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お茶漬けの意味と定義とは?お茶漬けに入れるのはお茶とお湯どちら?

      2019/05/05

「ちょっとお腹がすいたから、お茶漬けでも食べようかな!」とか、「時間がないから、お茶漬けでささっと済ませよう!」とか、普段からお茶漬けを召し上がっている人は多いのではないでしょうか?

この時、みなさんはお茶とお湯のどちらを使いますか?

「お茶漬け」の意味や定義はなんなのでしょうか?

今回は「お茶漬け」について調べてみました!


お茶漬けの意味や定義とは?

お茶漬けの意味は「ご飯にお茶をかけたもの」です。

「お茶漬け」は、本来はご飯にお茶をかけたものを指しており、お茶は、煎茶や番茶、ほうじ茶、抹茶など、日本茶を指すことが一般的です。

お茶をご飯にかけるようになったのは江戸時代(1603年~1868年)になってからです。番茶や煎茶が一般に普及し、ご飯に熱いお茶をかけて食べたことから「お茶漬け」と呼ばれるようになったそうです。

 


 

しかし、現在は白湯をかけた「湯漬け」や、出汁、スープ、烏龍茶などをかけた場合も「お茶漬け」と呼び、夏は冷やしたお茶や水をかける場合もあります。

冷やしたお茶や水をかける場合は「冷やし茶漬け」と呼びます。

インスタント茶漬けも様々な種類が販売されており、地域の特産品などを使った「地域限定茶漬け」なども人気になっておいます。

 

関連:お茶(緑茶・煎茶・番茶・玉露・ほうじ茶・抹茶)の種類の違いと意味とは?


お茶漬けの歴史とは?

お茶漬けがいつごろから食べられるようになったのか、定かではありません。

縄文時代(紀元前14000年ごろ~紀元前4世紀ごろ)の終わりごろから弥生時代(紀元前4世紀ごろ~3世紀ごろ)にかけて日本で稲作が始まったとされ、稲作の始まりとともに、ご飯にお湯または水をかけて食べることはあったのではないかと考えられています。

 

記録として残っているのは、平安時代(794年~1185年)になってからで、「源氏物語」や「枕草子」、「今昔物語」などの文学作品や文献に「湯漬け」「水飯(すいはん)」が登場します。

「湯漬け」はご飯にお湯をかけたもの、「水飯」は米飯に水をかけたもので、お茶漬けのルーツとされています。

このころのご飯は、現在のように炊いた後に保温する技術がなかったため、時間の経過とともにどんどん冷えてしまい、乾燥していました。

そのような状態でも美味しく食べる方法として、お湯や水をかけるようになったと考えられています。

 

江戸時代(1603年~1868年)なると、商家などの使用人は仕事の合間に食事をしており、短い食事時間で早く済ませるためにお茶漬けを食べるようになりました。

食事の内容も質素なもので、使用人にとって唯一のおかずになるのが漬物だったため、ご飯にお茶や水をかけ、そこに漬物を乗せて食べていたそうです。

お茶漬けを提供する「茶漬屋」というお店も登場し、手軽に早く食事ができるとして庶民の間で広く親しまれました。

江戸時代後期になると、厳選した水でお茶を淹れてお茶漬けにしたり、漬物のほかに魚、佃煮、梅干しなどを具にするお店も登場したそうです。

 

昭和27年(1952年)に永谷園が、インスタント茶漬けの「お茶づけ海苔」を発売します。

乾燥させた具と出汁やお茶の粉末を混ぜたものが小袋に入っており、ご飯にかけてお湯をそそげばそのままお茶漬けとして食べることができる製品です。

現在は永谷園のほかにもマルハニチロや丸美屋食品などもインスタント茶漬けを販売しており、梅や鮭、たらこ、わさびなどいろいろな具の種類があります。

 


お茶漬けに入れるのはお茶とお湯どちら?


 

インスタント茶漬けの場合は出汁やお茶の粉末がすでに入っていますし、袋には「お湯をかける」と食べ方の説明がありますので、本来であればお湯をかけるだけで良いのですが、お茶をかけて食べる人もいます。

お店でお茶漬けを食べる時は、お茶やお湯でではなくお店のこだわりで出汁をかけることもあります。

自分で作るときは、番茶や煎茶のほかに、昆布茶や抹茶などをかける人もいるそうです。

食べ方の好みは人それぞれですから、「お湯とお茶、好きな方をかければ良い」ということで作り方に決まりはありません。


お茶漬けの日とは?

5月17日は「お茶漬けの日」です。

インスタント茶漬けの「お茶漬け海苔」が60周年を迎えた記念に、平成24年(2012年)に永谷園が制定しました。

「お茶漬けの日」は煎茶の製法を発明した永谷宗七郎(宗円)(ながたにそうしちろう(そうえん)・1681年~1778年)の命日で、その偉業をたたえて命日である5月17日に制定しました。

永谷園の創業者である永谷嘉男(ながたによしお)は永谷宗円の子孫です。


お茶漬けは英語で何て言う?

お茶漬けは英語圏にはありませんので、単語などはなく、以下のように説明することになります。

・boiled rice with tea (お茶とご飯)

・boiled rice soaked with tea (お茶で浸したご飯)

 

 

お茶漬けは、急いでいる時や手軽に食べたい時以外にも、体調が悪い時にも食べることができます。

特に、二日酔いや食欲が無い時にもサラサラと食べることができますので、インスタント茶漬けは常備しておくと便利ですよ。

暑い夏には、水や氷水をかけて食べる地域もありますし、「お茶漬けの作り方はこうしないといけない」というものではありませんので、自分好みのお茶漬けをみつけるのも良いかもしれませんね。

 

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