上野動物園といえば、ジャイアントパンダが大人気ですよね。
それだけではなく、子どもたちが大好きなゾウやキリンもいますし、ハシビロコウやオカピのような珍しい動物、日本では上野動物園でしか会えないアイアイもいるなどたくさんの見どころがあります。
そんな上野動物園では、開園記念日にイベントを開催しているそうです。
今回は上野動物園や上野動物園開園記念日についてご紹介します。
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上野動物園とは?

上野動物園は日本で最初の動物園で、正式名称は「東京都恩賜上野動物園(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)」です。
恩賜(おんし)とは、天皇から賜った(たまわった)ものという意味があります。
明治15年(1882年)3月20日に農商務省(農業や商業に関する国家行政機関で、1881年から1925年まで存在した)所管の博物館付属施設として開園しました。
この時は、日本産の動物が主に集められており、家畜なども展示されていました。

明治19年(1886年)に宮内省所管になると、トラをはじめとする外国の珍しい動物が集められるようになり、数多くの動物が展示されるようになりました。
大正13年(1924年)には、昭和天皇のご成婚を記念して、上野動物園は宮内省から東京都に下賜(かし・身分の高い人が低い人にものを与えること)されました。
園内設備の大改造が行われ、サル山やホッキョクグマ舎などが作られ、季節ごとの催し物が開催されるようになり、利用者が大幅に増加しました。

第二次世界大戦が始まると、空襲などで動物が脱走すると危険だということで、猛獣処分が行われ、人間に危害を与える可能性のあるクマ、トラ、ライオン、ヒョウ、ゾウなど、14種27頭が殺処分されてしまいました。
小学校の国語の教科書に掲載された、猛獣処分をテーマにした「かわいそうなぞう(児童文学作家:土家由岐雄)」というお話をご存知の方も多いのではないでしょうか?
戦後は「動物園は平和そのものであるという意味の『Zoo is the peace』」を合言葉に、飼育されている動物は少しずつ増えて行き、現在は約500種、約3000頭の動物が飼育されています。

上野動物園と言えばジャイアントパンダが有名ですよね。
上野動物園に初めてジャイアントパンダがやってきたのは、昭和47年(1972年)のことです。
日中国交回復の記念として中国から「カンカン(2歳の雄)」と「ランラン(2歳の雌)」贈られ、大人気になりました。
昭和50年(1975年)にワシントン条約によってジャイアントパンダの取引が禁止されたことで、ジャイアントパンダは中国からレンタルするようになりました。
その後、何頭ものジャイアントパンダが中国から日本にやってきて、日本で赤ちゃんも誕生しましたが、日本で生まれた赤ちゃんも中国のものなので、いずれは中国へ戻ることもあるそうです。
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上野動物園開園記念日はいつ?
上野動物園の開園記念日は、毎年3月20日です。
2024年は3月20日(水)です。
2024年上野動物園開園記念日のイベント情報
開園記念日である3月20日は入園無料です。
開園記念日以外にも入園無料になる日があるのでご紹介します。
入園料無料の日
● 5月4日「みどりの日」
● 10月1日「都民の日」
都民の方に限らず、どなたも入園無料です。
都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園)の入園料が無料になります。
● 5月5日「こどもの日」
中学生が無料になります(小学生以下および都内在住・在学の中学生は、5月5日に限らずいつでも入園無料)
● 9月15日~9月21日「老人週間」
60歳以上の方と、その付き添い1名が入園無料
上野動物園は日本で最初の動物園だったのですね。
最初のころは家畜だけが飼育・展示されていましたが、長い年月を経て現在約500種、約3000頭もの動物が飼育されるようになりました。
種類が増えた現在も馬や鶏など家畜の飼育は行われており、ウサギやモルモットなど小動物とのふれあいができるエリアもありますので、大人から子供まで楽しめますよ!
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