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「神道」と「仏教」を簡単に説明!その関係と違いとは?



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日本にはさまざまな宗教がありますが、日本国憲法第20条で信教の自由が認められており、どの宗教を信仰するかは個人の自由です。

そんな日本で信仰されている宗教の中でも、全国各地に多くの神社やお寺があることから、神道(しんとう)と仏教は日本人にとって最も馴染みのある宗教と言えるでしょう。

今回は、神道と仏教とはなにか?またその関係や違いについて調べていきます。

 


神道とは?

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神道は、日本に古くからある民族宗教です。

「八百万(やおよろず 非常にたくさん・無限のという意味)の神」と表現されるほど、神様の数が多く、その起源は紀元前200年ごろ(縄文時代)までさかのぼるといわれています。

特定の人物や動物、植物のような生命体だけではなく、山や川、月や太陽のような自然のものから、森羅万象(しんらばんしょう 宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象。)、様々なものを神格化しています。

たくさんの神様がいらっしゃいますが、神道における最高神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)であるとの考えが一般的です。

 

仏教とは?

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仏教はインドの釈迦(しゃか・ゴータマ・シッダルータ)を開祖とする宗教で、日本では開祖のことを「お釈迦さま」や「釈迦如来(しゃかにょらい)」と呼んでいます。

また、キリスト教、イスラム教と並んで世界三大宗教のひとつとされています。

仏教は、飛鳥時代(552年)に日本に伝来したと「日本書紀」に記されています。また、聖徳太子の伝記である「上宮聖徳法王帝説(じょうぐうしょうとくほうおうていせつ)」を根拠に538年に伝来したと考える人も多く、歴史の教科書では538年と記載されています。

飛鳥時代に伝来した仏教は、長い月日をかけてさまざまな宗派に分かれました。

 


神道と仏教の関係とは?

日本はもともと神道の国で八百万の神々を信仰していましたが、飛鳥時代(592年~710年)に仏教が伝来すると外国から伝わってきた仏教という他宗教を日本人は排除することなく受け入れ、仏教の仏様も神様と一緒に祀るようになりました。

これを「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」といいます。

 

神仏習合によって神社の境内にお寺が建てられたり、お寺に神道の神様が祀られたりして庶民と仏教は深く関わりを持つようになりました。

 

しかし、江戸時代になると日本の信仰の研究が進み、日本に古来からあった神道と外国からやってきた仏教を区別すべきという意見出てくるようになり「神仏分離(しんぶつぶんり)」の思想が生まれまれ、幕末になると天皇中心の政治にしようとする人々の間で幕府によって保護されていた仏教への批判が高まり、神道が見直されるようになりました。

 

明治時代になると、政府によって「神仏判然令(しんぶつはんぜんれい・神仏分離令)」が発令され、神社から仏教的な要素が排除され、神と仏は別々に祀るようになり、神社とお寺がはっきりと区別されるようになったのです。

そして、それまでは神社の境内にあったお寺や仏像を破壊する「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動」に発展しました。

 

廃仏毀釈


また、キリスト教によって近代化が進んだ西洋諸国に追いつくための政策として、明治政府は天皇を中心に国づくりをするため神道を国教(国が法的に保護し、国民に信仰させる宗教のこと)にする「国家神道」という体制を作りました。

天皇家の祖先は天照大御神(あまてらすおおみかみ)といわれていることから天皇を「現人神(あらひとがみ・この世に人の姿で現れた神)」として神格化し、天皇の存在そのものを神と位置付け「日本は天皇が治める神の国である」という教育が行われたのです。

 

第二次世界大戦後には国家神道は軍国主義につながるので危険とされ、GHQ(連合国軍総司令部)によって国家神道は廃止されました。

国教としての神道は廃止されましたが、神道そのものが廃止されたわけではありませんので現在も日本各地に数多くの神社があります。

現在でもお寺に鳥居があったり、神社に仏像があったりするのは神仏習合の名残りなのですね。

 

大分県宇佐市にある宇佐神宮(八幡宮の総本社、通称として宇佐八幡宮と呼ばれる)は神仏習合の発祥地といわれており、神仏分離以前は「弥勒寺」と一体のものとされ「宇佐八幡宮弥勒寺」という名前でした。



宇佐神宮


神道と仏教の違いとは?

 

教典

仏教では、釈迦が説いた教えを記録した「経典」を教典とし、教義、戒律が存在しますが、神道ではそのようなものが存在しません。

神道は日本人の生活の中で自然に生まれた考え方なので、「このようにしなければならない」という決まりがないのです。

 

 

聖職者

仏教では、袈裟を着て頭を丸めた「僧」「尼」が聖職者です。(宗派によって頭を丸めない場合もあります)

一般的には「お坊さん」「尼さん」と呼びます。

お坊さんはお経を唱えることや説教を仕事としています。

神道では、烏帽子(えぼし)をかぶり袴をまとった「神職」「神主」「巫女」が聖職者です。

一般的には「神主さん」と呼びます。

神主さんは、神社に仕えて社務(しゃむ・神社の事務仕事)、祈祷などを行うことを仕事としています。

 

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宗教施設

仏教では、釈迦の教えを信じ「悟り」を目指す人が暮らす場であるお寺が宗教施設になります。また、一般の人に仏教の教えを説く場でもあります。

神道では、神様が祀られている参拝場所である神社が宗教施設になります。

一般的に、お寺にはお墓や仏像があり、神社には鳥居があるのが大きな違いです。

 

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参拝方法

神道では、お賽銭を入れた後に二礼二拍手一礼が一般的です。

神社への参拝は、穢れを清めるというお祓いの方法と考えられているため、「今までの穢れを清め心機一転の決意表明をする」という意味合いがあります。

仏教では、お賽銭を入れた後に胸の前で合掌するのが一般的です。

数珠を持つ、護摩をたく、お線香をあげるといった参拝方法もお寺独自のものです。

 

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日本には、紀元前から神道が存在していたのですね。

飛鳥時代に仏教が伝来し、朝廷は仏教を広めようとします。しかし、神道は縄文時代から根強く信仰されていたので、一気に広めることは難しかったのです。そこで、仏教は神道との融合、調和をはかりながら、長い時間をかけて日本人の間で浸透していきました。

仏教徒なのに神社を参拝したり、お葬式でお経を読んでいただくのに結婚式は神前式を選ぶなど、我々の生活の中できっちりと分けられていないのは、飛鳥時代からずっと続いてきた習慣なのかもしれませんね。

仏教と神道の違いがわかると、お寺や神社に行くときの心構えも違ってきますね。

 

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