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「風が吹けば桶屋が儲かる」の意味と具体例 バタフライ効果との違いとは?



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「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを使ったことはありますか?

風が吹くことで桶屋が儲かる・・・どういう経緯でそうなるのか、ちょっと想像してみてください。

調べてみると「え、そんな経緯なの?!」と思うと同時に、「そんなこと可能かなぁ?」と不思議に思ってしまいます。

「風が吹けば桶屋が儲かる」の意味を知ると、その可能性が低いことがわかるかもしれません。

 


「風が吹けば桶屋が儲かる」の意味と由来とは?

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「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、ある事象が発生することにより、全く関係がないと思われる場所や物事に影響が及ぶことの例えです。

 

江戸時代の浮世草子(うきよぞうし・江戸時代前期~中期に生まれた小説の一種)である「世間学者気質(かたぎ)」に出てくるお話しが由来ですが、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の中に同じような話が登場しています。

 

「風が吹けば桶屋が儲かる」の具体例

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なぜ桶屋が儲かるかというと、以下のようなストーリーになっています。

 

・風が吹くことで土埃が立つ

・土埃が目に入って、失明する人が増える

・失明した人が三味線を買う(当時は失明した人の職業のひとつとされた)

・三味線を作るために猫の皮が必要なので、猫が乱獲される

・猫が減るのでネズミが増える

・ネズミが桶をかじる

・桶の需要が増えるので桶屋が儲かる

 

また、他にも「桶」は「棺桶」のことを指していて、風が吹くと火事になりやすくなるため、火事のせいで死者が多くなり棺桶がたくさん必要になるので儲かるという俗説もあります。

 

「桶屋が儲かる」ことと「風」には全く因果関係がないように思えますが、流れをちゃんと知ると「昔はそういうこともあったのかもしれない」と思ってしまいますよね。

 

「風が吹けば桶屋が儲かる」の使い方

桶屋が儲かるまでの流れは、とても可能性が低いので現在は「可能性が低い因果関係を無理やりつなげ、こじつけた理論や言いぐさ」に対し、用いられる場合が多いです。

例えば、可能性が低い出来事を期待する人や机上の空論を言っている人に対して「風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話をするなよ」と言ったり、因果関係を無理やりこじつけている人に対して「風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話でとても信じられないよ」というように使用します。

 


英語で何ていうの?

「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざと同じ意味の英語はないようですが、英訳すると以下のようになります。

●Any event can bring about an effect in an unexpected way.

●If the wind blows the bucket makers prosper.

 

似たようなものとして、「誰のためにもならない風は吹かない」という英語もあります。

●It's an ill wind that blows nobody any good.

 

バタフライエフェクト(バタフライ効果)とは?

「風が吹けば桶屋が儲かる」の類語としてバタフライエフェクトというものがあります。

バタフライエフェクトとは、アメリカの気象学者エドワード・ローレンツが提言したもので、「ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスにトルネードを起こす原因に繋がらないとは否定できない」という考え方で、「ほんの些細なことが徐々にとんでもなく大きな現象の引き金になる」というものです。

微少な初期条件の違いによって結果に大きな違いを生み出す現象や予測のつかないような複雑な現象を扱う「カオス理論」を象徴的に表現したものとして知られています。

 

「風が吹けば桶屋が儲かる」と「バタフライエフェクト」の違い

「風が吹けば桶屋が儲かる」は原因から結果までの経緯がはっきりしていおり論理的に説明可能であるのに対し、「バタフライエフェクト」は途中に予測のつかない複雑な要素が入るため、原因から結果までの因果関係を正確に把握することは不可能で論理的に説明できないという違いがあります。

 

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風が吹けば桶屋が儲かる仕組みは、とてもまわりくどくて「そんなことが本当にありえるの?」と思ってしまうものでしたね。

実際、土埃で失明してしまう人がどれくらいいたのでしょう。また、三味線を作るためにどれくらいの猫が乱獲されれば、ネズミが増えて困るほどになるか・・・などいろいろ考えていたら、桶屋が儲かる可能性はとても低いような気もしますが、思いもよらぬことが全く関係のなさそうなものに影響を及ぼすという考え方は不思議で面白いと思いませんか?

 

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