銭湯の日の由来とは?昔は混浴だった!?2024年各地のイベント情報

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昔は自宅にお風呂がない家庭が多かったので、日々の入浴のために多くの人が利用した「銭湯」

最近では飲食スペースや休憩所、岩盤浴やマッサージなどいろいろな設備を整えたスーパー銭湯が増えたので、行楽気分で利用する人が多いかもしれません。

そんな銭湯はですが、昔は混浴が当たり前だったそうですよ。今回は銭湯の歴史についてわかりやすく解説します。

また「銭湯の日」の由来や各地のイベントについてご紹介します。

 

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目次

銭湯の歴史とは?

お風呂の始まりは、飛鳥時代(552年)に仏教が日本に伝来してからです。

 

僧侶が身を清めるために寺院にお風呂を設置したのが始まりで、お風呂に入浴することで病気を防ぎ、福を招くと考えられたため、病人や貧しい人々などに寺院のお風呂に入浴させたりしていたそうです。

 

このころのお風呂は蒸し風呂で、現在のように湯に浸かるようになったのは江戸時代後期以降といわれています。

ただし、屋外にある温泉ではこのころから湯に浸かっていたと考えられています。

 

 

鎌倉時代(1185年~1333年)になると、一般の人を対象に入浴させる寺院が現れ、入浴料を取るようになりました。

これが、銭湯の始まりといわれています。

寺院だけではなく、自宅にお風呂を設置している人が、近所の人々などにお風呂を振舞うようになり、入浴後は宴などをして楽しく過ごしたそうです。

 

 

江戸時代(1603年~1868年)になると銭湯が庶民の間にも広まります。

江戸は火事が多かったため、火を使うお風呂は武家屋敷など身分の高い人の家にしか設置できず、庶民の多くは銭湯へ通っていました。

江戸時代の初期に、現在の足湯のような足だけ・下半身だけ浸かるお風呂が登場し、江戸時代末期ごろには、首まで浸かるお風呂へと変わっていきました。

 

銭湯では、男湯と女湯を分けてそれぞれに湯舟を作ると、それだけ大量のお湯が必要になるため、一つの湯舟にして男女混浴が多かったようです。

最初のころは素っ裸ではなく、男性は褌(ふんどし)を、女性は湯文字(ゆもじ)と呼ばれる腰巻(こしまき・巻きスカートのような状態の下着)をして入浴していたのですが、次第に素っ裸で入浴することが当たり前になっていったようです。

ペリーの「日本遠征記」の中で紹介された下田の銭湯

裸の男女が一緒に入浴するわけですから、風紀の乱れを心配した江戸幕府は1791年に混浴を禁止するお触れを出しました。

銭湯は、男女を日替わりで別々に入浴させたり、湯船に仕切り板を乗せて男女を分けたりと、いろいろな方法をとったようですが、混浴が完全になくなることはなく、いつの間にか混浴に戻る銭湯もありました。

 

1853年、アメリカ海軍のペリーが来日した際、混浴する日本人を見て驚いて「道徳心を疑う」と批判する記録を残しています。

 

 

明治時代(1868年~1912年)になり、ペリーの批判や、欧米への体裁を気にした明治政府は混浴禁止令を出し、都市部では取り締まりが強化されました。

しかし、混浴はなかなか無くならず、混浴禁止令は何度も出され、都市部で混浴が完全に無くなったのは明治末期になってからといわれています。

地方では、昭和30年代まで混浴が当たり前という考え方が続いたそうです。

 

 

明治時代になると、天井が高く洗い場が広い現代的な銭湯が登場し、大正時代(1912年~1926年)になると、床がタイル張りになるなど銭湯の近代化が進みました。

第二次世界大戦後には人口の増加に伴い銭湯の数が増えましたが、高度経済成長期に自宅にお風呂を設置する家庭が増加したことで、次第に銭湯は減っていきました。

 

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銭湯の日の由来とは?

銭湯の日は毎年10月10日です。

東京都の公衆浴場商業協同組合が、スポーツで汗をかいたあとに入浴をすることで健康増進につなげることを目的に、平成3年(1991年)に制定しました。

 

 

10月10日が銭湯の日なのは、「体育の日」だったことにちなんでいます。

体育の日にスポーツをして汗をかき、入浴をすることで健康に良い効果が期待できるということでこの日が選ばれました。

※体育の日(現・スポーツの日)はハッピーマンデー制度によって平成12年(2000年)から、10月の第二月曜日に移動しています。

 

また、「10月10日=1010=千十(せんとう)=銭湯」という語呂合わせも由来になっています。

現在、体育の日が10月10日ではなくなっているため、「1010(せんとう)」の語呂合わせの方が有名のようです。

 

2024年「銭湯の日」各地のイベント情報

毎年10月10日は、多くの銭湯で「ラベンダー湯」を準備しているようです。

 

ラベンダー湯にはリラックス効果や免疫力向上効果などが期待できるので、健康増進を目的に取り入れられています。

他に、入浴料が無料になる銭湯や、タオルをプレゼントする銭湯などもありますので、いくつかご紹介します。

※下記は2023年の情報です。2024年は分かり次第更新いたします。

 

東京都新宿区の銭湯

毎年10月10日はラベンダー湯を準備しています。

各銭湯で、先着順でタオルをプレゼントします!

外部リンク:新宿区銭湯のイベント

 

東京都江東区

毎年10月10日は、江東区民は公衆浴場が無料になります。

外部リンク:江東区 公衆浴場対策事業

 

東京都荒川区

毎年10月10日はラベンダー湯を準備しています。

中学生以上にタオルをプレゼントします!

 

外部リンク:荒川区 10月10日 銭湯(1010の日) ラベンダー湯まつり

 

銭湯サポーターフォーラム2023

銭湯経営者と銭湯ファンの交流イベントです。

日時:2023年9月30日(土) 12時~15時30分

会場:大田区産業プラザPiO 4F コンベンションホール

外部リンク:銭湯サポーターフォーラム2023

 

 

スポーツをして汗をかいたあとに入るお風呂は、スッキリするしリラックスできるし、とっても気持ちが良いですよね!

銭湯にはサウナや水風呂、ジャグジーや電気風呂など、自宅には設置できないような種類のお風呂があります。

いつもは自宅のお風呂だという人も、銭湯の日には近所の銭湯へでかけてみてはいがでしょうか?

 

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