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仏の名前「如来」「菩薩」「明王」「天部」「観音」「阿修羅」「阿弥陀」の違いとは?

      2018/08/07


 

仏様の数がどれくらいなのか、正確にはわかっていないそうなのですが、それぞれお名前があります。

姿かたちがはっきりとわからない仏様や、あらゆるものに仏が宿っているという考え方もあるので、その数を把握するのは困難ですが、今回は私達が普段よく見聞きする「如来」「菩薩」「観音」「明王」「天部」「阿修羅」「阿弥陀」について調べてみたいと思います。

 

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仏の名前の意味と違いとは?

仏は、「如来」「菩薩」「明王」「天部」4つに大きく分けることがでます。

仏様には位があり、最もランクが高のは「如来」で、その後「菩薩」「明王」「天部」と続くそうです。

それでは、順番に見ていきましょう。

 

■如来(にょらい)

「釈迦如来(しゃかにょらい)」「大日如来(だいにちにょらい)」「薬師如来(やくしにょらい)」など、「〇〇如来」と名前のついた仏のことです。

如来とは「真理を悟ったもの」という意味があり、仏教の目標である「悟りを開いた状態」にあり、仏の中で最も位が高いとされています。

仏教徒は、如来と同じところへ行くために修行をし、如来は仏教徒のお手本となっているといわれています。

見分け方ですが、悟りを開いているので欲がなく、衣をまとっただけの質素な姿をしており、装飾品は基本的にありません。

また、ぐるぐると丸まったものが集まった「螺髪(らほつ)」という髪型と、眉と眉の間に丸いほくろのような「白毫(びゃくごう)」があるのが特徴的です。


 

■菩薩(ぼさつ)

「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」など、「〇〇菩薩」と名前のついた仏のことです。

菩薩とは「悟りを目指す人」という意味があり、悟りを開くための修行をしながら人々を救済しています。

見分け方ですが、まだ悟りを開いていないので欲を完全に断ち切れておらず、イヤリングや首飾りなどのアクセサリーを身に付けたり、服装が豪華だったりと、きらびやかな姿をしています。

 

■明王(みょうおう)

「不動明王(ふどうみょうおう)」「愛染明王(あいぜんみょうおう)」「降三世明王(ごうざんぜみょうおう)」など、「〇〇明王」と名前のついた仏のことです。

明王とは「呪文の王者」という意味があり、如来の教えに従わないものを厳しく説き伏せ救済しています。

如来や菩薩は、人々を優しく導くのですが、その教えに従わない人もいます。

そのような時に、如来は明王に姿を変え、必死の形相で厳しく説き伏せ、悟りの正しい道へ導いていこうとします。

見分け方ですが、人々を如来の教えに導くために必死の形相になっている姿なので、怒っている顔や、睨み付けるような顔をしており、目の数や手の数が多かったり、武器を持っていることがあります。

 

■天部(てんぶ)

「帝釈天(たいしゃくてん)」「毘沙門天(びしゃもんてん)」「梵天(ぼんてん)」など、「〇〇天」と名前のついた仏のほか、「金剛力士(こんごうりきし)」や「鬼子母神(きしぼじん)」のように「〇〇天」とはつかない仏も含まれます。

天部とは、仏教において天界に住む者の総称で、仏教の世界に煩悩が入り込むのを防いだり、悟りを開こうと修行する者を守ったり、敵から仏教を守るというガードマンのような役割があります。

見分け方ですが、ガードマンのような役割がありますので、鎧を着たり、剣を持ったりと、武装している仏が多いです。

 

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「観音」「阿修羅」「阿弥陀」とは?

上記の4つに入っていない「観音」「阿修羅」「阿弥陀」はどうなるのでしょうか?仏ではないのでしょうか?

ひとつずつ見ていきましょう。

 

■観音(かんのん)

一般的に「観音さま」と呼びますが、正しくは「観音菩薩(かんのんぼさつ)」といい、「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」ともいいます。

先ほど説明した「菩薩」の一尊です。

一尊(いっそん)とは、仏の数え方のひとつで、他に「一仏(いちぶつ)」「一体(いったい)」と数えることがあります。

観音菩薩は、三十三の姿に変化して人々の苦しみの声を聞き、人々を救う仏なので、その姿はさまざまです。

例えば観音菩薩の一尊である「千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)」は、千本の手を持ち、観音様が無限に手を差し伸べる様子を表しており、「十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)」は、11の顔を持ち、あらゆる方角を常に見て、困っている人を見逃さない様子を表しています。


■阿修羅(あしゅら)

阿修羅は仏教の守護者で、先ほど説明した「天部」の一尊です。

顔が三面あり怒った顔をしているのが特徴的です。

古代インドでは善神だったのですが、ヒンドゥー教で悪い神として扱われ、仏教の邪魔をする邪神として扱われていました。

しかし、仏教に帰依(きえ・尊いものを深く信仰し拠り所にすること)し、仏教の守護者となりました。


■阿弥陀(あみだ)

一般的に「阿弥陀さま」と呼びますが、正しくは「阿弥陀如来(あみだにょらい)」といい、「阿弥陀仏(あみだぶつ)」と呼ぶこともあります。

先ほど説明した「如来」の一尊で、すべてのものを極楽浄土へ案内するといわれています。

日本の寺院にあるご本尊の半数以上は阿弥陀如来といわれており、私たちにとても身近な仏といえます。

「鎌倉の大仏」として有名な、神奈川県鎌倉市長谷にある高徳院(こうとくいん)のご本尊も阿弥陀如来です。

 


 

 

見分け方をご紹介しましたが、これは一般的なものなので例外の仏様もいらっしゃいます。

「この仏様は怒った顔をしているから明王だ!」と思っても、天部に属する阿修羅も怒った顔をしていますし、如来は装飾品を身に付けないといわれていても、大日如来は冠やアクセサリーを身に付けています。

また、大きく4つに分けられ、ランクもつけられていますが「如来が一番偉くて、天部は偉くない」という意味ではなく、仏様はそれぞれが尊く、役割などで分けられているだけと考えると良いようですよ。

 

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