「十二支」と「月・時刻・方位」の関係とは?十二支で表すとどうなるの?

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十二支といえば、年賀状にその年の十二支を書いたり、生まれ年を表現するときに用いられ、自分の生まれた十二支の年は「年男・年女」と呼ばれますよね。

このように私達が知っている十二支は年に当てはめる場合が多いですが、それ以外に月や時刻、方位にも当てはめることもできます。

今回は、十二支と月、時刻、方位との関係と十二支で表すとどうなるのかについてわかりやすく解説します。

 

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目次

十二支とは?

読み方は「じゅうにし」です。

十二支は、紀元前1600年ごろから中国で使われており、日本には、553年に伝来したと言われています。

 

十二支は以下の12種類です。

・子(ね)

・丑(うし)

・寅(とら)

・卯(う)

・辰(たつ)

・巳(み)

・午(うま)

・未(ひつじ)

・申(さる)

・酉(とり)

・戌(いぬ)

・亥(い)

十二支は一年ごと順番に当てはめた場合、12年間で一巡します。

 

十二支と月の関係とは?

中国が周の時代(紀元前1046年~紀元前256年)に、太陰太陽暦の原型が固まったと考えられており、そのころに十二支は月に当てはめられたようです。

 

 

冬至(毎年12月22日ごろ)は一年で太陽が最も低い位置になり、日中が最も短くなることから、冬至を境に太陽が生まれ変わり新しい年が始まると考えられていました。

そのため、冬至を含む月を正月とし、十二支の一番目の「子」を当てはめ、「子月(ねづき)」としました。

 

漢の時代(紀元前206年~220年)になると、新年は立春から始まると考えられるようになったため、立春を含む月が正月になりましたが、「冬至を含む月を子月とする」という習慣が残り、冬至を含む旧暦11月が十二支の一番目である「子月」となっているのです。

 

月を十二支で表すと?

十二支を月に当てはめると以下のようになります。

新暦の場合は旧暦との間に一ヶ月ほどのズレがあるため、子月は12月になります。

 

・子月・・・旧暦11月、新暦12月

・丑月・・・旧暦12月、新暦1月

・寅月・・・旧暦1月、新暦2月

・卯月・・・旧暦2月、新暦3月

・辰月・・・旧暦3月、新暦4月

・巳月・・・旧暦4月、新暦5月

・午月・・・旧暦5月、新暦6月

・未月・・・旧暦6月、新暦7月

・申月・・・旧暦7月、新暦8月

・酉月・・・旧暦8月、新暦9月

・戌月・・・旧暦9月、新暦10月

・亥月・・・旧暦10月、新暦11月

 

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十二支と時刻の関係とは?

江戸時代までは現在のように正確に時間を計ることはなく、日の出と日の入りを基準に昼と夜を区別する「不定時法(ふていじほう)」が用いられていました。

不定時法では日の出から日の入りまでを「昼」、日の入りから日の出までを「夜」とし、「昼」と「夜」をそれぞれ6等分して1日を12の時間に分けます。

そのため、夏の間は昼間が長く、冬の間は昼間が短くなるので時間の長さは一定ではありません。

 

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現在の時刻に当てはめてみると夏はおよそ5時~20時までが昼間で、冬はおよそ6時~17時までが昼間ということになります。

このように間隔は一定ではありませんが、それぞれの時刻に十二支を当てはめて表していました。

 

時刻を十二支で表すと?

現在は、1日24時間なので12等分して、それぞれに十二支を当てはめます。

 

 

たとえば、23時~1時は「子」に当てはめて「子の刻」といいます。

・子の刻・・・23時~1時

・丑の刻・・・1時~3時

・寅の刻・・・3時~5時

・卯の刻・・・5時~7時

・辰の刻・・・7時~9時

・巳の刻・・・9時~11時

・午の刻・・・11時~13時

・未の刻・・・13時~15時

・申の刻・・・15時~17時

・酉の刻・・・17時~19時

・戌の刻・・・19時~21時

・亥の刻・・・21時~23時

 

 

また、それぞれの刻はさらに4等分し、「子の刻」だと以下のようになります。

 

・23時~23時半=子ひとつ

・23時半~0時=子ふたつ

・0時~0時半=子みっつ

・0時半~1時=子よっつ

 

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十二支と方位の関係とは?

方位は、北に子を当てはめ、その後、丑、寅、卯の順番に時計回りに十二支を当てはめ12等分します。

しかし、12等分だと、北東、東南、南西、西北が表現できません。

そのため、北東は丑と寅の中間なので「丑寅(うしとら)」、東南は辰と巳の中間なので「辰巳(たつみ)」、南西は未と申の中間なので「未申(ひつじさる)」、西北は戌と申の中間なので「戌亥(いぬい)」と呼びます。

 

赤道に直角に交差するように北極と南極を結ぶ線を「子午線(しごせん)」といいますが、これは方位を十二支で表したときに北が子、南が午だからです。

同様に子午線の任意の点から見て直角に交差する線をまっすぐ東西にのばしたときにできる線を「卯酉線(ぼうゆうせん)」といい、東が卯、西が酉から来ています。

方位を十二支で表すと?

各方位は十二支では以下のようになります。

 

 

・子の方位・・・北

・丑の方位・・・北北東微東

・丑寅の方位・・・北東(鬼門)

・寅の方位・・・東北東微北

・卯の方位・・・東

・辰の方位・・・東南東微南

・辰巳の方位・・・東南

・巳の方位・・・南南東微東

・午の方位・・・南

・未の方位・・・南南西微西

・未申の方位・・・南西

・申の方位・・・西南西微南

・酉の方位・・・西

・戌の方位・・・西北西微北

・戌亥の方位・・・西南

・亥の方位・・・北北西微西

 

 

 

自分が生まれたときの十二支や、今年がどの十二支なのかを気にする人は多いと思いますが、月や時刻、方位にも用いられていることがわかりましたね。

「丑寅の方角は鬼門だ」とか「丑三つ時は不吉な時間」とか、一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

日本の「子午線」は小学校のころに学んでいますよね。

兵庫県、京都府、和歌山県を訪れた際に日本標準時子午線の標識やモニュメントを見たという人もいらっしゃるかと思います。

あまり気にしなかっただけで、私たちの生活の中に十二支が取り入れられているのですね。

 

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