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「うなぎ」と「梅干し」食い合わせが悪いのはなぜ?危険な食べ合わせ一覧

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うなぎの蒲焼きと梅干しのイラスト

昔から、うなぎと梅干は一緒に食べてはダメと言われています。

どちらもご飯と一緒に食べるととってもおいしい食べ物ですが、なぜ一緒に食べてはいけないのでしょうか?

その理由をご紹介します。

また、うなぎと梅干の組み合わせ以外にも、一緒に食べてはいけないといわれている食い合わせをまとめてご紹介します!

 

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目次

「うなぎ」と「梅干し」食い合わせが悪いのはなぜ?

一緒に食べてはダメ、害があると信じられている食べ物の組み合わせを

「食い合わせ(くいあわせ)」

または

「食べ合わせ(たべあわせ)」

といいます。

 

食い合わせで有名なものに「うなぎと梅干」があります。

うなぎの脂っこさと梅干の強い酸味が刺激し合い消化不良を起こすといわれていました。

しかし、実際には消化不良を起こす医学的根拠はありません。

出典:農林水産省「aff(あふ)2016年7月号 特集2 鰻」

 

むしろ梅干しがうなぎの消化を助ける働きがあるといわれ、相性がいいそうです。

一緒に食べても問題がない組み合わせなのに、なぜ「うなぎと梅干は一緒に食べてはダメ」という迷信が生まれたのでしょうか?

この迷信が生まれた理由は、いくつか考えられています。

 

贅沢や食べ過ぎを戒めるため

うな重を前にした女性のイラスト

さっぱりした梅干しが、うなぎの消化を助けるので、一緒に食べることで食欲を増進し、高価なうなぎを食べすぎてしまうから、その戒めとして。

 

食中毒防止のため

梅干しは酸味がありすっぱいので、万が一うなぎが腐っていても気づかずに食べてしまうから。

 

栄養が無くなるため

うなぎの脂っぽさを梅干しがさっぱりさせることで、うなぎの栄養分が無くなるのではないかと心配したから。

 

銀杏(ぎんなん)と取り違えられたという説

江戸時代の儒学者・貝原益軒(かいばら えきけん)の『養生訓』に「銀杏(ぎんなん)」との食べ合わせが悪いという記載があり、いつの間にか「梅干し」と取り違えられたという説もある、と農林水産省のサイトで紹介されています。

出典:農林水産省「aff(あふ)2016年7月号 特集2 鰻」

 

実際に『養生訓』の巻第四「飲食下」を読むと、食い合わせを並べた一節に次のように書かれています。

同食(くいあわせ)の禁忌多し、其要(おも)なるをこヽに記す

○猪(ぶた)肉に、生薑(しょうが)、蕎麦(そば)、こすい、炊豆(いりまめ)、梅、牛肉、鹿(ろく)肉、鼈(すっぽん)、鶴、鶉(うずら)をいむ

(中略)

○蟹に柿、橘、棗(なつめ)○李子(すもも)に蜜を忌(いむ)○橙、橘に獺(かわうそ)肉○棗に葱(ひともじ)○枇杷(びわ)に熱麪○楊梅(やまもも)に生葱(ねぎ)○銀杏(ぎんなん)に鰻(うなぎ)

出典:中村学園大学 貝原益軒アーカイブ『養生訓』巻第四 飲食下

 

この一節に、うなぎと梅干しの組み合わせは出てきません

「梅」が出てくるのは「猪(ぶた)肉に……梅……をいむ」=猪(ぶた)肉と梅の一か所だけです。

なお『養生訓』では、「猪(ぶた)」は現在の豚のことを指し、イノシシは「野猪(やちょ)」と表現されています。

 

いつから言われるようになったの?

