天候・気候

台風はなぜ日本に多くやって来るの?多い理由と時期、番号は日本だけ?

台風

毎年多くの台風がやってきますよね。

台風は強い雨や風をもたらし、大きな被害を出すこともあります。

では、日本に台風が多い理由と、その時期はいつなのでしょうか?

また、日本では台風に番号を付けて区別していますが、ほかの国ではどのようになっているのでしょうか?

今回は、日本の台風について解説いたします!

 

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台風とは?

読み方は「たいふう」です。

 

台風とは、北西太平洋または南シナ海に存在する熱帯低気圧が発達し、中心付近の最大風速が約17.2m/s以上になったものを指します。

 

北西太平洋または南シナ海

北西太平洋とは、

太平洋の中で東経180度よりも西、なおかつ赤道よりも北の海域です。

 

南シナ海とは、

中国、台湾、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、タイ、カンボジア、ベトナムに囲まれた海域です。

 

熱帯低気圧は、世界中の熱帯から亜熱帯の海洋上で発生する低気圧のことで、風速が17.2m/sを超えないものです。

「m/s(メートル毎秒)」は風速の単位です。

17.2m/sは「秒速17.2m」で1秒間に17.2mの速さで移動するという意味です。

台風の進路
 

秒速ごとの被害の目安は以下の通りです。


風速 被害
10 m/s 樹木が激しく揺れて、電線が揺れて音が鳴ります。雨傘が壊れることがあります。
15 m/s 取り付けの悪い看板が飛ぶことがあります。
20 m/s 風に向かって歩きにくく、子どもは飛ばされそうになります。まっすぐ立っていることができません。
25 m/s 屋根瓦が飛ばされ、樹木が折れ、煙突が倒れます。
30 m/s 雨戸や屋根が飛ばされることがあります。しっかりしていない家が倒れ、電柱が倒れることもあります。
35 m/s 自動車や電車の客車が揺れることがあります。
40 m/s 体を45度に傾けないと立っていることができません。小石が飛びます。
50 m/s 多くの木造家屋が倒れ、樹木は根こそぎになります。
60 m/s 鉄塔が曲がることがあります。
強風で傘が壊れた男性

また、

北太平洋や北大西洋で発生した最大風速が約33m/s以上のものを「ハリケーン」

インド洋で発生した最大風速が約33m/s以上のものを「サイクロン」

と呼びます。

七つの海

「台風」は、最大風速風速が約17.2m/s以上ですので基準が異なりますね。

 

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台風はなぜ日本に多くやって来るの?多い理由と時期は?

日本列島と台風

台風は一年中発生しています。

しかし、台風は渦を巻いているだけで自分の力で移動することはできません。

そのため、発生場所や、吹く風の違いによって、季節ごとに通りやすいコースがあります。

 

春の台風

春の台風のルート

春の台風のルート


赤道に近い場所で発生し、その多くは東から西へ風が吹く偏東風(へんとうふう・赤道付近で常に吹いている風)に流されてフィリピン方面へ向かうので、日本へ来ることは少ないです。

※赤線(多い)のルートがメインルートになります。

 

夏の台風(夏から秋の中頃まで)

夏の台風のルート

夏の台風のルート


春よりも日本に近い場所で発生します。

西から東へ風が吹く偏西風(へんせいふう・日本上空付近で常に吹いている風)に乗って、台風周辺の太平洋高気圧のふち沿って北上します。

 

また、台風のエネルギー源は、暖かい海から供給される水蒸気です。

この時期は、日本周辺の海水温度が高いので、台風にエネルギー補給され、勢力が強いまま日本に上陸することが多くなるのです。

 

そのため、8月~9月の台風は日本に上陸することが多くなります。

 

台風が日本にやってくるのはこの時期で、理由は上記のとおりです。

 

秋の台風(秋の終わりごろ)

秋の台風のルート

秋の台風のルート


10月ごろになると、太平洋高気圧が勢力を弱め、東側に後退しているため、日本の東側や、中国大陸の南部のコースを進むので、日本へ上陸することはあまりありません。

※赤線(多い)のルートがメインルートになります。

 

冬の台風

冬の台風のルート

冬の台風のルート


冬は、太平洋高気圧がさらに東側に後退しているため、台風は、日本から遠ざかるように北東や西に進んだりするため、日本に近づきません。

 

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台風の番号は日本だけ?

もともとは、名前をつけず「台風」とだけ呼んでいたそうです。

その後、昭和22年(1947年)~昭和27年(1952年)までは、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領下だったため、米軍に倣って台風に人名を付けていました。

気象庁

昭和28年(1953年)からは、

「発生の順番がわかりやすい」

「調査や研究のために整理しやすい」

との考えから、気象庁では台風を番号で呼ぶようになりました。

 

気象庁では、毎年1月1日以降に最初に発生した台風第1号とし、台風が発生した順番で番号を付けています。

 

台風情報を知らせる際も、番号で呼んだので、日本人にとっては、番号で呼ぶほうが馴染みがありますよね。

番号

また、特に大きな被害をもたらした台風については、日本独特の固有名詞がつけられます。

例えば、昭和34年(1959年)に紀伊半島から東海地方を中心に全国に甚大な被害を与えた台風第15号は「伊勢湾台風」と名付けられています。


平成12年(2000年)からは、日本を含む14か国が加盟している「台風委員会」によって、北西太平洋または南シナ海で発生する台風には、共通のアジア名を付けることになりました。

アジア名はあらかじめ140個が決められており、発生した台風の順番で名前が割り当てられます。

地名や樹木、人名、動物、花の名前など国によって提案している名前はさまざまです。

 

例えば、

1番目の「ダムレイ」はカンボジア名で、「象」という意味です。

2番目の「ハイクイ」は中国名で、「イソギンチャク」という意味です。




140番目の「サオラー」はベトナム名で、「ベトナムに生息する牛の一種」です。

 

140番目まで来たら、また1番目に戻り、「ダムレイ」「ハクサイ」・・・と繰り返されます。

台風は平均すると一年間におよそ25個発生するので、5年程度で名前が一巡することになります。

番号の場合も、1月1日以降に発生する「台風第1号」から始まり、「台風第25号」くらいまでです。

そして、年が明けるとリセットされ、再び「台風第1号」から始まります。

 

アジアで、番号で呼んているのは日本だけです。

日本以外のアジアの国では、アジア名で呼んでいます。

台風情報

 

いかがでしたでしょうか?

台風が一番多いのが、8月と9月である理由がわかりましたね。

現在、日本では台風は「台風第〇号」と「アジア名」のふたつの呼び方があります。

日本からは星座に由来する以下の10個の名前が提案されています。

5 Koinu(コイヌ)
19 Yagi(ヤギ)
33 Usagi(ウサギ)
47 Kajiki(カジキ)
61 Koto(コト)
75 Kujira(クジラ)
89 Koguma(コグマ)
103 Kompasu(コンパス)
117 Tokage(トカゲ)
131 Yamaneko(ヤマネコ)

台風の名前を見聞きする機会があったら、番号だけでなくアジア名にも注目してくださいね!

 

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