11月

亥の子の意味や由来とは?2021年はいつ?亥の子餅を食べるのはなぜ?


 

日本には昔から続くさまざまな行事があります。

祝日になっているような大きな行事はご存知だと思いますが、特に祝日ではなくても、地方のよっては昔からずっと続いている行事というものもあります。

今回紹介する「亥の子」もそんな行事のひとつです。

それでは「亥の子」について調べていきましょう。

 


亥の子の意味や由来とは?2020年はいつ?

読み方は「いのこ」です。

「亥の子」は、亥の月の最初の亥の日のこと、または、その日に行われる行事のことで、ほかに「亥の子祭り」「玄猪(げんちょ)」「亥の子の祝い」といいます。

 

「亥」は十二支のひとつです。

十二支は年月日や時間を表すのに用いられていますが、旧暦の月に当てはめると以下のようになります。


十二支
1月寅(とら)
2月卯(う)
3月辰(たつ)
4月巳(み)
5月午(うま)
6月未(ひつじ)
7月申(さる)
8月酉(とり)
9月戌(いぬ)
10月亥(い)
11月子(ね)
12月丑(うし)

このように「亥の月」は旧暦10月に当たりますが、新暦が採用されて以降は、一ヶ月遅らせた11月の最初の亥の日を充てているそうです。

11月最初の亥の日が「亥の子」ですので2021年は11月11日(木)になります。

 

「亥の子」の由来は古代中国の「亥子祝(いのこのいわい)」といわれており、亥の月の亥の日、亥の刻(21時~23時)に穀物を混ぜ込んだ餅を食べると病気にならないという風習があり、無病息災を願う儀式でした。

また、「亥」はイノシシのことなので、子どもをたくさん産むイノシシにあやかって、子孫繁栄を願う意味もあったようです。

「亥の子」は平安時代(794年~1185年)に日本に伝わり、宮中行事に取り入れられたそうです。

最初は宮中行事として貴族の間で行われていましたが、収穫の時期ということもあり、収穫のお祭りとして庶民の間にも広まったといわれています。

 


 

江戸時代(1603年~1868年)には、亥の子の日に「炬燵(こたつ)開き」「炉開き」が行われ、この日に炬燵や火鉢を出して使い始めたそうです。

イノシシは摩利支天(まりしてん・仏教の守護神、炎の神)の神使といわれ、イノシシは火を免れる(火災が起こらない)と考えられていました。

また、「亥」は五行思想(ごぎょうしそう・万物は木、火、土、金、水の五種類の元素からなるという自然哲学の思想)では「水」の運気を持ち、陰陽説(いんようせつ・この世のすべてのものを陰と陽に分類する思想)では「陰」に当てはまることから、火を制御すると考えられています。

 


 

これらのことから、亥の日に暖房器具を使い始めることで家の防火を祈ったのだそうです。

 

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亥の子餅を食べるのはなぜ?


 

「亥の子餅」は、亥の子の行事食で、亥の子に食べる餅のことです。

イノシシの子ども「ウリボウ」の模様を餅の表面につけたり、ウリボウを模した形を作ったり、餅の表面に小豆をまぶしたり、紅白の餅だったりと、決まった作り方はなく、地域によって様々です。

古くは、亥の子餅を田の神様に供え、その後、家族で食べることで無病息災や子孫繁栄を祈り、平安時代には亥の子餅を贈り合う風習もあったそうです。

現在は、亥の子の行事食として和菓子店の店頭に並び、お店によって作り方、見た目は様々です。

 


 

亥の子餅のほかに、亥の子に行われるものとして「亥の子突き」があります。

「亥の子突き」では、亥の子の日の夕方から翌朝にかけ、地域の子どもたちが集まって一軒ずつ家を巡ります。

このときに持つ石のことを「亥の子石(いのこいし)」といいます。

子どもたちは亥の子歌を歌いながら、亥の子石につないだ縄を引き、上下させて地面を打ちます。

 


 

石ではなく、藁の束を固く縛った「藁鉄砲」を使う地域もあります。

地面を叩くことで、その土地の邪霊を鎮め、その土地の神様に力を与えることができると考えられており、藁鉄砲を使って地面を叩く同様の行事として、東日本では旧暦10月10日に行われる「十日夜(とおかんや)」があります。

 

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昭和40年代には、亥の子歌の練習や準備に夢中になり、子どもたちが勉強をおろそかにしてしまうということで、学校が行事を禁止してしまい、廃れた地域もあります。

しかし、愛媛県宇和島市などのように郷土の伝統行事として保護奨励され、受け継がれている地域もあります。

 



 

亥の子は主に西日本で行われていますが、行事の内容は地域によって様々で、亥の子餅を食べるけれど亥の子突きはしないとか、その逆もあるそうです。

また、亥の子突きのときに、家にきた子どもたちにお菓子やお餅、お小遣いを渡す地域もあれば、なにも渡さない地域もあるとか。

同じ名前の行事でも、地域によって内容が異なるのはなんだか不思議で面白いですね。

 

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