『養生訓』が書かれたのは正徳3年(1713年)ですが、そこに「うなぎと梅干し」は出てきません。

はっきりといつから言われ始めたかわかりませんが、明治の半ばにはすでに言われていたようです。

 

明治27年(1894年)に出版された『日用食物喰合心得』には、食い合わせの一覧の中に次のように書かれています。

「うなぎ=梅ぼし 命にかゝわる」

出典:岡野啓次郎 編『日用食物喰合心得』啓林堂、明治27年(1894年) 国立国会図書館デジタルコレクション

 

ところが、それから30年ほどあとには、これを迷信だと言った人がいます。

大正12年(1923年)の『住宅に就て』で、著者の伊藤安吉はこう書いています。

「私はいつぞや家人へ迷信の事を噺す序に、鰻に梅干をつけて食べて見せた」

出典:伊藤安吉『住宅に就て』有終会、大正12年(1923年) 国立国会図書館デジタルコレクション

 

100年前には、すでに迷信だと分かっていた人がいたということです。

 

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危険な食べ合わせ一覧

うなぎと梅干以外の危険といわれている食べ合わせとその理由を紹介します。

 

天ぷらとスイカ、天ぷらとカキ氷

天ぷらとスイカ

油の多い食べ物(天ぷら)と、水分の多い食べ物(スイカ・かき氷)を一緒に食べると胃液が薄まり消化不良を起こすことがあると言われています。

胃腸が弱い人や下痢をしやすい人は避けた方が良いようです。

 

カニと柿、カニとカキ氷、柿と蕎麦

カニとかき氷

いずれも体を冷やす食材で、一緒に食べると体が冷えてしまうと言われています。

冷え性の人は避けた方が良いでしょう。

なお、江戸時代の『養生訓』にも「○蟹に柿、橘、棗(なつめ)」と挙げられています。ただし理由までは書かれていません。

出典:中村学園大学 貝原益軒アーカイブ『養生訓』巻第四 飲食下

 

ところてんと生卵

ところてんと生卵

どちらも消化が悪く、消化に時間がかかるので胃腸に負担がかかってしまうと言われています。

 

スイカとビール

スイカとビール

どちらもほとんど水分で利尿作用があり、脱水症状に陥ったり、急性アルコール中毒を引き起こす可能性があると言われています。

 

酒とからし

酒とからし

どちらも血行を促し、炎症を助長するため、じんましんや湿疹などの炎症を悪化させる可能性があると言われています。

『養生訓』には「○酒後芥子及辛き物を食へば筋骨を緩くす」とあり、酒のあとに辛い物を食べると筋や骨がゆるむと書かれています。

出典:中村学園大学 貝原益軒アーカイブ『養生訓』巻第四 飲食下

 

酒とくるみ

酒とくるみ

どちらも血圧を上げる効果があるため、一緒に食べるとのぼせてしまうと言われています。

 

レバーとみょうが

レバーとみょうが

レバーは栄養豊富な食材ですが、みょうがの苦み成分がレバーの栄養分の吸収率を下げてしまうと言われています。

 

コーヒーとプルーン

コーヒーとプルーン

鉄分豊富なプルーンですが、コーヒーに含まれるタンニンが鉄分の吸収を妨げてしまうと言われています。

 

茄子と蕎麦

茄子と蕎麦

茄子(なす)と蕎麦(そば)はどちらも体を冷やす食べ物です。

温かい状態で食べれば体を冷やす効果は緩和されますので、体を冷やしたくない時は温かく食べられる調理法を選ぶと良いでしょう。

 

ほうれん草とゆで卵

ほうれん草とゆで卵

ほうれん草に含まれる鉄分と、ゆで卵に含まれる硫黄分が結合して体内への吸収を妨げてしまうと言われています。

 

ワカメとネギ

ワカメとネギ

あまり気にするほどのものではありませんが、ネギに含まれるリンが、ワカメに含まれるカルシウムの吸収を阻害してしまうと言われています。

別々に食べたほうが良さそうですね。

 

トマトときゅうり、大根と人参

トマトときゅうり

きゅうりや人参には、ビタミンCを酸化させる酵素(アスコルビナーゼ)が含まれています。

そのため昔から、トマトや大根と一緒に食べると酸化してビタミンCが失われると言われてきました。

ただし酸化したビタミンCは、体内で元の形に戻って同じように働くことがわかっています。

一緒に食べても問題はありません。

出典:厚生労働省eJIM「ビタミンC」

大根と人参

いかがでしたでしょうか?

うなぎと梅干しが、実は相性が良い食べ物だということがわかりましたね。

「昔の人はなんでそんな嘘をついたんだろう?」という疑問もありましたが、食べ過ぎなどを戒めるための迷信ということで納得ですね。

「うなぎと梅干し」は迷信でしたが、実際に体調を壊してしまう食い合わせもありますので、美味しいからと油断せず気を付けたいですね。

 

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