7月 8月

「白南風」と「黒南風」の読み方と意味と違いとは?いつの季語なの?

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「白南風」「黒南風」という言葉を聞いたことがありますか?

ある気象現象を表す言葉で、俳句を作る時に欠かせない季語としても使われているのですが、普段の生活ではあまり耳にすることはないですよね。

では、どういうときに使う言葉でしょう?

今回は、「白南風」と「黒南風」について調べてみました。

 


白南風の読み方と意味とは?

白南風の読み方は「しらはえ」または「しろばえ」です。

白南風」は梅雨が終わって空が明るくなったころ、南東方面から吹いてくる夏の季節風のことです。

 

黒南風の読み方と意味とは?

「黒南風」の読み方は「くろはえ」または「くろばえ」です。

「黒南風」は梅雨時に湿気が多く黒い雲と暗い空に、南東方面から吹いてくる夏の季節風のことです。

 

季節風とは?

「季節風」とは季節によって向きを変える風のことで、モンスーンとも呼ばれています。

日本列島は、夏は南東方面(太平洋側)から日本列島へ、冬は北西方面(日本海側)から日本列島へ季節風が吹きよせるようになり、夏は太平洋側で雨が多く、冬は日本海側で雪が多くなりやすい地形になっています。

 

夏の季節風



夏に南東方面から吹く季節風を「夏の南風(みなみかぜ・みなみ・はえ)」と呼び、南風の吹く時期によって呼び方が変わります。

 

・梅雨の始めごろ「黒南風」

・梅雨の半ばごろ「荒南風」

・梅雨の終わりごろ「白南風」

 

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「黒」と「白」は雲の色を表しており、梅雨の半ばの強い雨の原因となる激しい風を「荒南風(あらはえ)」と呼びます。

 


いつの季語なの?

「白南風」は梅雨が終わったころ、「黒南風」は梅雨の始めごろということで、どちらも夏の季語になります。

 

さらに細かくみてみると、歳時記(さいじき)では、白南風は晩夏(ばんか・夏の終わり頃のこと。7月7日~8月7日)、黒南風は仲夏(ちゅうか・夏の半ば頃のこと。6月6日~7月6日)の季語に分類されています。

※歳時記(歳事記とも書きます)とは、四季の行事などをまとめた書物ですが、江戸時代以降は俳諧・俳句の季語を集めて分類し、季節ごとに解説と例句を加えた書物のことをいいます。

 

歳時記では春夏秋冬はそれぞれ3つに分けられており、春なら「初春」「仲春」「晩春」、秋なら「初秋」「中秋」「晩秋」、冬なら「初冬」「仲冬」「晩冬」となります。

これらは二十四節気(にじゅうしせっき・1年間を24等分したもの)によって区切られています。

 


 

夏の場合は「初夏」「仲夏」「晩夏」となり、期間は以下の通りです。

 

・初夏・・・立夏(りっか)5月6日ごろ~6月5日ごろ(芒種の前日)

・仲夏・・・芒種(ぼうしゅ)6月6日ごろ~7月6日ごろ(小暑の前日)

・晩夏・・・小暑(しょうしょ)7月7日ごろ~8月7日ごろ(立秋の前日)

 

「仲夏」は夏の半ばという意味があり、「黒南風」の梅雨の始めごろと重なります。

「晩夏」は夏の終わりという意味があり、「白南風」の梅雨の終わったころと重なります。

 

 

「白南風」を季語としている俳句は以下のようなものがあります。
・芥川龍之介

「白南風の 夕浪高う なりにけり」

 
・日野草城(ひのそうじょう)

「白南風や 化粧にもれし 耳の陰」

 

「黒南風」を季語としている俳句は以下のようなものがあります。
・飯田蛇笏(いいだだこつ)
「沖通る 帆に黒南風の 鴎群る」

 
・相生垣瓜人(あいおいがきかじん)
「毒の風 黒南風に又 中りけり」

 

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「白南風」がどういうものかわかりましたね。

同じような言葉で「黒南風」というものがありますが、白と黒で対照的です。

梅雨の始まりに「黒」、梅雨の終わりに「白」ということで、空の雲の色を表しているそうですが、人々の気持ちも表しているような気がしませんか?

梅雨は恵みの雨をもたらすものなので大切な時期ですが、雨が続くことを考えると気持ちが落ち込むので「黒」、雨続きのじめじめした梅雨が終わると気持ちも浮上するので「白」と、そんな風に考えると覚えやすいかもしれませんね。

 

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