1月

初釜の意味と時期とは?着物と持ち物どうすればいい?初釜の流れ

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「初釜」という言葉を聞いたことはありますか?

お茶をたしなむ方はご存知かもしれませんが、そうではない方はあまり聞いたことがないのではないでしょうか?

初釜に呼ばれたときには、服装や持ち物に気を付けなければならないそうです。

今回は、初釜の意味と時期、着物と持ち物どうすればいいのか?初釜の流れをわかりやすく解説します。

 

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初釜の意味と時期とは?

初釜の読み方は「はつかま」または「はつがま」です。

 

初釜とは茶道の行事で、新年最初のお茶会のことをいいます。

簡単に言うと、新しい年を祝う茶道の新年会のようなものです。

 

新年になって初めてお茶を点てる(たてる)ので「点初め(たてぞめ)」「稽古初め」ともいいます。

初釜では、若水(わかみず・元旦に初めて汲む水)でお茶を点て、その年最初のお茶をお客様に振舞います。

 

関連:若水の読み方と意味とは?若水汲み、福茶って何?

 

初釜の時期は?

初釜は、新年の挨拶が終わる1月10日前後に行われることが一般的ですが、お正月の三が日が終わってすぐに行うこともあります。

 

初釜の流れ

茶道には「表千家(おもてせんけ)」と「裏千家(うらせんけ)」という流派があります。

表千家は、初釜に茶道関係者以外の人を招きますが、裏千家は茶道に関係のない人は招きません。

ここでは表千家の、会場に到着してから退席するまでを順番にご紹介します。

 

1. 寄付(よりつき)に立ち寄る

会場に到着したら寄付(よりつき・待合室のような部屋)で足袋を履き替えたり、茶室に持ち込まない荷物を預けたり、着替えをするなど身支度を整えます。

寄付ではほかに、ご祝儀を渡したり白湯をいただいたりします。

ご祝儀の相場は5000円~1万円ほどですが、事前に金額が指定されていたり、お稽古代の1か月~2か月分だったりとさまざまです。

お茶のお稽古に通っているのは自分だけではありませんので、周りの人にどうすれば良いのか尋ねると良いでしょう。

 

2. 蹲(つくばい)で清める

蹲(つくばい)とは茶室の前に設けられた手水鉢(ちょうずばち・身を清めるための水が入れられた器)のことで、茶室に入る前にここで両手と口を清めます。

 

3. 茶室に入る

茶室に入ることを、茶道では席入り(せきいり)といいます。

正客(しょうきゃく)、次客(じきゃく)、ほかの客、最後に末客(まっきゃく)という順番で茶室に入り、床の間の掛け軸やお花、茶道具などを拝見して席に着き、新年のあいさつをします。

正客とは主賓のことで、次客とは主賓の次、末客とは全員の締めくくりをする客のことです。

 

4. 亭主が炭を入れる

茶会の亭主(主催者のこと)が釜に炭を入れる様子を初炭(しょずみ)といい、招待客が見守ります。

 

5. 懐石料理をいただく

初釜のメインはお料理ではなく、少し後にいただく濃茶(こいちゃ)です。

空腹では濃茶を存分に楽しめないため、濃茶の前に懐石料理をいただきます。

 

6. 主菓子をいただく

主菓子(おもがし)とは、主に餡を用いた和菓子のことです。

 

7. 茶室を出る

招待客が一旦茶室を出ることを、中立ち(なかだち)といいます。

招待客が休憩中、亭主は料理の片づけをしたり、花を飾りなおしたりと、茶室を整えます。

 

8. 茶室に入る席入り

3と同様に、正客、次客、ほかの客、最後に末客という順番で茶室に入ります。

 

9. 濃茶をいただく

再び茶室に入り、濃茶(こいちゃ)をいただきます。

初釜のメインイベントといえるのが、濃茶です。

濃茶は、薄茶の二倍の量である約4グラムの抹茶を使うため、抹茶の量に対してお湯の量が少なく、茶がとろりと濃厚な味わいに仕上がります。

そのため、濃茶は点てるのではなく「練る(ねる)」といい、「お濃(おこい)」ともいいます。

 

10. 薄茶をいただく

亭主が薄茶(うすちゃ)を点てている間に、招待客は干菓子(ひがし・水分が少なく乾燥した菓子の総称)をいただきます。

薄茶は一般的に飲まれている抹茶で、約2グラムの抹茶を使い、「お薄(おうす)」ともいいます。

濃茶よりも味が薄くさらりと仕上がります。

 

11. 退席する

亭主と招待客が全員お辞儀をして茶会が終わり、正客から順に退席します。

 

どんな着物を着ればいいの?

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初釜の服装は基本的に和装です。

亭主は基本的に紋付色無地ですので、客として招かれた場合は亭主よりも格が上の着物になると失礼にあたるので気を付けましょう。

 

着物の格とは、

 
①「礼装・第一礼装」

振袖、黒留袖、黒紋付など、洋装ならフォーマルドレスなどにあたります。

 
②「略礼装・準礼装」

色留袖、色無地、付け下げ・訪問着など、洋装ならワンピースやスーツなどにあたります。

 
③「外出着」

小紋、紬、浴衣など、洋装ならTシャツやジーンズなどの普段着にあたります。

 

亭主は基本的に「略礼装・準礼装」となります。

 

招待客は「礼装・第一礼装」である黒留袖や黒紋付は亭主より格が高くなるので初釜では避けましょう。

既婚女性の場合は、「略礼装・準礼装」の紋付色無地や、付け下げ、または訪問着が無難です。

また、未婚女性の場合は振袖でも問題ないようです。

※振袖は相応しくないという人もいらっしゃいますので事前に茶道の先生や亭主に確認をしておきましょう。

 

着物を持っていない場合は、亭主に洋服で良いか尋ねるといいようです。

洋服の場合は、正座をしても見た目が美しく楽なフレアスカートがおすすめです。

白い靴下を持っていき、茶室に入る前に靴下を履きましょう。替え足袋の代わりになります。

 

よくわからない場合は思い切って茶道の先生や亭主に聞いてみるといいかもしれませんね。

 

アクセサリーは控えめにし、ヘアスタイルも長い髪はアップにするなど、華美にならないよう、清楚にまとめるのがいいでしょう。

また、お道具に傷をつけないためにも指輪や時計はしないほうがいいとされています。

 

 

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持ち物はどうすればいいの?

 

懐紙(かいし)

お菓子を取り分けたり、お茶碗を拭うときに使います。

 

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手拭(てぬぐい)またはハンカチ

お食事のときに膝にかけたり、手を拭くときに使います。

 

 

替え足袋(かえたび)または足袋カバー

茶室に入る前に、足袋を取り替えるか、足袋カバーを利用します。

招待された家の畳を汚さないためのものです。

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袱紗(ふくさ)

会費を納めるときに使います。

会費制の場合、事前に祝儀袋と新札を準備しましょう。

 

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ほかに、扇子、お菓子をいただくときに自分用の楊枝(ようじ)、袱紗ばさみ(袱紗、懐紙、扇子、楊枝を入れておく道具)などがあると格好がつきますね。

扇子は、掛け軸やお道具を拝見するときや挨拶をするときに、自分の膝の前に置くことで相手への敬意を表します。

 

 

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初釜はお茶をたしなまない人は馴染みのない行事かもしれません。

ですが、もしも初釜にお呼ばれしたときに慌てないためにも、一通りのことを知っておくといいですね。

茶道というと堅苦しく感じるかもしれませんが、大事なのはお茶を楽しむ気持ちです。もしもお呼ばれしたときは思いきって参加してみましょう!

 

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