7月

【2023年】土用の丑の日はいつ?意味と由来とは?鰻(うなぎ)を食べるのはなぜ?

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土用の丑の日(どよううしのひ)と聞くと「ウナギを食べる日!」と、美味しそうなウナギを想像する人もいらっしゃるかもしれません。

毎年夏になると「土用の丑の日」が話題になり、ウナギを取り扱うお店では予約が始まったりしますが・・・なぜ、土用の丑の日にウナギを食べるのでしょう?

そもそも、土用の丑の日とは、どんな日なのでしょう?

土用の丑の日の意味や由来、2023年はいつなのかについて解説します。

 

 

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土用とは?

「 土用(どよう)」とは、雑節(ざっせつ)のひとつです。

雑節(ざっせつ)とは、一年間を24等分にした二十四節気だけでは十分に季節の変化を読み取れないので、二十四節気を補助するために日本独自で考えられた暦のことです。

関連:『雑節』の意味と読み方とは?2023年の雑節の日付一覧

関連:『二十四節気』の読み方と意味とは?その覚え方

 

五行思想(ごぎょうしそう・万物は木、火、土、金、水の五種類の元素からなるという自然哲学の思想)では、春=木、夏=火、秋=金、冬=水が割り当てられいます。

そして、季節の変わり目に土が割り当てられており、これを「土用」といいます。

 

土用の期間は春夏秋冬の年4回あります。

●立春(りっしゅん・2月4日ごろ)の直前の約18日間

●立夏(りっか・5月6日ごろ)の直前の約18日間

●立秋(りっしゅう・8月7日ごろ)の直前の約18日間

●立冬(りっとう・11月7日ごろ)の直前の約18日間

 

 


 
よって、2023年の春夏秋冬の土用の期間は以下のようになります。
土用期間
冬の土用1月17日(火)~2月3日(金)
春の土用4月17日(月)~5月5日(金)
夏の土用7月20日(木)~8月7日(月)
秋の土用10月21日(土)~11月7日(火)

土用の期間は土公神(どくじん・どこうじん・土を司る神様)が支配する時期で土の気が盛んになると考えられており、土を動かす作業を忌む(いむ・不吉なことを避ける)習慣がありました。

ただし、土用に入る前に着工して土用中も作業を続けることは問題ないとされ、土用の間日(まび・一般の仕事に支障が出るため設けられた日)には土公神が天上へ行き地上にいなくなるので土を動かしても良いそうです。

 

※詳しくは以下のリンク先を参考にしてください。

関連:【2023年】土用に土いじり、旅行、引越しはNG?間日、土用殺って何?

 

「丑の日」の意味とは?

「丑(うし)」は十二支のひとつです。

十二支とは、みなさんご存知の通り、『子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)』のことです。

私たちが知っている十二支(じゅうにし)は、年賀状や生まれ年などに用いられ、一年ごとに変わりますよね。

ですが、十二支は年だけでなく、月や日を表すために使用されることもあります。

 

日に当てはめる時は、1日目が「子の日」、2日目が「丑の日」・・・と続き、12日目が「亥の日」になり、12日間で一周し、13日目にはまた「子の日」に戻ります。

このように「丑の日」は12日ごとに巡ってくることがわかりますね。

 

関連:2023年の干支は卯(うさぎ)。干支の順番の由来と覚え方

 

土用の期間中に巡ってくる丑の日が「土用の丑の日」です。

春夏秋冬の土用はそれぞれ約18日間なので必ず一度は丑の日が巡ってきますが、巡りあわせによっては二度あることもあります。

そのような場合は、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。

 

  

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土用の丑の日の意味とは?2023年のはいつ?

「土用の丑の日」とは、土用の期間中に巡ってくる「丑の日」ことです。

 

2023年の土用の丑の日は以下のとおりです。


土用期間
冬の土用の丑の日1月19日(木)、31日(火)
春の土用の丑の日4月25日(火)
夏の土用の丑の日7月30日(日)
秋の土用の丑の日10月22日(日)、11月3日(金)

「土用の丑の日」と聞くと、夏を思い出してしまいますが、春夏秋冬すべてにあることがわかりますね。

 

そして、私たちがつい「ウナギを食べる日!」と思ってしまう「夏の土用の丑の日」は、2023年は7月30日(日)になりますね。

 

ウナギを食べるようになった由来とは?

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夏の土用の丑の日は、ウナギを食べる日ということで注目されていますが、なぜウナギを食べるようになったのでしょうか?

諸説あるようですが有力な説は、平賀源内(ひらがげんない・発明家、蘭学者1728年~1780年)が決めたという話です。

 

江戸時代に、ウナギが売れなくて困っていたウナギ屋が平賀源内に相談したそうです。

源内は「丑の日にちなんで『う』から始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があったことを思い出し、「本日、丑の日という張り紙を店に貼りなさい」とアドバイスしたところ、その張り紙の効果でウナギ屋は大繁盛になったそうです。

 

※以下リンク先では春夏秋冬の土用の食べ物を紹介しています。是非ご覧くださいね。

関連:2023年春夏秋冬の土用の食べ物とは?何を食べればいいの?

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土用の丑の日は、夏だけではなかったのですね。

春夏秋冬それぞれに土用の丑の日はありますが、一般的に「土用の丑の日」というと、夏にウナギを食べる習慣のある日のことを指すようです。

ちなみに、ウナギの旬は冬なのだそうですよ。

夏は旬ではないので売れない・・・売れないけど売りたい・・・そういう想いもあって、昔の人は土用の丑の日にウナギを食べる習慣を作り上げたのかもしれませんね。

 

関連:【2023年】土用に土いじり、旅行、引越しはNG?間日、土用殺って何?

 

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