【歴代パンダ一覧】上野動物園の歴史を簡単に解説!上野動物園開園記念日2025年はいつ?

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上野動物園には、子どもたちが大好きなゾウやキリン、ハシビロコウやオカピのような珍しい動物、日本では上野動物園でしか会えないアイアイなどたくさんの見どころがあります。

ですが、上野動物園といえばジャイアントパンダが一番人気ですよね。

今回は、上野動物園の歴史と歴代パンダを一覧にしてご紹介します。

合わせて2025年の上野動物園開園記念日と無料イベントについてご紹介します。

 

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目次

上野動物園とは?

読み方は「うえのどうぶつえん」です。

上野動物園

上野動物園は日本で最初の動物園で、正式名称は「東京都恩賜上野動物園(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)」です。

恩賜(おんし)とは、天皇から賜った(たまわった)ものという意味があります。

 

上野動物園の歴史を簡単に解説!

上野動物園は、明治15年(1882年)3月20日に農商務省(農業や商業に関する国家行政機関で、1881年から1925年まで存在した)所管の博物館付属施設として開園しました。

この博物館は、ウィーン万国博覧会へ出品するために集めた動物や物産を一般公開したのがはじまりで、日本産の動物だけでなく家畜も展示されていました。

 

上野動物園の昔の写真

 

明治19年(1886年)に宮内省所管になると、トラをはじめとする外国の珍しい動物が集められるようになり、数多くの動物が展示されるようになりました。

外国の王室から贈られたゾウや、日清戦争の勝利品として宮内省に献上されたフタコブラクダなども展示されました。

フタコブラクダ

フタコブラクダ

大正13年(1924年)には、皇太子殿下(後の昭和天皇)のご成婚を記念して、上野動物園は宮内省から東京都に下賜(かし・身分の高い人が低い人にものを与えること)されました。

このころから園内設備の大改造が行われ、サル山やホッキョクグマ舎などが作られ、季節ごとの催し物が開催されるようになり、利用者が大幅に増加しました。

 

上野動物園の昔の写真ゾウ

 

第二次世界大戦が始まると、空襲などで動物が脱走すると危険だということで、昭和18年(1943年)に猛獣処分が行われました。

人間に危害を与える可能性のあるクマ、トラ、ライオン、ヒョウんなどの猛獣をはじめ、動物園の人気者だったゾウなど、14種27頭が殺処分されてしまいました。

 

小学校の国語の教科書に掲載された「かわいそうなぞう(児童文学作家:土家由岐雄)」というお話をご存知の方も多いのではないでしょうか?

「かわいそうなぞう」は上野動物園での猛獣処分という悲しい実話をもとにした童話で、絵本や紙芝居にもなっています。

出典:金の星社

「かわいそうなぞう」は次のようなお話です。

上野動物園には、ジョン、トンキー、ワンリー(花子)という3頭のゾウがいて、芸も披露するゾウたちは大人気でした。

戦争が激しくなると、爆弾で動物の檻が壊れて猛獣たちが外で暴れてしまっては危険だということで、クマやライオンなど順番に毒の餌を食べさせて殺しました。

3頭のゾウの順番になりましたが、かしこいゾウたちは餌に毒が入っていることに気づいて食べようとしません。

注射で毒を体に直接打ち込もうとしますが、ぞうは皮膚が頑丈なので注射針が刺さらなかったため、3頭のゾウは餌も水も与えずに餓死させることが決まりました。

最初にジョンが亡くなりました。

トンキーとワンリーは芸をすれば餌がもらえることを思い出し、飼育員の前で芸をしますが飼育員には見守ることしかできません。

そして、トンキーとワンリーも亡くなってしまいました。

あとで調べてみるとゾウの胃袋には一滴の水さえもありませんでした。

戦後は「動物園は平和そのものであるという意味の『Zoo is the peace』」を合言葉に、飼育されている動物は少しずつ増えて行き、現在は約500種、約3000頭の動物が飼育されています。

 

上野動物園の歴代パンダ一覧

ジャイアントパンダ

 

