日本にはいろいろな季節の表し方があります。
一年間を24等分した「二十四節気」や、季節の節目である「五節句」がありますが、それ以外に「雑節(ざっせつ)」がというものがあります。
今回は雑節とはどのようものなのか調べてみました。
2023年の雑節の日付一覧も載せておきますね。
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雑節の意味と読み方
雑節の読み方は「ざっせつ」です。
雑節とは、二十四節気や五節句のほかに季節の移り変わりをより適確につかむために設けられた特別な暦日(れきじつ・こよみで定められた日)です。

二十四節気は中国から伝わってきましたが、農業に従事する人は二十四節気だけでは十分に季節の変化を読み取れないのでそれを補助するために日本独自で考えられたのが雑節です。
雑節は以下のとおりです。
節分
読み方は「せつぶん」です。
「季節を分ける」という意味があり、本来は春夏秋冬すべてに節分がありましたが、現在は春の節分だけを指しています。
日付:毎年2月3日ごろ
リンク:【2023年】節分はいつ?由来や意味とは?柊鰯って何?恵方巻きを食べる理由
彼岸
読み方は「ひがん」です。
先祖の供養や墓参りを行う習慣があり、この日を含めて7日間が「彼岸の期間」になります。
日付:毎年3月20日ごろ、9月23日ごろ
リンク:「お彼岸」2023年はいつ?意味とお盆との違いについて
社日
読み方は「しゃにち」です。
生まれた土地の産土神(うぶすながみ・その人が生まれた土地の守護神)を参拝する習慣があり、一年に2回あり、春分・秋分に最も近い戊(つちのえ)の日です。
日付:3月中旬ごろ、9月下旬ごろ
八十八夜
読み方は「はちじゅうはちや」です。
一番茶を摘む季節で、立春(りっしゅん・2月4日ごろ)から88日目にあたります。
日付:毎年5月1日ごろ
リンク:【2023年】八十八夜の意味とは?なぜ夜?八十八夜のお茶が縁起物である理由
入梅
読み方は「にゅうばい」です。
暦の上での梅雨入りです。
日付:毎年6月11日ごろ
半夏生
読み方は「はんげしょう」です。
梅雨明け間近・梅雨明けすぐの頃の時期を指し、米を作る農家にとって大切な節目の日とされ、半夏生より後はたとえ作業が遅れていたとしても、田植えをしないとされています。
日付:毎年7月2日ごろ
リンク:「半夏生」とは?2023年はいつ?「タコ」「鯖」「うどん」を食べるのはなぜ?
土用
読み方は「どよう」です。
立春、立夏、立秋、立冬までの約18日間のことです。
日付:
1月17日ごろ~2月4日ごろ
4月17日ごろ~5月5日ごろ
7月20日ごろか~8月7日ごろ
10月20日ごろ~11月7日ごろ
リンク:【2023年】土用の丑の日はいつ?意味と由来とは?鰻(うなぎ)を食べるのはなぜ?
二百十日(にひゃくとおか)
読み方は「にひゃくとおか」です。
嵐が襲来する時期として恐れられており、立春から210日目にあたります。
日付:毎年9月1日ごろ
リンク:「二百十日」「二百二十日」の読み方と意味とは?2023年はいつ?
二百二十日(にひゃくはつか)
読み方は「にひゃくはつか」です。
二百十日と同じく、嵐が襲来する時期として恐れられており、立春から220日目にあたります。
毎年9月11日ごろ
リンク:「二百十日」「二百二十日」の読み方と意味とは?2023年はいつ?
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2023年 雑節の日付一覧
2023年の雑節の日付は以下のとおりです。
雑説 | 日付 |
節分 | 2月3日(金) |
彼岸 | 春のお彼岸 3月18日(土)~3月24日(金) 秋のお彼岸 9月20日(水)~9月26日(火) |
社日 | 3月21日(火)、9月27日(水) |
八十八夜 | 5月2日(火) |
入梅 | 6月11日(日) |
半夏生 | 7月2日(日) |
土用 | 冬の土用 1月17日(火)~2月3日(金) 春の土用 4月17日(月)~5月5日(金) 夏の土用 7月20日(木)~8月7日(月) 秋の土用 10月21日(土)~11月7日(火) |
二百十日 | 9月1日(金) |
二百二十日 | 9月11日(月) |

雑節は、日本独自の季節を表し方あることがわかりましたね。
土用は、夏に「土用の丑の日にウナギを食べる」という風習があるので、夏だけに訪れるものだと思っていましたが、春夏秋冬それぞれにあるのですね。
ですが、ウナギを食べるのは夏の土用丑の日に夏負けしないよう『う』から始まる食べ物を食べるという風習なので夏にしかないんですよ。
関連:【2023年】土用の丑の日はいつ?意味と由来とは?鰻(うなぎ)を食べるのはなぜ?
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