3月 9月 食文化

お彼岸の意味とは?何をするの?お供えの「おはぎ」と「ぼたもち」の違い

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日本の祝日の中には、季節の節目をあらわす「春分の日」「秋分の日」があります。

その「春分の日」「秋分の日」の時期に訪れるのが「お彼岸」なのですが、どんな意味があり、何をするのかご存知でしょうか?

今回は、お彼岸について調べてみたいと思います。

 

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春分の日ってどんな日

春分の読み方は「しゅんぶん」です。

春分の日は、昭和23年に「国民の祝日に関する法律」によって「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として制定された祝日です。

 

日本では暦の上で季節の区分をする手法として「二十四節気」というものが使われています。

一年を季節ごとに24等分したもので、その節目にはそれぞれに季節を表す名前がついています。

2月4日頃の「立春」を起点に24分割されています。

 


 

太陰暦を使用していた時代、月の満ち欠けだけを考慮した暦だと季節との間にずれが生じるため、実際の季節を表すために考え出されたのが二十四節気です。

元々は中国で使われていた季節の区分法ですが、日本では江戸時代ごろに暦に取り入れられました。

 

春分は、二十四節気でいうと立春から始まる季節の節目の4番目の節目です。

太陽が真東から昇って真西へ沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。

太陽の通り道である黄道と天の赤道の交点「春分点」を通過した日の事をいい、その日付は年によって違います。

3月20日か3月21日のいずれか1日が春分の日となります。


 

関連:『二十四節気』の読み方と意味とは?その覚え方

関連:「春分の日」2022年はいつ?その意味と食べ物について

 

秋分の日ってどんな日

秋分の読み方は「しゅうぶん」です。

秋分の日は、昭和23年に「国民の祝日に関する法律」によって「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨として制定された祝日です。

 

秋分は、二十四節気でいうと立春から始まる季節の節目の16番目の節目です。

春分同様、太陽が真東から昇って真西へ沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。

 

太陽の通り道、黄道と天の赤道の交点「秋分点」を通過した日の事をいい、日付は年によって違います。

9月22日から23日ごろのいずれか1日になります。

 

関連:「秋分の日」2022年はいつ?由来と意味とは?食べ物とやることは?秋分の日一覧

 

お彼岸って何?

彼岸花-1

「彼岸」という言葉には色々な意味がありますが、川の向こう側を表し、この世に対してのあの世を意味する言葉としても使われています。

時期でいうと、春分・秋分の日を中日(ちゅうにち・真ん中の日)とし、前後3日間をあわせた7日間を彼岸といい、それぞれ、春の彼岸・秋の彼岸といいます。

彼岸の最初の日を「彼岸入り(ひがんいり)または 彼岸の入り(ひがんのいり)」、最後の日を「彼岸明け(ひがんあけ)または 彼岸の明け(ひがんのあけ)」と呼びます。

 
1日目彼岸入り・彼岸の入り
2日目
3日目
4日目春分の日・秋分の日(中日)
5日目
6日目
7日目彼岸明け・彼岸の明け
 

「彼岸」は日本独自に作られた仏教の行事の一つです。

仏教では、今私たちがいる煩悩や迷いに満ちた世界を「此岸(しがん)」といいます。

この此岸にある者が六波羅蜜(ろくはらみつ・菩薩になるための方法)の修行をすることで煩悩や悩みの海を渡って辿り着く悟りの世界を「彼岸(ひがん)」といいます。

お彼岸は、極楽浄土に想いを馳せ、より彼岸に近づけるよう修行をする期間といわれています。

 

ohakamairi
 

また、彼岸は西、此岸は東にあり、秋分と春分は太陽が真東から昇って真西へ沈むことから、彼岸(極楽浄土・あの世)と此岸(この世)が通じやすくなると考えられ、先祖供養をするようになったそうです。

 

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『おはぎ』と『ぼたもち』

お彼岸のお供え物する食べ物として「おはぎ」「ぼたもち」があります。

これらはもち米をあんこで包んで作られたものですが、この二つにはどのような違いがあるのでしょうか?

実はこの二つ、呼び名が違うだけで基本的には同じものです。

なぜ呼び名が違うのかと言うと、それぞれの季節に咲く花に合わせて呼び名が変えているからです。



牡丹

牡丹


春は「牡丹」の花が咲く時期なので牡丹餅(ぼたもち)と呼びます。

秋は「萩」の花が咲く時期なのでお萩(おはぎ)と呼びます。

 

一般的に「ぼたもち」は牡丹の花を模して大きく丸い形に作り、「おはぎ」は萩の花を模して小さめの楕円形に作ります。



萩


また、「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」は粒あんで作るのが一般的です。

あんこが違う理由は、小豆(あずき)の収穫時期が秋だからです。

現在は保存技術の向上や品種改良によって、一年を通じておいしい小豆を食べることができますが、昔は違いました。「ぼたもち」は、秋に収穫した小豆を春まで貯蔵して作りました。

そのため、貯蔵した小豆の皮が硬くなってしまうので、皮を取り除いたこしあんにして食べていたのです。

 

「おはぎ」は、秋に収穫ばかりの小豆で作りました。

収穫したての小豆は香が良く、皮も柔らかいので粒あんにして食べたのです。

 

その名残りで、現在もそのように作ります。

 

『夜船』と『北窓』

春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」ですが、夏や冬は別の呼び方があるのでしょうか?

実はあるのです。

 

夏は「夜船(よふね)」、冬は「北窓(きたまど)」と呼びます。

まず、「夜船」という名前ですが、原料のもち米を杵と臼を使って餅搗き(もちつき)をして作るのではなく、すりこぎでもち米を潰して作ることが由来となっています。

餅搗きをしないので「ぺったんぺったん」という音がせず、近所の人にはいつ餅を搗いたのかわからないことから「搗き(つき)知らず」→「着き知らず」となりました。

そして、「夜は船がいつ着いたかわからない」ことから言葉遊びで「夜船」となったそうです。

 

「北窓」の名前も「夜船」と同じように「搗き知らず」から来ており、「搗き知らず」→「月知らず」となりました。

そして、「北の窓からは月が見えない」ことから言葉遊びで「北窓」となったそうです。

 


 

お彼岸になぜ「おはぎ」や「ぼたもち」を作るのかと言うと、小豆(あずき)の赤い色には災難から身を守る効果があるといわれているからです。

邪気を払うという信仰と、先祖供養が結びつき、江戸時代に庶民の間で始まった習慣と考えられています。

基本的に同じ食べ物ですが、春夏秋冬それぞれの呼び方があるのは面白いと思いませんか?

ここにも、日本人の四季を大切にする気持ちが表れていますね。

 

関連:「お彼岸」2022年はいつ?意味とお盆との違いについて

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