上野動物園と言えばジャイアントパンダが有名ですよね。

上野動物園に初めてジャイアントパンダがやってきたのは、昭和47年(1972年)のことです。

日中国交回復の記念として中国から「カンカン(2歳の雄)」と「ランラン(2歳の雌)」贈られ、大人気になりました。

昭和50年(1975年)にワシントン条約によってジャイアントパンダの取引が禁止されたことで、ジャイアントパンダは中国からレンタルするようになりました。

その後、何頭ものジャイアントパンダが中国から日本にやってきて、日本で赤ちゃんも誕生しましたが、日本で生まれた赤ちゃんも中国のものなので、いずれは中国へ戻ることもあるそうです。

 

それでは、上野動物園の歴代パンダをみてみましょう!

名前
カンカン(雄) 昭和47年(1972年)中国から来日 昭和55年(1980年)上野動物園で死亡
ランラン(雌) 昭和47年(1972年)中国から来日 昭和54年(1979年)上野動物園で死亡
ホァンホァン(雌) 昭和55年(1980年)中国から来日 平成9年(1997年)上野動物園で死亡
フェイフェイ(雄) 昭和57年(1982年)中国から来日 平成6年(1994年)上野動物園で死亡
チュチュ(雄) 昭和60年(1985年)上野動物園で誕生 43時間後に死亡
トントン(雌) 昭和61年(1986年)上野動物園で誕生 平成12年(2000年)上野動物園で死亡
ユウユウ(雄) 昭和63年(1988年)上野動物園で誕生 平成4年(1992年)中国へ返還

平成16年(2004年)中国で死亡

リンリン(雄) 平成4年(1992年)中国から来日 平成20年(2008年)上野動物園で死亡
シュアンシュアン(雌) 平成15年(2003年)メキシコから来日 平成17年(2005年)メキシコへ返還

令和4年(2022年)メキシコで死亡

リーリー(雄) 平成23年(2011年)中国から来日 上野動物園で飼育中
シンシン(雌) 平成23年(2011年)中国から来日 上野動物園で飼育中
名前なし(雄) 平成24年(2012年)上野動物園で誕生 7日後に死亡
シャンシャン(雌) 平成29年(2017年)上野動物園で誕生 令和5年(2023年)中国へ返還

中国ジャイアントパンダ保護研究センターで飼育中

シャオシャオ(雄) 令和3年(2021年)上野動物園で誕生 上野動物園で飼育中
レイレイ(雌) 令和3年(2021年)上野動物園で誕生 上野動物園で飼育中

現在、上野動物園にはリーリー、シンシン、シャオシャオ、レイレイ、4頭のパンダがいます。

 

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上野動物園開園記念日とは?2025年はいつ?

上野動物園の開園記念日は、毎年3月20日です。

2025年は3月20日(木)です。

 

明治15年(1882年)3月20日に開園したことが、由来となっています。

 

上野動物園の無料イベント情報

動物園

開園記念日である3月20日は入園無料です。

開園記念日以外にも入園無料になる日があるのでご紹介します。

※「小学生以下」および「都内在住・在学の中学生」は5月5日にかぎらずいつでも入園無料です。

● 5月4日「みどりの日」
すべての方が入園無料です。

 

● 10月1日「都民の日」
都民の方に限らず、どなたも入園無料です。

 

● 5月5日「こどもの日」
すべて中学生が無料になります(小学生以下および都内在住・在学の中学生は、5月5日に限らずいつでも入園無料)

 

● 9月15日~9月21日「老人週間」
60歳以上の方と、その付き添い1名が入園無料

上野動物園の入口の写真

 

上野動物園は日本で最初の動物園だったのですね。

最初のころは家畜だけが飼育・展示されていましたが、長い年月を経て現在約500種、約3000頭もの動物が飼育されるようになりました。

種類が増えた現在も馬や鶏など家畜の飼育は行われており、ウサギやモルモットなど小動物とのふれあいができるエリアもありますので、大人から子供まで楽しめますよ!

 

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