2月 3月

「二の午」「三の午」の意味と読み方は?2023年はいつ?

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私たちは普段、数字の書かれたカレンダーを使っていますが、年賀状や生まれ年などで使うことのある十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を使って日付を表すことがあります。

例えば、うなぎを食べる日として有名な「土用の丑の日」には「丑(うし)」が使われていますね。

「二の午」「三の午」には「午(うま)」が使われていますが一体どのような日なのでしょう?

今回は「二の午」「三の午」についてわかりやすく解説します。

 

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「二の午」「三の午」の意味と読み方は?

 読み方は「二の午(にのうま)」「三の午(さんのうま)」です。

 

二、三という順番がついているので、当然ですが、最初(一番目)もあり、それは「初午(はつうま)」といいます。

初午とは、2月最初の午の日のことをいいます。

 

「午」は十二支(じゅうにし)ひとつです。

十二支は、

・子(ね)
・丑(うし)
・寅(とら)
・卯(う)
・辰(たつ)
・巳(み)
・午(うま)
・未(ひつじ)
・申(さる)
・酉(とり)
・戌(いぬ)
・亥(い)

のことですが、昔は日付を表すためにこれら十二支を使っていました。

1日目が「子の日」、2日目が「丑の日」・・・と続き、7日目が「午の日」、12日目が「亥の日」になり、12日間で一巡し、13日目にはまた「子」の日に戻ります。

 

そして、2月最初の午の日のことを「初午」というのです。

 

午の日は十二支に基づいているため、12日後に必ず巡ってきます。

そのため、2月中に2回目、3回目の午の日が巡ってくることがあるのです。

 

この場合、2回目の午の日を「二の午」、3回目の午の日を「三の午」と呼びます。

日の巡りによっては、三の午がない年もあります。

 

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初午の日は711年に京都の伏見稲荷大社に祀られている、五穀をつかさどる農業神の宇迦之御魂(うかのみたま)が、伊奈利山(いなりやま・京都市東山連峰)に降臨された日といわれています。

降臨された日に「初午祭(はつうまさい)」を行い、伏見稲荷大社に「初午詣(はつうまもうで)」をするようになりました。

その後、農村では「五穀豊穣を願うお祭り」を行い、街中では商家が「商売繁盛を願うお祭り」を行う日になりました。

 

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昔は立春(りっしゅん・2月4日頃)が一年の始まりとされており、初午はその年最初の午の日を指していました。

そのころは旧暦なので、現在の新暦(太陽暦)に当てはめると2月下旬から4月上旬ごろに当たり、農作業を始める目安ともなっていたそうです。

そのため、現在でも旧暦で初午、二の午、三の午のお祭りを行う神社や地域もあります。

 

 

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2023年の「二の午」「三の午」はいつ?

 2023年の初午は2月5日(日)、二の午は2月17(金)、三の午はありません。

旧暦でお祭りを行う神社、地域では、初午は3月1日(水)、二の午は3月13日(月)、三の午は3月25日(土)になりますので、参加する前にチェックしてくださいね。

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初午だけではなく、二の午、三の午の日にも、お祭りを行う神社や地域があることがわかりましたね。

新暦で行うところも、旧暦で行うところも、稲荷神社が多くの人でにぎわうのでしょう。

神社や地域によっては、数日間にわたってお祭りを行うこともあるようです。

参拝はもちろん、立ち並ぶ露天や、にぎやかな雰囲気を楽しむのもいいですね。

 

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