お手玉の歴史と遊び方!どこで買える?お手玉の作り方

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お手玉は、古くから親しまれてきた日本の伝統的な遊びです。

お手玉を空に放っては受け取る動作を繰り返し、その回数を数えたり、歌に合わせて投げたりして遊んだ経験のある方も多いでしょう。

今回は、お手玉の歴史や遊び方を紹介し、さらに購入できる場所や手作りの方法についてもご紹介します。

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目次

お手玉とは?

読み方は「おてだま」です。

地域によって

  • 「おじゃみ」
  • 「じゅずだま」
  • 「いしなご」

などの呼び方があります。

片手に収まる程度の小さな布袋に中身を入れ、布を縫い合わせたおもちゃです。

中身は、小豆、大豆、米、貝殻、お茶の実、ビーズ、手芸用ペレット(小さな粒状をしています)などさまざまです。

 

お手玉の歴史とは?

お手玉の起源は不明です。

有力な説は、紀元前5世紀ごろにさかのぼります。

現在のトルコ・リディア地方で生まれた「アストラガリ(拾い技)」と呼ばれる遊びが、その始まりだといわれています。

当時は親指ほどの大きさの羊のかかとの骨などを使い、上に投げたり拾ったりして遊んでいたようです。

この遊びはその後、ギリシャやインド、中国へと広まり、アジア地域では羊の骨の代わりに小石を使うようになりました。

やがて世界各地に伝わり、使う道具や遊び方に違いはあるものの、同じような遊びが今もさまざまな国で親しまれています。

 

日本には奈良時代(710年~794年)に中国から伝わったとされ、当時は小石や水晶などを使い「石名取玉(いしなとりだま)」と呼ばれていました。

江戸時代(1603年~1868年)になると、布袋に豆や穀物を詰めて縫い合わせた現在のようなお手玉が作られるようになりました。

名前の由来は「手の中で玉を自由に操る」という意味から「お手玉」と呼ばれるようになったという説が有力です。

 

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お手玉の遊び方

 お手玉の遊び方の基本は、「投げ技」と「拾い技」の2つです。

 

●「投げ技」

お手玉を空に放って、落ちてきたところを受け取ります。

 

 

●「拾い技」

いくつかのお手玉を床にばらまき、1つを投げ上げている間に床にあるお手玉を拾います。

 

これら基本の2つの遊び方がアレンジされ、地域や年代によってさまざまな遊び方があります。

 代表的な遊び方をご紹介します。

 

お手玉を2つ使う「投げ技」

※ここでは、利き手を「右手」とします。

  1. 右手、左手、それぞれにお手玉を1つ持つ
  2. 右手のお手玉を空に放り上げる
  3. 落ちてくる前に左手のお手玉を右手に持ち替える
  4. 落ちてきたお手玉を左手で受け取る
  5. 右手のお手玉を空に放り投げる
  6. 繰り返し

 

お手玉を3つ使う「投げ技」

※ここでは、利き手を「右手」とします。

  1. 右手に2つ、左手に1つお手玉を持つ
  2. 右手の1つを空に放り上げる
  3. 落ちてくる直前に右手のもう1つを空に放り上げる
  4. 左手のお手玉を右手に持ち替える
  5. 最初に放り上げたお手玉を左手で受け取る
  6. 右手のお手玉を空に放り上げる
  7. 繰り返し

「投げ技」は、お手玉を落とさずに何回繰り返すことができるか数えたり、スピードアップしたり、歌のリズムに合わせるなどの遊び方ができます。

 以下、どちらの手か全て入れてください。

 

お手玉を複数使う「拾い技」

一人で遊ぶ場合

※ここでは、利き手を「右手」、お手玉を6つ使うこととします。

  1. 5つのお手玉を床(テーブルでも良い)にばらまく
  2. 右手に1つお手玉を持つ(このお手玉を「親玉」と呼ぶ)
  3. 親玉を空に放り上げる
  4. 床のお手玉を右手で1つ拾って、さらに右手で親玉を受け取る
  5. 右手に2つ持っている状態になる
  6. 親玉だけを空に放り上げる
  7. 床のお手玉を右手で1つ拾って、さらに右手で親玉を受け取る
  8. 右手に3つ持っている状態になる
  9. 右手に5つ拾うまで繰り返す

 

複数人で遊ぶ場合

 「拾い技」は、勝敗を決める遊び方と、勝敗を決めない遊び方があります。

 

●勝敗を決める遊び方

たくさんのお手玉を床にばらまき、「1つ拾う」「3つ拾う」など最初に決めておきます。

一人1つずつ親玉を持ち、同時に空に放り上げ、決めた数のお手玉を右手で拾い、右手で親玉を受け取ります。

決められた数のお手玉を拾えなかったり、親玉を受け取れなかったりすると失敗となります。

最後まで残っていた人(多くお手玉を持っている人)が勝ちです。

 

