しかし、実際には広島市にも十数人の捕虜がおり、原爆の犠牲となっています。
広島に原爆が投下された3日後、この日の目標は福岡県小倉市でしたが、悪天候のため視界が悪く中止となり、予備の目標とされていた長崎市に原爆が投下されたのです。
広島平和記念資料館が外国人旅行者の人気の観光スポットに?

近年、日本にやってくる外国人観光客の間で人気になっているのが「広島平和記念資料館(原爆ドーム、広島平和記念公園)」です。
トリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット」では、平成25年(2013年)と令和2年(2020年)に1位になっています。
令和2年の発表では、6年連続で1位だった伏見稲荷大社を抜いての1位でした。
出典:外国人観光客が選ぶ人気観光地ランキング(訪日ラボ・トリップアドバイザー2020年4月28日発表)
平和記念資料館は原爆の悲惨さを伝える資料が数多く展示されています。
また、原爆ドームは広島県産業奨励館の焼け跡で、原爆が落とされた当時の悲惨さを残すために世界遺産にも選ばれ、永久保存されている建物です。
外国人観光客は、
- 「広島で起こったことを自分の目で確かめたかった」
- 「人類の大きな過ち、核兵器の恐ろしさを肌で感じたかった」
- 「平和を祈りたかった」
- 「平和について学びたかった」
- 「核兵器によって起こった悲劇を学びたかった」
- 「本などで戦争や原爆のことを知ってはいたが、実際に何が起こったのか確かめたかった」
などの理由で、広島平和記念資料館を訪れているそうです。
外部リンク:海外の人々が、広島の原爆についての展示を見て感じたこと 【広島平和記念資料館・海外の反応】
外部リンク:tripadvisor-広島平和記念資料館
また、平和記念公園には平和のシンボルである折り鶴を捧げる場所があり、日本国内だけではなく海外からも折り鶴が捧げられ、年間約1千万羽、重さ約10トンもの折り鶴が捧げられているそうです。

「原爆の日」は知っていたけれど、何時に黙祷をするのか知らなかったという人も多いかもしれません。
広島や長崎では、式典会場だけではなく各地でサイレンや鐘などが鳴らされ黙祷をするそうですが、広島や長崎以外でも黙祷をする人がたくさんいらっしゃるようです。
原爆は、広島と長崎だけのことではなく、日本人が忘れてはならない過去です。
広島と長崎の原爆の日には、その時刻に平和への祈りを捧げたいですね。
関連:【2026年】終戦記念日は終戦から何年?なぜ日本は8月15日?海外の終戦記念日
関連:玉音放送の全文と意味(現代語訳)とは?簡単にわかりやすく解説
関連:【平和の日】日本と世界の平和の日はいつ?一覧にまとめてみました

コメント