【2024年】春の高山祭「山王祭」はいつ?祭屋台、からくり奉納とは?

  • URLをコピーしました!

岐阜県高山市では、毎年春に「山王祭」というお祭りが開催されます。

高山市に春を告げるお祭といわれていますが、どのようなお祭りなのでしょうか?

平成28年(2016年)ユネスコ無形文化遺産にも登録されたことで、これまで知らなかったけれど興味を持った!という人も増えているようです。

今回は、2024年の山王祭はいつなのか、祭屋台やからくり奉納についてご説明します!

スポンサーリンク

目次

山王祭とは?

山王祭の読み方は「さんのうまつり」です。

 

「山王祭」は、岐阜県高山市の日枝(ひえ)神社で春に開催されるお祭です。

日枝神社は別名「飛騨山王宮日枝神社」といい、昔から「山王さま」や「山王権現」と呼ばれ人々に親しまれています。

日枝神社

日枝神社

また、同じく高山市の桜山八幡宮で秋に開催される「八幡祭(はちまんまつり)」と合わせて「高山祭(たかやままつり)」と呼ばれています。

そのため、「山王祭」を春の高山祭、「八幡祭」を秋の高山祭と呼ぶこともあります。

 

山王祭は、日枝神社の例大祭(れいたいさい・毎年決まった日に行われる、その神社にとって最も重要な祭祀のこと)です。

 

江戸時代初期の1692年に「40年前から3年ごとに行われている」という記録が残っていることから、1652年にはすでに行われていたと考えられています。

 

関連:神社・神宮・大社・八幡宮・天満宮・東照宮・権現・稲荷・明神の意味と違いとは?

 

祭屋台とは?

山王祭では12台の「祭屋台(まつりやたい・屋台と略すこともある)」と呼ばれる山車(だし・祭礼の際、引いたり担いだりするものの総称)が豪華絢爛な姿を披露します。

夜になると祭屋台がそれぞれ100個に及ぶ提灯を灯して町をゆっくりと巡り、昼間とは違った表情を見せてくれる「夜祭」があります。

地域ごとに祭屋台があり、それぞれ名前がついています。

 

山王祭の祭屋台と地域は以下の12台です。

1.神楽台(かぐらたい)上一之町上組

侍烏帽子(さむらいえぼし・男性がかぶる帽子)・素襖(すおう・和装礼服)姿の楽人(がくにん・雅楽を演奏する人)を5人乗せ、獅子舞とともにすべての祭屋台の先頭を行きます。

 

2.三番叟(さんばそう)上一之町中組

からくり奉納をする祭屋台で、神楽台の次を行くことが慣例となっています。

 

※これ以降の祭屋台の屋台曳行(えいこう)順は、くじ引きで決められます。

 

3.麒麟台(きりんたい)上一之町下組

屋根飾りに一対の麒麟があり、豪華絢爛な祭屋台です。

 

4.石橋台(しゃっきょうたい)上二之町上組、下神明町西組

美女が踊っているうちに獅子に変身するというからくり奉納をする祭屋台です。

 

5.五台山(ごだいさん)上二之町中町

朱塗りの格子や獅子牡丹の刺繍が特徴です。

 

6.鳳凰台(ほうおうたい)上二之町下組

屋根に鳳凰が載っている祭屋台はほかにもありますが、柱に鳳凰が装飾されているのはこの祭屋台だけです。

 

7.恵比須台(えびすたい)上三之町上組

祭屋台全体に多くの彫刻が施されており、目を見張る美しさです。

 

8.龍神台(りゅうじんたい)上三之町中組

壷から龍神が出て舞うというからくり奉納をする祭屋台です。

 

9.崑崗台(こんこうたい)片原町

屋根に大きな宝珠を載せているのが特長で、からくり人形のようなものもありますが、人形は動かせません。

 

10.琴高台(きんこうたい)本町1丁目

鯉や龍の装飾で埋め尽くされた祭屋台です。

 

11.大国台(だいこくたい)上川原町

屋台曳行順は毎年くじによって決まりますが、大国台の順位が早ければその年は米の価格が高く、遅ければ安いという言い伝えがあります。

 

12.青龍台(せいりゅうたい)川原町

装飾は控えめですが、祭屋台の構造がほかとは異なり、天守閣のような屋根が特徴です。

 

スポンサーリンク

からくり奉納とは?

からくり奉納は、祭屋台の上を舞台にし、幾本もの綱を操って台の下から人形を動します。

観客からは綱が見えないようになっており、高度な操作技術によって人形は生きているような動きをします。

 

山王祭では、三番叟、龍神台、石橋台が、からくり奉納を披露します。

2024年の山王祭はいつ?

山王祭は、毎年4月14日、15日の二日間で行われます。

2024年は4月14日(日)、15日(月)です。

 

2024年の山王祭のみどころは?

見どころは以下のとおりです。

●御巡幸(ごじゅんこう)

●屋台曳き揃え

●夜祭

●からくり奉納

 

御巡幸

「御巡幸」は、神輿をはじめ、獅子舞や闘鶏楽(とうけいらく・鶏や鳳凰などが描かれた衣装を着て、太鼓などを打ち鳴らす)、裃(かみしも)姿の人々など総勢数百名の大行列が町を巡ります。

14日は、13時に日枝神社を出発、16時ごろに御旅所(おたびしょ・休憩や宿泊のため、仮に神輿を鎮座する場所)に到着一泊します。

15日は、12時30分に御旅所を出発、16時頃日枝神社へ戻ります。

 

屋台曳き揃え

「屋台曳き揃え」は、祭屋台をくじ引きの順番で曳きながら町を練り歩き、曳き揃え場所に集まることです。

曳き揃え場所とは、祭屋台が集まる場所で市内に数ヶ所あります。

 

開催日時と曳き揃え場所は以下のとおりです。

4月14日 9時30分~16時ごろ

 

■曳き揃え場所

●御旅所前広場
神楽台、三番叟、龍神台、石橋台

●神明町通り
麒麟台、五台山、鳳凰台、恵比須台、崑崗台、琴高台、青龍台

 

4月15日 9時30分~16時ごろ

■曳き揃え場所

●御旅所前広場
神楽台、三番叟、龍神台、石橋台

 

●本町一丁目
麒麟台、青龍台

 

●さんまち通り
五台山、鳳凰台、恵比須台、崑崗台、琴高台

 

夜祭

夜祭は、14日の18時30分ごろに市政記念館前を出発します。

祭屋台がそれぞれ100個に及ぶ提灯を灯して町をゆっくりと巡り、昼間とは違った表情を見せてくれます。

 

からくり奉納

からくり奉納は、1日2回行われ、場所はいずれも御旅所前です。

一回の奉納はおよそ50分で、混雑状況によっては御旅所前への入場が制限されることがあります。

●4月14日
11時ごろと14時30分ごろ

 

●4月15日
10時頃と14時頃

 

 

春の山王祭がどういうお祭りかわかりましたか?

雨天の場合は、御巡幸、屋台曳き揃え、からくり奉納、夜祭は中止となってしまい、日程の順延はないそうです。

その場合、祭屋台を保管する場所である屋台蔵で、祭屋台やからくり奉納を見ることができることもあるそうです。

お天気に恵まれることを祈りたいですね!

 

関連:神輿(みこし)を担ぐ意味とは?ワッショイ、エッサ、ソイヤの由来

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次