楽しみにしていた遠足の日が雨予報だったり、雨が続いて晴れてほしいと思ったりしたら、てるてる坊主を作ることがありますよね!
「明日、天気にしておくれ♪」と歌にもあるように、てるてる坊主には晴れになるようお願いをします。
てるてる坊主のおかげで願いが叶ったら、どうすれば良いのでしょう?
今回は、てるてる坊主の簡単な作り方と、願いが叶ったらどうしたら良いのか調べてみました。
Contents/目次
てるてる坊主とは?
てるてる坊主は、江戸時代(1603年~1868年)に中国から伝わってきたといわれています。

中国では「掃晴娘(さおちんにゃん)」という紙人形が、雨雲を箒(ほうき)で払ってくれると信じられており、日本でも晴れを願う風習として広まったようです。
掃晴娘は女の子を模した紙人形ですが、当時の日本では雨雲を払ったり晴れを願ったりするのは僧侶の役目で、僧侶=坊主ということで「てるてる坊主」になったといわれています。
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てるてる坊主の簡単な作り方!
材料
●ティッシュペーパー×2組

ティッシュペーパーは2枚1組ですから、一番少ない材料で作る場合は2組必要です。
色紙(いろがみ)やキッチンペーパーで代用することもできますよ。
●ひも
ひもがない場合は、リボンで代用することもできます。
●輪ゴム

輪ゴムがなければ、ひもやリボンで代用することもできます。
●ハサミ

てるてる坊主の形を整えるときに使います。
●マジック

てるてる坊主の顔を書くときに使います。
作り方
① ティッシュペーパー1組をくるくる丸めます。

② ①で丸めたティッシュペーパーを、もう1組のティッシュペーパーで包みます。

③ 頭の形を整えながら輪ゴムで首の部分をとめます。

この時、てるてる坊主のスカートのようになった裾の部分をハサミで整えても良いですね。
輪ゴムが無い場合は、ひもで代用しましょう!
④ 輪ゴムにひもをつけ、吊るします。

ひもが無い場合は、リボンで代用することもできますね!
てるてる坊主を飾る場所は?
てるてる坊主を飾る場所は、太陽が見える南側または太陽が昇ってくる東側の、窓や玄関、軒下などに吊るすと良いそうです。
雨に濡れないのなら屋外へ、雨に濡れそうなら室内で吊るしますが、どちらにしてもてるてる坊主から太陽が見える場所に吊るしましょう。
てるてる坊主の顔の書き方!願いが叶ったらどうする?
作り方の手順の中に、てるてる坊主の顔の書き方がないのを不思議に思いませんでしたか?
実は、顔を書かないのが正式の作り方だといわれており、「顔を書くと雨が降る」という説があります。
理由は定かではありませんが、顔を書いてから吊るすと雨で顔がにじんでしまい、泣いたような表情になることで雨をもたらすという言い伝えがあるようです。

てるてる坊主の顔を書くのは、願いが叶ったときです。
願いが叶った場合は顔を書いてから処分し、願いが叶わなかった場合は顔を書かずに処分するそうですよ。
てるてる坊主の処分の仕方
てるてる坊主は、昔はお酒をかけて川に流して処分していたそうですが、現在は難しいですよね。
願いが叶っても、叶わなくても、役目を終えたてるてる坊主は神社でお焚き上げをしてもらったり、お酒をかけてから燃えるごみとして処分すると良いでしょう。
お焚き上げは、不要になって処分する物に感謝し、燃やすことで空へ帰ってもらう儀式のことで、お正月明けに各地で行われる「どんど焼き」もお焚き上げです。
役目を終えたてるてる坊主をお正月まで大事に保管しておいて、「どんど焼き」でお焚き上げをする人もいるようですよ。

てるてる坊主の正式な作り方は、顔を書かないのですね!
顔のないてるてる坊主はちょっと寂しいですし、子どもたちと一緒に作るのならかわいらしく顔を書いてあげても良いのではないでしょうか。
顔だけではなく、ひらひらした部分に模様を書いてオリジナルのてるてる坊主を作るのも楽しいですよ!
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