●勝敗を決めない遊び方

たくさんのお手玉を床にばらまき、「1つ拾う」「3つ拾う」など最初に決めておきます。

一人1つずつ親玉を持ち、同時に空に放り上げ、決めた数のお手玉を右手で拾い、右手で親玉を受け取ります。

決められた数のお手玉を拾えなかったり、親玉を受け取れなかったりすると失敗となります。

誰かが失敗した場合、同じ数をもう一度全員でチャレンジします。

 

これらは、基本的に右手だけを使って遊びますが、参加者の体力や年齢などに応じて両手を使えるようにするとか、二人一組になって一人が投げて一人が床のお手玉を拾うなど、アレンジすることができます。

 

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歌に合わせるお手玉

お手玉の遊び方の基本である「投げ技」と「拾い技」のほかにも、いろいろな遊び方がありますが、特に有名なのは歌に合わせる遊び方です。

代表的なのは「あんたがたどこさ」という歌に合わせるお手玉です。

歌詞は以下の通りです。

あんたがたどこさ 肥後(ひご)さ 肥後どこさ

熊本さ 熊本どこさ 船場(せんば)さ

船場山(せんばやま)にはたぬきがおってさ

それを漁師が鉄砲で撃ってさ

煮てさ 焼いてさ 食ってさ

それを木の葉でちょいとかぶせ

「あんたがたどこさ」の歌詞全文とその意味とは?実は怖い歌だった?

「あんたがたどこさ」に合わせるお手玉の遊び方をいくつかご紹介します。

 

1つのお手玉を使って利き手だけで遊ぶ

  1.  1つのお手玉を持つ
  2. 「あんた」で手の平から放り上げ手の平で受け取る
  3. 「がた」で手の平から放り上げ手の甲で受け取る
  4. 「どこ」で手の甲から放り上げる
  5. 「さ」でお手玉を上から掴む
  6. 「ひご」で手の平から放り上げる
  7. 「さ」でお手玉を上から掴む
  8. 「ひご」で手の平から放り上げ手の甲で受け取る
  9. 「どこ」で手の甲から放り上げる
  10. 「さ」でお手玉を上から掴む
  11. 以下「さ」の一拍前だけ手の甲で受け取り、「さ」でお手玉を上から掴むことを繰り返す

 

2つのお手玉を使って両手で遊ぶ

※ここでは、利き手を「右手」とします。

  1. 右手、左手、それぞれにお手玉を1つ持つ
  2. 「あんた」で右手のお手玉を空に放り上げ、左手のお手玉を右手に持ち替える
  3. 「がた」「どこ」「さ」まで繰り返す
  4. 「ひご」「さ」は左手のお手玉を空に放り上げ、右手のお手玉を右手に持ち替える
  5. 「ひご」「どこ」「さ」で右手のお手玉を空に放り上げ、左手のお手玉を右手に持ち替える
  6. 「さ」の後に左右が逆になることを繰り返す

 

複数人で遊ぶ

  1. 一人1つずつ右手にお手玉を持つ
  2. 隣の人と手が届く距離で円になる
  3. 「あんた」「がた」「どこ」でお手玉を空に放り上げ、手の平で受け取る
  4. 「さ」で右隣の人の左手にお手玉を渡す
  5. すぐに左手のお手玉を右手に持ち替える
  6. 以下「さ」で右隣に渡すことを繰り返す

お手玉はどこで買える?

 お手玉は、以下の場所で買うことができます。

  • ネットショップ
  • 手芸店
  • おもちゃ屋
  • 100円均一のお店
  • お土産屋

など

お手玉の作り方

 お手玉の作り方はいろいろありますが、代表的な作り方をご紹介します。

いずれの材料も100円均一で揃いますし、ご自宅にあるハギレなどで作ることができます。

 

代表的な作り方

材料

  • 中身(ビーズや手芸用ペレットなど)
  • 4枚の布(同じ柄でも違う柄でもお好みで)

 

作り方

  1. 4枚の布を縫い合わせて袋状にする
  2. 中身を入れる
  3. 口を閉じて縫う
  4. 完成

 ※縫い合わせるのではなく、手芸用ボンドを使っても作ることができます。

 

縫わないで作る簡単な方法

 材料

  • 中身(ビーズや手芸用ペレットなど)
  • 子供用靴下

 

作り方

  • 靴下に中身を入れる
  • 靴下の口を結ぶ
  • 完成

 

お手玉の日

毎年9月22日はお手玉の日です。

「日本のお手玉の会」が制定しました。

1992年のこの日に「第1回全国お手玉遊び大会」が開かれたことを記念し制定されました。

お手玉遊びの魅力をPRするための日となっています。

お手玉についてご紹介しました。

日本だけの遊びかと思っていた人も多いかもしれませんが、実は世界中で遊ばれているものなのです。

日本のお手玉は主に布製ですが、世界には竹で編んだボールや、木のボールなどもあります。

日本に来る外国人観光客には、和柄のお手玉が人気があるそうですよ。

みなさんも、海外旅行をした際はその土地のお手玉をお土産にしてみてはいかがでしょうか?

 

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